「ベアトリーチェ・ディ・テンダ」
ベルリーニのオペラをDVDで鑑賞しました。
お目当ては、コロラトウーラの第一人者、エディタ・グルベローヴァ
です。二枚組の長編です。同タイトルでは初DVD化だそうです。
ウーム……。
観ていて、色々と考えさせられました。
演奏は申し分ないし、
「声楽家の歌声こそ、最も優れた楽器だ!」
という思いも新たにしましたが、どうも気になります。
歌手の崩れた容姿とお粗末な演出が…。
音楽がメインの芸術なのは理解しているつもりですが、観客の前に
立つのですから、鑑賞するに相応しい姿であって欲しいと思います。
由美かおる並とまでは言いませんが、体型を維持する努力もお願い
したいです。オペラハウスでの鑑賞なら気にならないのかも知れま
せんが、DVDではアップで写すので、かなり辛いです。
演出に関しては、舞台装置が時代錯誤の金属パイプ製手すりを
付けた無粋な階段のみだったし、ベールを使用するのも非常に不快
でした。衣装も着たきり雀です。
あんなのだったら、演奏会形式の方が良い気がしました。
さらに、DVDとしてのクオリティも大変低いです。
解像度が低すぎてボケボケのお粗末映像です。
この辺は、工夫と使用機材次第で大幅に改善出来る筈だけに、
実に残念です。
ま、オペラというものを囓ったばかりの者が言うのはナンですが、
これならば、解説書を見ながらCDを聴いた方がイメージが膨らんで
遙かに楽しめるのではないか、と思ってしまいました。
| 固定リンク
コメント
私も、オペラのDVDは数枚しか所有しておりませんが、その理由はファーマー佐藤さんが書かれたのと同じ理由です。劣悪画質と音質の悪さは、どうしょうもないです。舞台装置まで注文をつけたりしたら、観るDVDが無くなってしまいそう・・たははっ。
オペラのDVDは、発売数自体が少ないこともあるけれど、レンタルで借りて観てから、所有しておこうという気になるものは、見当たらないですね。レンタル店に置いてないから、ええいっ!買ってしまえ!と「トゥーランドット」を手に入れたが、結果はもう無惨極まるものでした。結局、私の一番お気に入りは、TV放送を録画した「ラ・トラビアータ」のビデオテープなのです。イタリア放送による2000年度の、何かの記念催しで、ズービンメータ指揮・イタリア放送交響楽団。舞台を撮ったものではなく、映画風になっており、豪華庭園でのロケなどで場面が進んでいきます。舞台装置がどうのこうのと言うものではなく、場面は「映画」でありながら、完全なオペラになっております。ひょっとして、ファーマー佐藤さんも、録画しているかもしれませんけれども。
特筆すべきは、椿姫のヴィオレッタ役、エチェリ・グヴァザーヴァです。エチェリ嬢は、そりゃもう、お美しい方で、ウットリと見惚れてしまいます。これはもう、何度観ても感動ものオペラDVDです。本来、DVDで鑑賞するオペラは、舞台よりも、映画として製作されるのが最適なのではないかとさえ思いました。
念のために、この放送されたものがDVD発売されているかと、日本アマゾンを検索してみました。・・うぉろっ!検索のジャンルに「オペラ」というもの自体が見当たらない!勿論、ラ・トラビアータで検索しても、ヒットしません。駄目じゃコリャ・・、日本のオペラ事情は、こんなものであります。
そうだ!今朝は、今から、美人歌手のオペラアリア集をCDで聞くことにします。近年のオペラ歌手は極上の美女が何人も出てきています。別格の美女アンナ・ネトレブコは、私の新着CDコーナーにも登場させているくらいですが、アンジェラ・ゲォルギー、ジェニファー・ラーモア、マグダレーナなども、見栄えがよろしい方々。私にとって、オペラ全曲では言葉の問題があるけれど、アリア集が一番お手軽です。
投稿: シロフクロウ | 2006年2月 4日 (土) 09時35分
シロフクロウさん、ベテランのご意見は大変参考に
なります。
「DVD化するなら映画として……」
というのには大賛成です。「オペラ座の怪人」が
そうですが、舞台では不可能な演出で楽しめました。
あれで本物かつチャーミングなオペラ歌手だったら
申し分なかったんですけどね。
それと、エチェリ・グヴァザーヴァの椿姫を捜したんですが、
見つかりませんでした。何処の盤ですか?。
アリア集は私も聴きますが、序曲から気分が盛り上がってくる
のも魅力的ですよね。画質&音質の優れたDVDに
巡り会いたいものです。
投稿: ファーマー佐藤 | 2006年2月 4日 (土) 20時17分
ファーマー佐藤さんに、映画、オペラ座の怪人の感想を述べていただきましたが、あの配役エミー・ロッサム嬢は女優でしたけれど、キチンとした声楽のレッスンを受けた人でしたね。エミー・ロッサムは、私のサイトで一度紹介した、カントリーミュージックのルーツを探る映画「夢追い人」に出演したのを見たのが初見参でした。綺麗な声をしていると、印象に残っていたのですが「オペラ座の怪人」に出演依頼がいったのは、むべなるかな・・でありました。
「オペラ座の怪人」と、私の紹介した「ラ・トラビアータ」の違いは、かたや本物のオペラ歌手が演じているということでしょうか。オペラ座の怪人 の場合は、女優さんでも充分な力量が有りましたが、ラ・トラビアータを観ると、迫力のある声量とか、いろいろなところで本職との違いが出ているように思います。
当家の旦那フクロウに言わせると、アルフレッド役のJose Curaが、イモ・ニイチャンなのが残念だというコメントでした。でもまぁ、この物語では、アルフレッドは田舎から都会に出てきた男、という設定なので、イモ顔のホセさんが、ピッタリかもしれない。なお、アルフレッドの父親役は、名前を失念しましたけれど、素晴らしい歌と演技を見せてくれました。
外盤のCDは発売されていますので、以下に日本アマゾンのURLをお知らせ致します。勿論日本語字幕は付いておりませんし、エチェリ嬢の美しさも拝めない。私は既に映像で見てしまいましたので、このCDは買えなくなってしまった。CDを聞くよりは、録画したビデオテープが遥かに良い。それくらい、このラ・トラビアータは、映像抜きでは語れないところがあります。このラ・トラビアータを聞くだけ・・というのは、あまりに悲しすぎますから。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00004TT0K/qid=1139099251/sr=1-1/ref=sr_1_2_1/249-2833652-2270707
Eteri Gvazava : Violetta
投稿: シロフクロウ | 2006年2月 5日 (日) 09時54分
あー、DVDでは手に入らないんですね。残念!。
当方、録画環境は全くありません。
ハイビジョン放送には魅力も感じましたが、番組表を
チェックして録画するという、マメな作業は私向きでは
ありませんでした。よって、BSチューナー、HDレコーダー、
ついでにRBGデコーダーも処分しました。
3管PJのハイビジョン用メモリーも消去したほどです。
要らないと判断しただけに徹底してますね。(^^;
「オペラ座の怪人」は、ミュージカル映画と見るべき
でしょうね。
投稿: ファーマー佐藤 | 2006年2月 5日 (日) 21時08分