ドキドキの春
厳冬期から突然春になったようで、今日もとても穏やかで暖かい
日でしたが、ここ数日は、いまだかつて無いくらいに緊張していま
した。農家では何よりも大事な育苗の仕事を、あまり経験のない
野菜についても担当する羽目になっただけでなく、ほとんど誰も
やっていない閉鎖型育苗システムを本格稼働させたからです。
もうドキドキ。なんせ自作の設備ですから。(^^;
中に入れたのはスイカの断根差し接ぎの苗で、最も管理が
難しい代物なので尚更です。
断根差し接ぎとは、本葉展開前の台木(ユウガオ)の茎を
地際からカミソリで切って、本葉を除去し竹串で穴を開けます。
その穴に子葉が展開して間もないスイカの茎を短く斜めに切って
差し込む接ぎ木方法の事です。接ぎ木することによってスイカ
特有の病気を回避できることから必ず行うものです。
接ぎ木には、呼び接ぎや割接ぎなどがありますが、断根差し
接ぎが最も丈夫な根が発生するので、大産地では最も一般的な
技術です。
とはいっても、何せ根を完全に切除してしまうので、管理が
悪いと簡単に死んでしまいます。人間に例えたら心臓移植の
ような大手術です。それを全く経験のないシステムでやろうと
いうのですから、目が離せませんでした。試験と本番では全く
違いますからね。
ですが、4日目を迎えて、立派な根が発生してきました。
まずは一安心です。フー、ヤレヤレ…。
明日からは、また寒くなるようです。
雪が見られるのは、個人的にはチョット嬉しいです。(^^;
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