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2005年12月 4日 (日)

心臓カテーテル検査にご用心!

 久しぶりにネットに戻って参りました。

 養母が、長年故障を抱えていた股関節の回復手術を受けるに
当たって、大動脈弁狭窄症と診断されていた心臓が全身麻酔に
耐えられるかどうかの調べるために心臓カテーテル検査を受けた
のですが、なんということかでしょう。
心破裂を起こして亡くなってしまいました。(ーー

 手首の動脈から細い管を挿入して心臓の中を調べるというもので、
心臓に穴が空くなんて事は通常起こらないことだそうですが、
実際に起きてしまいました。確率的には0.1%程度だそうです。
担当医はカテーテル検査を500件以上やって事故0だったという
ことで、経験値が低いとは言えないと思います。

 迅速な処置で一旦は収まった出血が夜中に再発し、緊急の開胸
手術をしたもののボロボロの状態だったそうです。
生命維持装置によって四日間は生存していましたが、実際には
開胸手術をする段階で死亡していたのだと、知らせを聞いて駆け
つけてくれた外科医の叔父が教えてくれました。
素人の私が見ても、瞳孔の収縮が無いどころか黒目が白濁して
死後数日の魚の目のような様を見て、そう確信しました。

 心臓カテーテル検査or治療によって、心疾患で死亡する患者
が激減したそうですが、単なる検査によって亡くなるなんて、考え
もしませんでした。事前の説明では、血管拡張剤を使用するので
血管壁から剥がれたカスが元で脳梗塞を起こすことがごく稀に
あるとは聞いていましたが、まあ万一起きても病院内なら助かる
だろうと思ったし、心破裂の危険性には触れませんでした。
検査の際に署名捺印した承諾書を見れば、確かに起こりうる
合併症の最後に「心破裂」と書かれてはいます。ウーム……。
こんな不幸な医療事故(?)もあるんですね。甚だ遺憾です。

 私のHPでは、家族のことは書かない事を原則にしていましたが、
今後この検査あるいは治療を受けようとする人に注意を喚起する
べく敢えて書きました。

 ま、前向きな私としては、一人で仕事中に心筋梗塞で亡くなる
よりは、家族、親族から見守られて他界出来たことは良かったの
だと思いたいです。
仕事の上でも貴重な戦力を失ったことは大きな痛手ですが、
今後のことはこれからじっくりと考えたいと思います。
 危篤状態から大がかりな葬儀などと、8日間全く出来なかった
仕事にもようやく追いついて、検査日から12日目にしてようやく
PCに向かえるようになったというワケです。
 
 写真は、検査に使われたのと同じカテーテルだそうです。
滅菌切れの物を貰いました。
5Z040015


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コメント

ファーマーさん、お悔やみ申し上げます。土曜日に、肥後の守さん・我楽多工房さん・ポッポさんと忘年会をしていたときにも、現役農婦の母上殿の話題が出たばかりです。全く残念です。

投稿: 書龕洞主人 | 2005年12月 5日 (月) 21時17分

お悔やみ申し上げいたします<(_ _)>

ファーマー佐藤さんの事だから体調を崩されるという事は
まずないと思っていましたので、冬野菜の出荷か何かで
凄い忙しい事なんだろうと思っていましたが、身内の方が
大変な事になっていたとは思いもよりませんでした。

とりあえず自分の周りには今の所、同じような検査を受ける者は
いませんが、せっかくファーマー佐藤さんが教えてくださった
貴重な情報は頭の中に留めて置き、今後の参考にさせて
もらおうかと思います。

これからまだまだお忙しい事になるとは思いますがお体にお気を
つけてがんばってください。いくらタフなファーマー佐藤さんでも
精神的にやられている時は、菌に犯される可能性もありますので…。

投稿: K-DMC | 2005年12月 5日 (月) 22時09分

お母様の当然のご逝去心よりお悔やみいたします。
検査で入院して亡くなられるなんて、あまりに突然でショックでしょう。こんな事が起こるのですね。雑記帳の更新が無いのでどうしたのかな?と思っておりました。
私も1年半前、突然胸が苦しくなり、心臓カテーテル検査を受けました。万に一つの事もある、と1泊の検査入院でしたが手術承諾書を書かされた事を思い出します。幸い心臓に異常は無く、「ストレスでは?更年期かも。」と言われました。
思いもしなかった検査での突然の死では、お気持ちがなかなか整理できないでしょうね・・・
お心お察し致します。
お母様のご冥福をお祈りいたします。

投稿: のほほん | 2005年12月 6日 (火) 00時00分

 書龕洞主人さん、K-DMCさん、のほほんさん、
お気遣い頂き、ありがとうございます。

 最初の数日は悪い夢でも見ているような気がして
なりませんでしたが、ようやく現実として考えられる
ようになりました。重い現実です。

 が、私がいつも言っているように、
「人生の幕引きはいつあるか分からない」
ということですね。長年自然相手の仕事をしているだけに
肌で感じるし、それもまた運命だと思います。
10年近く前から徐々に経営方針を変えてきましたが、
今回の事態を受けて大転換をすることになります。
より前進しなければなりません。
頑張ります!。

投稿: ファーマー佐藤 | 2005年12月 6日 (火) 00時21分

こんばんは
お母様お気の毒ですお悔やみ申し上げます。
私の叔父もバイパス手術をしてから年に一回カテーテル検査をしますが、先月脳梗塞で倒れまして今は左手が不自由になってしまいました。いつもカテーテルは怖いといっていたのが佐藤さんのお母さんの事でよく分かりました。これからより寒くなりますが体に気をつけてお母さんの分も頑張ってください。

投稿: 自然の中で遊ぼう | 2005年12月 6日 (火) 03時11分

 自然の中で遊ぼうさん、お気遣いありがとうございます。 

 ところで、記述に誤りがありました。
母ではなく養母でした。(^^;
 でも、長年一緒に暮らし、一緒に仕事をしてきただけに
かけがえのない肉親に代わりはありません。
 私は、これまでにも葬儀には何度も出ていますが、
悲しくなったことは一度もありませんでした。
が、今回は涙がボロボロ流れ出ました。
人前でも拭こうとすらしませんでしたが、悲しみを
涙で流し去るのもまたいいものだな、と思いました。
 私自身、死の淵を歩いたこともあるだけに、

「生きてさえいれば必ず良いことがある」

と信じています。決してめげません。

投稿: ファーマー佐藤 | 2005年12月 6日 (火) 12時22分

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