タイトル作品の監督がラジオで話していたを聞いて、
「面白そうじゃん」
というワケで見に行ってきました。日曜日のレイトショーというのに
結構入っていました。といっても、30人くらいでしょうか。(^^;
「涙が止めどもなく流れた」
とか、
「5回も観た」
とかいう話も聞きましたが、元潜水士の私の場合はどうも見方が
違うからか、そんな感動はありませんでした。回りでは啜り泣いて
いる人が結構いましたが、
「おいおい!、プロポーズなんかしてる場合じゃないだろ!」
とか突っ込みたくなる場面だらけでしたからね。(~~
緊急時のエアーの貴重さを良~く知っているだけに、あんな暢気な
ことはやっていられません。
私の場合の脱出時では、最初の一回だけ深呼吸して気を落ち
着かせて、あと何分エアーが保つかを瞬時に判断し、その後の
呼吸は数十秒に一回だけに押さえてエアーの消費量を最小限に
して行動しました。エアーが無くなれば待っているのは「死」です
からね。
ただ、通常の仕事でも、もうちょっとで終わるなんて時にこれを
やっていると、脳がダメージを受けて記憶障害が出ます。
(その後、回復していないという気もしますが…)(^^;
それにしても、映画だから演出上仕方ないのでしょうが、判断が
遅過ぎます。あれじゃあ、助かる者も助からないでしょう。
実際の潜水救難隊のことは知りませんが、民間の潜水作業では
もっと迅速です。大規模な現場で、命に関わる場面ではF1レースの
ピットイン並の素早さです。普段は結構いい加減ですけど。(^^;
ま、娯楽作品としては及第点を付けられると思います。
あれで、ヒロインがイモでなければもっと良かったと思いますが、
海上保安庁の全面協力?が良く効いていたし、音楽も良かった
です。
「DVDが出たら是非とも買いたい!」
とは思いませんが、レンタルではまた観ようと思います。
立派なシネコンでも画と音が悪かったので…。
ただし、大画面の迫力は圧倒的ですね。観客のマナーが非常に
良かったのも印象的でした。(^^
あとね、仙崎のようにクヨクヨする男は潜水士に向かないと思い
ます。どうでもいいけど。(^^;
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