先手必勝!
「お前からはいずれ師匠をして貰わなきゃならないから抜けられて
は困る。」
朝早く畑に来た男が言いました。予想通りの展開です。
私のところでは7年ごとにお祭りの担当地区となるんですが、来年
がその当たり年です。私はこれまで、謡部(「高砂や~」ってヤツ)に
所属してきましたが、幹部連中が動き出す前にサッサと演芸部に
異動しました。謡を習いたいという演芸部の奴と入れ替わりなので
話は早いです。
その話を聞きつけてやって来たのが今朝の男で、謡部の地頭
(リーダー格)です。本家本元の黒川能の大師匠から直接指導を
受けたのが地域で唯一私だけという事情もあって、将来の師匠に
狙われているのは薄々感じていたので、その前に手を打ったという
訳です。「師匠」というガラじゃないのよねー、私は。
それに、もし師匠なんかやって本流の指導をしたりなんかしたら、
ほとんど我流でやってきた村中の経験者を混乱させてしまうことに
なりかねません。そんな事態は避けたいです。
そうなる前に身を引いた訳ですが、裃を着て難しい顔で声高らかに
謡うよりも、どじょうすくいでも踊って招待客を笑わせた方が楽しいと
いうものです。もうすでに、お座敷芸用のDVDも買ってあるもんね。
抜かりはないです。(^^v
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