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2009年3月 5日 (木)

池田昭二/忘れがたい山

 私が所属していた、今は無き酒田勤労者山岳会の会長だった池田昭二先生から、著書を頂きました。無明舎刊「忘れがたい山」です。Img_0248 息子を迎えに行く前の10分間に、パッと開いたページを読んでみたら大爆笑でした。今まで数多くの山の本を読んできましたが、「こんな面白い本は無いっ」と思ったほどです。\(^〇^)/ ということで、帰宅後に最初から一気に読み通しました。11篇からなるエッセイ集になっていますが、最後の章は実戦的な雪洞掘りのマニュアルと言えます。それ以外は、昭和30年代の類い希な記録となっています。 特に、「鉾立東面壁初下降」と「飢餓山行」とかでは、予備知識があったことも手伝って大爆笑でした。かなりシリアスな描写もあることから、メリハリがあってなかなか良い内容だと思いました。 なんと言っても、温暖化が甚だしい上に気象情報が豊富で装備も万全の現代とは全く比較にならない時代の話です。当時の厳しい冬山を想像出来るだけに、多少

のホラが入っていたとしても、素直に、

「凄いなー」と感心してしまいます。温泉巡りの新婚旅行をキャンセルして晩秋の鳥海山へ新婚登山した挙げ句に、遭難しかけて危うく奥さんを死なせるところだったという話には絶句…。今度会ったら、詳しく聞いてみたいと思います。(~~ 山好きなら、ぜひ読んでみて下さいね。無明舎のHPから、送料、振り込み代無料で注文できるので。

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