10月7日
「まだ寒いなー。」
午前6時。未明からご来光を仰いでいた他の登山者を尻目に、
カッパも着ないで唐松岳へ登り出しました。ガンガン歩いて暖まろう
という作戦です。だから速いです。頂上にいたのはほんの20秒程。
360°の大展望が広がっていますが、5年前の冬に見た絶景
にはとても敵いません。サッサと先に進みました。
でも、5時に起きて以来、天気は良いのにずっと辺りが霞んでい
ます。おかしいなー?。
って、使い捨てのコンタクトレンズを前日から入れっぱなしだから
です。(^^;
「キレット通過までには晴れるだろ」
と思っていましたが、一向に晴れません。そのまま、このコースの
核心部、不帰嶮に突入しました。
ま、ガスっていると思えばどうということはないワケだし、他には
ビバークしていた登山者しかいなかったので、どんどん先へ進み
ました。
こんな岩場が続きますが、鎖も設置してあるのでどうということは
ありません。登山者が大勢いたら人工落石の危険性が高いし、
オバチャン達の歩みは考えられないくらい遅くて吐き気がするほど
ですが、その心配が全く無いので楽勝です。(^^v
過ぎた所を振り返ってみると、信じられないほどヤバそうな気が
しますがー。(笑)
そんな不帰嶮もそろそろ終わりです。
それにしても寒い!!。天気は良いのに西風が猛烈で、とにかく
寒い!!。温度計は5℃を表示していたので、体感的には-20℃
位か…。
おかげで、いくらガンガン登っても汗をかかないので、唐松小屋
から天狗小屋までの標準タイムが6時間のところを、2時間半で
歩いてしまいました。ヤレヤレですが、やっぱり寒いのでようやく
そこでカッパを着ました。
いやー、何と!、まだ雪渓が残っていて水が出ているんです
ねー。こりゃあ良い場所だなー。\(^〇^)/
案の定、氷が張っていました。寒いワケですが、あんまり水が
美味しいので、まだ8時半だというのにウイスキーの水割りを
楽しみました。旨いなー。(^~^
冬季閉鎖はされていますが、天狗小屋も立派です。
さて、燃料を補給したところで出発です。
相変わらず風が強いので調子は良いです。白馬岳からの登山者
も多く見るようになりました。鑓温泉口へ降りる人も多いです。
相変わらず良い景色です。
杓子岳辺りからは風が落ちました。頂上直下の巻き道の這い松
の陰で大休止です。
ウイスキーの水割りを楽しみながらチャルメラに舌鼓!。
下界で食べるよりも10倍は旨い気がします。絶対気のせい
ですけどね。(笑)
大休止の後、酔った勢いで杓子岳へ登り返しました。
頂上から下を見下ろすと、これは凄い迫力!!。
スカイダイビングが出来そうな気がするし、失敗しても気持ちよく
あの世へ行けそうです。(^^;
ウン、来て良かった。
お次は白馬岳ですが、その前に予定通り白馬山荘に寄りました。
お目当てはこれです。
そう、生ビールです。プハーッ、たまんないねー。(^^v
飲酒運転の罰則は厳しいですが、飲酒歩行はお咎めなしです
からね。逆に足の回転が良くなって、ますます加速するというもの
です。零戦のエタノール噴射みたいなものかなー?。
折しも、後ろからダブルストックの空身男が迫ってきたので、
「フンッ、越せるものなら越してみやがれ!」
と白馬岳から下りの馬の背ではスピードアップしました。
我ながら絶好調です。足が勝手に反応して、ポンポンと岩を確実
に捉えます。人間の脳って凄いですねー。ホント感心します。
まもなく、大きく引き離して、そのまま調子よく下山を続けると、
白馬大池に着きました。
おおおおっ!、これは実に良い所ですねー。泊まる気は無い
けど気に入ったなー。(^^
そこで、74歳という大ベテランの山男と、ビールを飲みながら
暫く話をしていました。私って、昔から年寄りに好かれるんです。(^^;
予定では蓮華温泉泊でしたが、栂池の方が近いということだし、
小屋番に聞いたらバスも出ているというので、そちらへルートを
変更しました。
そこは、私好みの岩場が延々と続く道でした。もう楽しくて楽しく
て、ポンポン飛びながら下りました。
午後3時半。栂池に到着しました。
まずは生ビールです。旨いなー!!。\(^〇^)/
「バス停は近くですか?」
「バス??、そんなの、もう随分前になくなったよ。
今はロープウェイだよ。」
へ??、バスが無い????。ちゃんと地図に載っているし、
上の小屋番も時間を教えてくれたのに????。
栂池は大勢の観光客で賑わっていたので、
「これは、遅れを取ってはマズイぞ!」
とロープウェイ駅を目指しましたが、時すでに遅し。駅へ向かう
道なりに長い長い列が出来ていました。あちゃー…。
スキー場の中に道路はあるものの、10Kmくらいはありそうで、
普通に歩くのもチョッカリをするのもゴメンなので、待つことに
しました。中には歩いて下りる人もいて、すぐ後ろにいた若い
カップルも追従しそうでしたが、
「暗くなるからヤメた方がいいよ~」
と止めました。親切でしょ?。(^^;
すぐ前にいらした山帰りのご夫婦とも楽しく話が出来たし、非常用
ボトルを取り出したので、全く退屈することなく上機嫌で2時間近くも
順番待ちが出来ました。
更に、旦那さんとモンベル製の全く同じ年代物シャツを来ていた
ヨシミ?で、降り口から白馬駅まで送って頂きました。
「前橋のお二方~!、本当にありがとうございました~!!!」
おかげで、頼まれていたお土産品も買えたし、駅前の飲食店で
鱈腹飲んで食ってからタクシーで車に戻りました。
久しぶりにタップリ歩いて飲み食いしたから、もうバタンキュー。
お休みなさ~い。(ーー
番外編へつづく(↓)
http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2007/10/post_8383.html
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