接ぎ木
今年も小玉スイカを栽培しますが、まずは苗作りです。
スイカは根が弱くて病気になりやすいので、丈夫な台木に接ぎ木を
します。昔はカボチャが使われましたが、今はユーガオが主です。
接ぎ木の方法はいろいろあって、呼び接ぎ、割り接ぎ、差し接ぎ
等がありますが、私がやるのは断根差し接ぎです。
文字通り、台木のユーガオの根を完全に切断して、切除した芽の
部分に串で穴を開けて、そこに、茎をカミソリで斜めに切ったスイカ
を差し込みます。子葉が展開して数日後の可愛らしい苗の首を
バッサリ切り落とすワケですね。
これを、湿度100%、地温27~30℃、気温25~30℃にして
密閉遮光した養生室内の床土に挿しておくと、あら不思議。
接合部分が癒着して4日目から白くて太い根が出てきます。
自根よりも良い根が出るんです。
写真の状態では、何せ根っこが無いので管理を誤ると簡単に
死んでしまいます。なので、失敗に懲りてやらない農家も多い
です。私は懲りない性格なのでやっていますが。(^^;
農業の面白いところは創意工夫が自由に出来ることですが、
スイカの苗作りにも色々と取り入れています。
私の場合は、ハイテクとローテクが混在しています。(笑)
写真は、接ぎ木してすぐの状態です。初めて見る方も多いのでは
ないでしょうか。写真を拡大して見るとよく分かると思います。
| 固定リンク
コメント