地吹雪情話
「ガハハハハ」
ラジオで流れた真面目な演歌に爆笑してしまいました。
「地吹雪情話」という曲ですが、「地吹雪」と「情話」ってかなり
ミスマッチですよね。何よりも、歌詞が実にユニークなんです。
要約するとこんな内容です。
真冬の津軽で、地吹雪の中をかんじきを履いた女が愛しい人の後を追う…
想像してみて下さい。かなり滑稽だと思いませんか。(^^;
ひとしきり笑った後に、ふと嫌な記憶が蘇りました。
真冬ではなかったと思いますが、冬に青森県六ヶ所村に仕事で数日間
滞在した時の話です。
民宿での朝、寒さに目を覚ましました。何故か部屋の中に温度計が
ありましたので見ると、なんとマイナス10°を下回っていました。
冬山でなら屁とも思わない温度ですが、宿の部屋の中ですからね。
ストーブは小型の反射式でしたし、布団も結構粗末……。
雪が舞い飛ぶ船の上がまた格別に寒くて、しかも波が荒くて船酔いに
見舞われました。海に潜ってしまえば平気なのですが、初めて組んだ
相棒は気が利かなくて、もう散々でした。
そんな所では食事だけが楽しみなのですが、なんと毎晩カレーライス
なのです。普通は、刺身や焼き魚などのそこそこ美味しい海産物等が
食卓に上るだけにかなりショックでした。
外に出てみても、小さなパチンコ屋と本屋があるだけで、気の利いた
食事処もありません。
「こんな所イヤだあ。」
と正直なところ思いましたねえ…。もしかして六ヶ所村の方がこれを
読んでいましたら申し訳ありませんが…。(^^;
まあ、今となっては一つの思い出ですけどね。
あ、事務所で所長が飲ませてくれた低温殺菌の牛乳だけは、とても
美味しかったです。びっくりするほど高価でしたが。
ふと聴いた歌で眠っていた記憶が鮮やかに蘇る事って、結構あります
よね。
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