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2006年9月30日 (土)

シェリル・ベンティーン

 いやあ、参りました。
マンハッタン・トランスファーのヴォーカリスト、シェリル・ベンティーン
のジャズ・スタンダードのソロ・アルバム、「ワルツ・フォー・デビー」を
聴いてビックリ仰天。この人、恐ろしく歌が上手いです。

 このところ女性ヴォーカリストのCDをあれこれ聴いていましたが、
シェリルの歌は別格です。とんでもなく上手いです。
息の下支えが完璧で音楽表現も実に巧み。ほとんど非の打ち所が
ありません。強いて言えば欠点の無いのが欠点とも言えます。
というのは、ジャズは庶民の音楽なので多少不安定な要素がある
方が馴染むところがあるからです。
シェリルの歌を聴いていて連想した歌手はただ一人。美空ひばり
です。しかも理論武装しているので、天下無敵って感じでしょうか。

 実はこの人のことは知りませんでした。
マンハッタン・トランスファーは結構聴いていて、シェリルと思われる
人が非常に多彩な歌い方をしていることに感心していましたが、
ソロで聴くと、その知的で圧倒的な歌唱力にほとんどノックアウト
状態です。こりゃ、参った参った!。

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