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2008年1月30日 (水)

鳥海山上ノ台コース偵察山行

1月29日
 
 朝、子供を高校に送りに行ったら、鳥海山が丸見えでした。

「あー、山が呼んでいるっ!!」

 誰も呼んじゃいませんが、仕事が一段落したこともあって、急遽
行くことにしました。天気は良くもなく悪くもないのは天気図で確認
していたので話は早いです。

「そうだ!、上ノ台コースの偵察に行こう!」

 鳥海山の南東側にある、ほとんど誰も行かない超マイナールート
で、仙台のsakanoさんから紹介されるまで全く知りませんでした。
好適期は雪が多い年の3月下旬から4月と思われますが、2月下旬
からは仕事オンリーになるので、その時期に行くのは絶対無理。
特に今年は雪が少ないので、「偵察」と割り切っての山行です。

 しか~し!、行くと決めたのは良いとして、問題は靴。

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 先日の試験山行で山スキー兼用靴のインナーが見事に破損
して、そのままになっていたのです。あ゛~。
以前もボンドで補修していましたが、ここまで酷くなると普通は
買い換えです。もう20年以上履いている靴なので、そう考える
のが普通ですが、そこはファーマー佐藤。大急ぎで修理です。

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 長年愛用しているステッチャーでの縫合ですが、こりゃ完全に
ドロナワだ…。(^^;
もう片方も切れかかっていたのでついでに縫いました。

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 よっしゃー!。これでバッチリ!!。もう10年は大丈夫だ!。(?)
時間も遅いので、山中一泊の装備に切り替えての出発です。
勿論さくらも一緒です。

 旧八幡町の升田スキー場に車を置いて出発です。
途中で買い出しもしてきたので、もう11時半。
ホント遅いなー。(^^;
 鳥海山を冬の奥山林道から眺めるのは初めてなので、車道
歩きもそれほど苦にはなりません。景色がとても新鮮です。

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 しばらくは鬱蒼とした杉林が続きます。

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 日光川の清々しい水音を聞きながらどんどん進みます。

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 毎日のように雪が雪崩れている所を通ります。

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 橋を渡れば、もうすぐ上ノ台コースの取り付き地点です。

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 2時間近くかけて林道を6Km歩いて、ようやく取り付き地点に
着きました。

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 GPSを見るまでもなく取り付き地点が分かりましたが、登って
みると予想外に地形が複雑で難しい…。
地形図にも載っていないような小さな沢が多くて、それがまだ雪で
埋まっていない為に厳密なルート取りが必要でした。
こんな所ではGPSは役に立ちません。スキーで登るには大変な
急斜面もありましたが、細かい斜登高を繰り返して頑張って登り
ました。ツボ足で登るよりはマシなのですが、何だか昔熱中した
「山形県境縦走」みたいで嬉しくもありました。

 これだけグチャグチャだと登った所を降りるしかないので、トレース
が新雪で埋まることを想定して赤布を枝に付けながら登りました。

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 しかし、700m付近の急斜面に立ちはだかるのはブッシュで武装
した杉林…。そりゃねえべえ……。

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 たちまち戦意喪失で、ここを幕営地に決定しました。

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 しっかりと整地してからアライテントのエアライズ2を張りました。
一人で使うには充分な大きさです。

「プシュッ!、ゴクゴク……、プハーッ!」

 たまんないねー。\(^〇^)/
午後3時とはナイスな時間です。(^^v

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 本日のメインディッシュはチンジャオロウスウですが、なんという
事でしょう。ピーマンを刻むためのナイフを忘れました。(^^;
山では、ある物で間に合わせるのが鉄則です。

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 今回はナイフ代わりに方位磁石を用いました。
シルヴァ社も想定外の使用法でしょう。(笑)
 私の部屋で活躍しているテントシューズは本来の使われ方をして
います。

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料理が出来て、ご飯も炊きあがりました。

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 それにしても、全く誰もいない山中の暖かいテントの中でノンビリ
するのって、凄~く贅沢に感じます。ビールの後はウイスキーを
チビリチビリ……。幸せ幸せ……。(^~^

 
1月30日
 夜中からサラサラと雪が降ってきました。予想通りなので、早起き
することもなく明るくなるまで寝ていました。外を覗くと、15cm程の
新雪が積もっています。風が無いので気持ちの良い朝です。
 朝食は、夜の残りのご飯でカレー雑炊です。冷え切っているガスの
缶は寒冷地用ではありませんが、ローソクの炎で加熱しているので
火力充分です。

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 撤収してからは取りあえず上を目指しましたが昨日よりもハード
です。これ以上無理すると下りが悲惨なことになりそうなので、
30分ほど登った所で撤退することにしました。なんせ、スキー技術
検定一級を持っていても滑降不能に違いない難所です。
そこを重装備で滑り降りるためには、気力体力とも充分でなければ
いけません。生粋の藪山スキーヤーの領域です。

 実際に滑ってみて、全くその通りでした。
フー、ヤレヤレ。ここは今の時期に来る所じゃないな。ヤッパシ。
 途中、さくらが急な沢に落ちてしまって、救出するのがまた
一苦労。スキーを脱いで降りたら登るのがチョー大変で、大汗
かきました。ピッケルを持参したのもその為です。犬を連れて行く
と装備が増えます。(^^;

 でも、来て良かった。ウン。

 なんとか車道まで降りてしまえば、あとは単調な歩きだけです。
新雪が積もったので、スキーはほとんど滑りません。雪は更に
激しく降ってきます。早く降りて正解です。

 10時半には升田スキー場に着きました。

 と、ここで事件発生!。
私よりも少し前を歩いていたさくらが、たまたまやって来たスノー
モービルの音に驚いたからか、私に追い越されたのに気付かな
かったようで、今来た道を戻っていったのです。
私は、どうせその辺で遊んでいるんだろうと思って帰り支度をして
いたので、そのことに気付くのが遅れてしまいました。
私が来ないと思って迎えに戻ったに違いありません。
ありゃまあです。健気にもご主人様を迎えに行ったのに、

「あのバカ犬!」

 と捨てて帰るワケにもいかなくて長靴で見に行きましたが、全く
姿が見えません。犬の足は速いですからね。一旦駐車場に戻って
暫く待っていましたが、さっぱり帰ってきません。
仕方ないので、諦めてスキーを履いて迎えに行きました。
いったい何処まで行ったやら……。(ーー

 さすがのさくらも変だと思ったのか、300mほど歩いた所で戻って
来るのに遭いました。私を見つけると大喜びで駆け寄ってきました。
感動の再会です。(笑)

 全くヤレヤレですが、連れて帰れて良かった良かった…。
スノーモービルには要注意です。

 というワケで、上ノ台コースは、やはり4月が良いでしょう。
とういうことは、私しゃ永遠に行けないかもね。(~~

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2008年1月14日 (月)

木工ロクロ最終型

 すいませ~ん。ロクロで引っ張るのもこれが最後です。(多分)
ツールレストの位置を調節するのに一回ずつスパナを使うのは
やっぱり面倒なので、ボルトを手で回せるようにしました。

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 既製品も各種あるワケですが、9個となると¥1,000以上は
しそうです。自分で作ればタダの物を買うのは嫌だし、時間的にも
買いに行くより作った方が速いです。ボルトの頭に丸棒を溶接した
だけですが、これで充分。 
 ただし、ペンキが乾くまでは使えませ~ん。(^^;

 これで、木工ロクロの本体は完成!です。
あとはチャックですが、こちらはボチボチやりましょう。

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2008年1月13日 (日)

ロクロで削り初め

 木工ロクロで欅を削ってみました。
電気ドリル使用の安物旋盤と違ってブレずにサクサク削れるので、
とても気持ちが良いです。(^^

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 高さが自由に調節出来るので作業性が良いです。立っても良し、
椅子に座っても良しです。更に、内側を削る時には傾斜出来るの
で、腰が楽です。これは思った以上の効果です。

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 実は、当初は傾斜させることを考えていなかったので、ロクロ台
の向きが反対でした。実際に作業してみて、やはり傾斜させた方
が良さそうだったので、取り付けし直しました。
数日前の写真で気付いた人はいたでしょうかね?。突っ込みが
あるかな?、と思ったのでそのまま載せたんですけど。(^^;

 やはり音が静かなのも良いです。ドリルは五月蠅くてねえ。
あとは、調節用ボルトを手で回せるようにしたいと思います。
バイトも作りたいな、などとイロイロ考えると楽しいです。(^^

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2008年1月11日 (金)

木工ロクロ完成!

 ペンキが乾いたので昇降盤にセットしました。
木工用の機械ですが、カテゴリーは「鉄工」です。(^^;

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 M10ボルト4本で昇降盤に固定してから、カバー・スイッチを
を取り付けて配線し、三方向移動式のツールレストを取り付け
れば完成です。

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 試しに材料取り付け板兼用フライホイールを削ってみましたが、
バッチグーです。実に安定しています。総重量が約130Kgなので、
ワークステーションに取り付けた時とは全く違って、ガタついたり
しないので凄く楽に削れます。バイトの切れ味が違います。
これは、充分楽しめる予感がしてきました。モーターは強力だし
音も静かです。こりゃ良いな~。\(^〇^)/
鉄骨に庄内砂丘の焼砂を充填したのも、きっと効いていることで
しょう。ウンウン。しかも、製作費は僅か¥575也。(^^v


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 このキャスターベースは、10数年前に機械屋からこの中古
昇降盤を買った時に作った物なので結構錆びていますが、気に
しません。キャスター付きなので、移動も楽々です。(^^v

 さて、この自作ロクロには既製品には無い機能があります。
深い器物の内側を削る時に、前屈みになる必要がありません。
元々が昇降盤なので傾斜盤が付いているし、高さ調節も自由に
出来るからです。(笑)

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 問題はチャックですが、昔の工人はスクロールチャックなどという
便利な物がなくても立派に作っていたワケなので、工夫次第で
何とかなるでしょう。成田壽一郎著「木工挽物」を参考にします。
それって江戸時代以前のチャックなんですけど…。(^^;

 それにしても、この昇降盤はルーターテーブルとジグソーテーブル
を兼ねています。果たして30Kg以上あるロクロベースを一回ずつ
脱着する気になるかどうか……。
それは私にも分かりませ~ん。(^^;(^^;

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