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2006年10月 1日 (日)

新型コンバイン

 旧式の袋のコンバインを捨てて、ついに新型コンバインを買い
ましたっ!。

って話ではありませ~ん。(^^;

 米処庄内地方では稲刈りの最盛期ですが、私がノンビリと景色
を眺めながら稲刈りをしていると、向かいの田んぼに最新鋭の
コンバインがやって来ました。事前に情報は得ていましたが、
見るのは初めてです。白く輝くスマートな機体はとても格好良い
です。

 で、凄~く驚きました。値段が700万円ということよりも、その
スピードです。刈り取る速度が物凄く速いのです。
私のコンバインの4倍は速いです。自動車に例えたら、私は一般
道を時速40キロで走っているのに、その最新鋭機は160キロで
ぶっ飛ばしている感じです。当然、景色を楽しむ余裕など無くて、
ひたすら進行方向を注視しています。話を聞いたら、

「もっと速く刈れるんだけど、怖くてこれ以上は出せない。」

ということでした。恐ろしい話ですが、傍目には何やらスーパーカー
でも見ているような気がしました。(^^;

 しかし、なんですね。価値観は随分違うようです。
私は昼休みもしないで乾燥機一台分を4時間半かけてノンストップ
で刈り取り、食事は走行しながらパンやバナナ等の行動食を口に
するというスタイルですが、向こうは助手がいてお昼もゆっくりと
時間を取って弁当を食べていました。
それでも、圧倒的に速いわけで、あっという間に刈り取っていなく
なってしまいました。そんな高級機でも、使うのは一年に14日程度
なんですけどね。
 私の場合は一年に実働8日から9日です。ワンマンなので決して
楽な仕事ではありませんが、昔は皆さん袋のコンバインで刈って
いたんですから、今だって頑張れない筈はありません。
経費も安く済みますしねー。

 実は、私のようなやり方は低コスト農業の一つの形なんですが、
農水省のお役人は分からない…。農地を集約して大型機械を導入
すればコストダウンが計られると本気で思っているから困ります。
稲の籾はヤスリのような物なので、大面積を刈るとその分消耗する
度合いも激しいのです。2倍刈ったらといって、その分の経費が半分
になることはありません。

 まあ、そんなことはともかく、年間ほとんど使わない機械を買う
くらいだったら趣味にでも投じた方がマシ、と私は思いますが、
まあそれは人それぞれですからね。

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