晴れて頂戴!鳥海山
気圧配置から見て、鳥海山が晴れる確率はかなり
高いと判断して日帰りで行ってきました。
朝6:50に鳥海牧場を出発です。なんと先行者が
いました。珍しいことですが、写真撮りの方で山には
入りませんでした。
気温はー11℃でも風がないので寒くはありません。
今日は下りの快適さを求めて車道コースをショート
カットして登りました。山雪荘から先は車道歩き無し
です。最初の登りだけは急ですが、その先は楽勝。
下りはトレースを辿ればいいのでノンストップという
ワケです。
今回はフル装備ですが、結構軽いです。
ピッケルのシャフトを切って50cmにしたら、枝に
引っかかることがなくなって快適です。
やがて、車道終点に着きました。
ソーラー式の立派なトイレで、もちろん冬季は利用
不可ですが、目標物として大変重宝しています。
今回は、滝の小屋には寄らずにこのトイレから真っ直ぐ
登って、ソロバン尾根の右側にルートを取ることにしま
した。全く初めてですが、知らないルートを使いたい
気分だったんですよね。
しか~し!、ガスが湧いてきました。
今日は下界では完璧に一日中快晴でしたが、山では
なかなかそうはいきません。
「夕方までには必ず晴れる!」
という確信があったので、1,714m地点で待機する
ことにしました。
風が強くて外は寒いですが、ツエルトを張れば中は
温々です。コンロを付けなくても温室効果で気温が6℃
もありました。
まずはプシュッ。
山頂で飲むはずだった大奮発のエビスビールです。
晴れたら速攻で登らなくてはならないので軽量化
が必要です。ラーメン昼食とつまみで一杯です。(笑)
しかし、持参したビールは一本だけなので、非常酒
に手を付けました。時間はたっぷりあります。
いや~、ツエルトの中はホント気持ちいい~。
ザックのウレタンパッドとザックを敷いたので冷たくも
なく、羽毛服も着ないでそのまま昼寝していました。
強い風のために結露が顔に降りかかって、時々目が
覚めましたが、まあまあ快適でした。
結局、2時間半待機していましたが、タイムリミットが
近づいたので諦めて撤収しました。取りあえず行ける
ところまで行って、ダメなら下るという作戦です。
GPSがあるので視界が無くても登頂することは可能
ですが、「楽しく登る」ということが私の目的なので、
無理はしないのです。
で、1,902m地点で登高中止としました。
前回、1月18日の外輪までにも届きませんでした。
一月の鳥海山は本当になかなか晴れませんねえ。
一日中晴れるのは、数年に一度くらいではないで
しょうか。
ということで、記念写真を一枚。(笑)
目玉クリップにボルトを取り付けただけのカメラホルダー
をピッケルに挟んでパチリ。
ウン、これは使えます。
でも、晴れてると液晶パネルって本当に見にくい
ですね。というか、ほとんど見えないしー。
さて、あとは滑りを楽しむだけです。
全く初めてのコースなので楽しみ~。
固い斜面のシュカブラを避けながら、まあまあ楽しめ
ました。
トイレから下は、一転して重い深雪です。
踵加重の両足ターンで気持ちよく滑れました。
ターンが不規則なのは多分性格によるものです。(笑)
下りは本当に速いですね。
特に、車道ショートカットコースは宮様コースと違って
滑りっぱなしですからね。たちまち、山雪荘まで下りて
しまいました。
「ウーン…、ナンか物足りない……」
というワケで、またシールを貼って登り直しました。
上まで行く時間は無いので、まあ適当にということです。
すると、予想通りで山頂が晴れてしまいました。
やっぱりなー。
「さてと…、風呂にでも入って帰るか」
と30分ほどで登高をやめて下りました。
それにしても、見事に晴れたナー。
今日のような場合では、山頂に泊まって翌朝下山と
いうパターンも是非やってみたいと思いました。
厳冬期は非常に難しいですけどね。
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コメント
ソロの写真、めちゃくちゃかっこいいです!
投稿: 大工協奏曲 | 2009年1月28日 (水) 21時20分
新調したデジカメが、真価を発揮しておりますね。気持ちの良い景色を堪能しました。
雪面のディティールを見ていると、手に雪の感触が蘇ります。ありがとうございます。
ピッケルのカメラホルダーは、とても重宝しましたね。
登山レポートは、やっぱり写真がものをいいますから、楽しみ〜(^_^)v これからもよろしくです。
それから「楽しく登るのが私の目的なので無理はしない」というところに感銘を受けます。
これが、体力に自信のあるファーマー佐藤さんの言葉と言うところに、重みがありますデス。
投稿: シロフクロウ | 2009年1月28日 (水) 22時18分
下ると晴れるというのは、よくあるパターンですね。早朝と夕方晴れることが多いようで。
わたくしも、花の時期意外は、景色が見えないときに無理して高いところには行きません。
危ないだけでなく、見えないとつまらないですもんね。
ただ、これは地元にいるからできる余裕かもしれません。遠くからわざわざの人は、次はいつ来れるかわからないから無理してしまうってこともあるでしょうね。
投稿: あかねずみ | 2009年1月28日 (水) 22時24分
かぁ~! やっぱり行ってましたか。
上空のガスはオラの怨念かも(笑)
やっぱり佐藤さんもアウターは合羽ですね。
よだれダラダラのシュプールは、スキーヤーの真っ直ぐな性格がよくわかります
今期の精力的な山行ウラヤマです。
投稿: lison | 2009年1月28日 (水) 22時59分
>大工協奏曲さん
ハハハ、セルフタイマーのカメラに向かって笑っている
なんて、バカみたいでもあります。(^^;
>シロフクロウさん
シュカブラは、数キロ離れた登山口からも見えました。
山スキーヤーにとってはなかなか手強いです。
いくら体力がある人でも自然の力には敵いませんからね。
遊ばせて貰う謙虚さが何よりも必要だと思います。(^^
>あかねずみさん
昨日は天気が良すぎました。
今日も天気が良くて気温が上がりそうですが、そうすると
雪が腐ってまた良くない。
私が山に行ける1月と2月で最高の条件の日というと、
本当に数年に一度というのが現実です。
その点、月山の方が条件が良いですね。(^^
私の場合は、遠くの山でも天気が悪かったらあっさり諦めますね。
利尻岳へ登りに行った時は、稚内で強風が吹き荒れていたので、
乗っていった列車で引き返したことがありました。
そういう場合は、矛先を代えて天気の良い地域の山へ向かいます。
山行計画を立てる時は、いつもプランBを用意しています。
>lisonさん
あ゛ー、それは御祓いをしないと…。(笑)
合羽じゃありません。ジャケットとパンツで~す。 (*^-^)
えー、今期はデスね。4WDトラックのおかげです。(^^
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年1月29日 (木) 08時24分
ご無沙汰しています。ミミの父です。
いや~!自分の足で登って滑って下りて来る。
憧れていますが、無理なのでせめて麓くらい行きたいです。f^_^;
ピッケル用カメラホルダーを遡って見てきました。早速盗用させてください。m(_)m
投稿: ミミの父 | 2009年1月29日 (木) 11時20分
当然山頂狙いだったでしょうが鳥海山が微笑むのはほんのひと時の様で・・・。
登れないからまた登りたくなる。何時でも登れりゃ1回登ってそれでおしまい。また、2度と登りたくない事も有ります。
投稿: sakano | 2009年1月29日 (木) 12時31分
>ミミの父さん
こちらこそご無沙汰しています。
鳥海山の場合、いつも貸し切りなので絶叫しながら
滑っています。(笑)
麓をスノーシューで散策する人は随分増えましたよ。
気軽に楽しめるので良いと思います。
>sakanoさん
いやー、一月に二日連続で晴れるなんて、一体どうなって
いるんでしょう??。今日は完璧に晴れでした。(^^;
今回は厳冬期日帰りでの登頂を目指しましたが、楽しく
登って快適に滑るということを一番に考えているので、
なかなか難しいですね。今日も行ければ登頂間違いなし
でしたが、仕事もあるワケでウマくはいきません。
まあ、鳥海山には何十回登っても飽きることが無くて、
気負いも全くありません。私にとっての鳥海山は、古女房
のようなものです。(笑)
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年1月29日 (木) 18時00分
お~!!。絶好調ですね!。
先般、NHK総合で放映された「熱中時間~忙中"趣味"あり~」をタマタマ観ていたら68才で富士登山を日課にしている方を紹介していました。
その人の歩みはハイスピードでしかも頂上まで一定でした。山岳部の大学生も舌を巻く俊足ぶりのようでした。
さしずめ、ファーマー殿の将来を連想させるものがありました。その方が言った「千里の道も一歩から…」は重みがありましたね。
2/2の正午からBShで再放送されるみたいですので、興味があったらチェックするも良しでしょう。
すでにチェック済みだったらごめんネ~。(^^
投稿: 面白ダデイ | 2009年1月29日 (木) 20時16分
>面白ダディさん
その方は結構有名ですよ。
って、名前を存じ上げませんが。(^^;
でも、健康的で良いと思いますが、冬はどうしているんでしょう??。
再放送を見たい気もしますが、多分忘れるでしょう。(^^;
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年1月29日 (木) 21時00分