« 秋山郷 | トップページ | 「ランメルモールのルチア」 »

2006年1月15日 (日)

フラウト・トラベルソ

 日本フルート界の第一人者、工藤重典氏の、現代木管フルート
による演奏のCDを探しに新星堂に行ってきましたが、残念ながら
なくて、買ってきたのは有田正広氏の「J・S・バッハ フルートソナタ
全集」です。現代どころか、昔も昔、大昔はバッハ時代のフルート
による演奏じゃん。(^^;

 大昔のフルートは、分別するために、「フルート」ではなくて、
「フラウト・トラベルソ」と言います。キーが右手小指の分しか無い、
木製のかな~り原始的な楽器です。
有田氏は、その楽器の世界的な第一人者ですが、まともに聞いた
のは随分久しぶりです。

 いやあ、こりゃ良いですね!。
現代の、およそフルートとは思えない音を出す金属製の楽器には
辟易していただけに、一服の清涼剤どころか、砂漠を徘徊した挙げ
句にオアシスへ辿り着いたような印象を持ちました。お見事!!。

 ちなみに私の楽器は総銀製ですが、昔から木製楽器への憧れ
が強くて、買いかけたこともあります。
銀座の山野楽器でフィリップ・ハンミッヒの木製フルートを試奏した
ら気に入ったので、当時勤務していた楽器店で注文したらハズレ
の楽器だったので買わなかった、というエピソードがあります。
今でこそ木製フルートが脚光を浴びていますが、その当時
(22年前?)はほとんど日陰の存在でした。
 その楽器は、確か38万円ほどでしたが、現代の木管フルート
は国産でも、何と100万円近くします。外国産だと倍以上する
のもあります。フラウト・トラベルソだったらキーが無い分安いの
かしらん?。吹いたことはなくても超難しいのは分かり切っている
ので、買う気は全くありませんけど。(^^;

 などと思っていたら、激安の木製フルートを発見しました。
中国製ですが、なかなか良さそうな感じです。
中国製楽器は、ヴァイオリンでもかなり優秀なようですし、決して
侮れないような気がします。が?。

|

« 秋山郷 | トップページ | 「ランメルモールのルチア」 »

コメント

ファーマーさん、こんばんは。私の妻は、現在ユーフォとリコーダーをやっていますが、木製のを買ってあげました。チェリーですが、まさに、桜の木と同じ木のようです。されば、ファーマーさんの手に掛かれば、旋盤で木の筒を作って穴開け、フラウトトラベルソのできあがり。
弦楽器は、30年も前は、東欧製が安くていいと評判でしたが、今では高値の花。ウィーンフィルの世襲楽器はチェコだとか。中国製は、材も加工も安く、監修者さえしっかりしたものを選べば、同じ価格帯のイタリア製より上等と楽器屋さんが話していました。

投稿: 書龕洞主人 | 2006年1月16日 (月) 22時09分

木製のほんものフルートの話なるほどですね
ところで、ファーマーさんなら、木製フルート作れるんじゃないですか?
相手が100万円なら、材料費に3万円くらい出して、プラス専用工具を購入してもおつりがきそうだし ♪

投稿: 大工協奏曲 | 2006年1月16日 (月) 23時18分

>書龕洞主人さん

 わおっ!、ユーフォとリコーダーですか。
両極端って感じですが、何か分かる気がします。
リコーダーは、やはり木製に限りますね。
一本一本音が違うので、選ぶ楽しみもありますし。(^^
 木製の横笛は、昔から作りたいと思っていましたが、
道具が問題ですよねー。それに、本気で向かわないと
出来ないので、時間のない現状では到底無理です。(^^;

 そういえば、書龕洞主人さんはリコーダーも作られるんでは
なかったですか?。人違いだったかな?。

 中国の楽器は、近年かなり評判が良いですね。
あの広大な国土ですから、良い材料がまだまだ豊富に
あるでしょうし、職人の腕が良さそうです。
中国の横笛は持っていますが、見事な出来に感心しました。

>大工協奏曲さん

 現代の木製フルートは、本当に評判が良いんですよ。
500万円の金製と100万円の木製のどちらか貰えると
したら、木製が欲しいです。転売してはいけない、という
前提があればですけど。(笑)

 木製フルートは、買った方が圧倒的に安いと思いますよ。
どうせ作れないけど。(^^;

投稿: ファーマー佐藤 | 2006年1月17日 (火) 08時34分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: フラウト・トラベルソ:

« 秋山郷 | トップページ | 「ランメルモールのルチア」 »