さくらの失敗
昨日の鳥海山での話です。
さくらが私から離れて急な沢へ降りていってしまいました。
「ありゃあ……。」
覗き込むと、案の定アイスバーンになっていて登高不能に陥っていました。
自分なりに登れそうなルートを探していましたが、アイゼン付きの四駆でも
どうにもならずに終いには立ち往生してしまいました。
それでも、情けない顔をしたり助けを求める声を上げたりしないところは
さくらの良いところです。
さて、救助に行かなくてはいけませんが、ザイルやピッケルはありません。
私自身が滑落する危険がありますので、入念にステップを切りながら
ゆっくりと降りて行きました。さくらは、じっと待っています。
「よし、もう大丈夫だぞ。」
さくらを片腕に抱えて登りましたが、いつになく神妙にしていました。
何だか絆が深まったような気がしました。(~~
もうこんな失敗はしないかと思いますが、さくらを山に連れて行く時
には、山頂を目指さない時でも念のためにピッケルを持参しようと思い
ます。(^^;
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