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2005年12月28日 (水)

奇跡の生還劇

 一時期、山の本に傾倒して、100冊ほどが本棚に並んでいる
というのに、取りこぼしていました。
松田宏也著「ミニヤコンカ 奇跡の生還」(山と渓谷社刊)です。
刊行されていることは初版当時から知っていましたが、
「何でだろう~?何でだろう~?」(ふっ古い…)

 中国の高峰ミニヤコンカで、登頂を断念した二人のアタック隊員
が、下山中にトランシーバーが故障し失った為に、本隊から疲労
凍死したものと判断されてしまって起きた悲劇と、正に奇跡としか
言いようのない生還を遂げた松田氏の足取りを鮮明に綴っていま
すが、これは衝撃的です。先にDVDで観た「運命を分けたザイル」
に勝るとも劣らない実話です。一気に読んでしまいました。
本当に凄惨です。

 凄惨な実話と言えば、佐野三治著「たった一人の生還」もあり
ます。外洋ヨットレースに出場して遭難した「たか号」の乗員の中で
唯一の生存者、佐野氏の27日間の戦いを赤裸々に綴っています
が、涙なしには読むことが出来ませんでした。もうボロボロ…。

 人間は弱いけれども強い!。
でも、大自然の前では全くの無力なんだと教えてくれます。
私自身は、それを肌で感じていますが、とてもあんな真似は
出来ませんね。凄い!。

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コメント

人間は弱いけれども強い!これを実感させてくれる本があります。「エンデュアランス号漂流」です。偉大な冒険というものは、その影で犠牲者の屍を踏みつけてきたものが多いのですが、これは南極から全員生還するという希有の偉業です。それも、隊長のシャクルトンのリーダーシップがあつたからこそです。
私がこのところいろいろなところで力を込めて勧めている本です。

投稿: 書龕洞主人 | 2005年12月28日 (水) 12時30分

どうもご無沙汰しております。

松田さんの「ミニヤコンカ 奇跡の生還」ですが、ちょうど高校生の頃だったか非常に衝撃を受けた記憶があります。(山岳部だったし。)
また、当時ラジオドラマでこの話をやったことがあり、テープに録音して聞いたような記憶があります。

つい最近、何のメディアか忘れましたが、お顔を拝見したような、しなかったような・・・。
いずれにしても、松田さんの精神力の強さに感動しますね。

投稿: mt.racco | 2005年12月28日 (水) 15時07分

>書龕洞主人さん

 面白そうな本のご紹介、ありがとうございます。
今度街に出たら探してきます。(^^

 それにしても、考えてみれば、冒険家やそれに類する
人達が困難の末にも生還するのは、当たり前といえば
当たり前ですよね。
昔、アンデス山中に墜落した飛行機の乗客だった
ラガーマン達が、険しい山々を越えて生還した話こそ奇跡
と言えるでしょうか。映画「生きてこそ」ですね。

 調べてみると、漂流物では、「大西洋漂流76日間」
ハヤカワ文庫NFなんてのもありますね。興味深いです。

>mt.raccoさん

 あれ~、22歳のハズじゃ~。(^^;
いや、ホント凄いお方ですねー。

 でも、実際のところ、極限で生死を分けるのは、

「こんなところで死んでたまるかっ!!」

という強靱な意志と体力だと思いますね。
そんな目に遭わない方が良いに決まっていますが。(^^;

投稿: ファーマー佐藤 | 2005年12月28日 (水) 18時01分

再びお邪魔します。
モバイルPCからです・・・・。
>「こんなところで死んでたまるかっ!!」という強靱な意志と体力だと思いますね。
・・・で、思い出したのですが、雪崩講習会の中で希望者だけですが、埋没体験をします。
これは、埋まるというのはどういう状態になるのかを知る以上に、『こんな苦しい思いをして死にたくない』ということを心に刻む意味があるんでしょうね。

投稿: Mt.Racco | 2005年12月28日 (水) 21時24分

mt.raccoさんは、今頃雪山かなー。(^^

 埋没体験ですかー。砂に埋められたことは
ありますが、あんな感じなんですかね。
雪崩は、ホント怖いです。お互い気を付けましょう!。

投稿: ファーマー佐藤 | 2005年12月29日 (木) 07時21分

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