セミ・アクティブ方式
「AUDIO BASIC 2006 AUTUMN vol.40」をめくっていたら、
スピーカーシステムの新しい方向性として、「セミ・アクティブ方式」
が載っていました。大型システムの低音だけを分離して、専用の
パワーアンプで制御するという方式ですが、去年は読み飛ばして
いました。
何故なら、ウィルソン・オーディオのSystem8が¥3,885,000、
YGアコースティックのKIPODが¥3,990,000、ヴィラティ・オー
ディオのParsifal Ovationが¥3,412,500という超高額製品が
紹介されていて、
「そんなの関係ねえ!!」
だったからです。(去年はまだ流行ってなかったような?)
オーディオ評論家の三浦孝仁氏は、
「低域だけを専用パワーアンプでドライブさせるのは、設置する部屋
によって大きく印象が異なる低域方向の量感バランスと部屋のクセ
というべき低音のピーク&ディップを容易にコントロール出来るから
だ。」
更に、
「低音のエネルギーは想像以上に大きく、ウーファーの動作による
エンクロージャーの振動や共振がトウイーターやミッドレンジの音に
悪影響を及ぼす場合がある。」
と述べています。私が実践していて惚れ込んでいる方式だけに、
「全くその通り!!。あなたは正しい!!」
と断言します。それほどに優れています。大がかりになるのが欠点
ですが、難しい方式じゃありません。自作も可能です。
それだけに、先に紹介した三製品は、ハッキリ言ってボリ過ぎ。
いいとこ百万円でしょ?。
ま、ハイエンド・オーディオの世界では高い方が売れる向きも
あるので、それはそれで良いのかも知れませんがね。
セミ・アクティブ方式はお薦めですが、メーカー品は高価なので、
既存のシステムと組み合わせられる高品質なサブ・ウーファーが
あれば良いと思います。
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