池田昭二/忘れがたい山
私が所属していた、今は無き酒田勤労者山岳会の会長だった池田昭二先生から、著書を頂きました。無明舎刊「忘れがたい山」です。 息子を迎えに行く前の10分間に、パッと開いたページを読んでみたら大爆笑でした。今まで数多くの山の本を読んできましたが、「こんな面白い本は無いっ」と思ったほどです。\(^〇^)/ ということで、帰宅後に最初から一気に読み通しました。11篇からなるエッセイ集になっていますが、最後の章は実戦的な雪洞掘りのマニュアルと言えます。それ以外は、昭和30年代の類い希な記録となっています。 特に、「鉾立東面壁初下降」と「飢餓山行」とかでは、予備知識があったことも手伝って大爆笑でした。かなりシリアスな描写もあることから、メリハリがあってなかなか良い内容だと思いました。 なんと言っても、温暖化が甚だしい上に気象情報が豊富で装備も万全の現代とは全く比較にならない時代の話です。当時の厳しい冬山を想像出来るだけに、多少
のホラが入っていたとしても、素直に、
「凄いなー」と感心してしまいます。温泉巡りの新婚旅行をキャンセルして晩秋の鳥海山へ新婚登山した挙げ句に、遭難しかけて危うく奥さんを死なせるところだったという話には絶句…。今度会ったら、詳しく聞いてみたいと思います。(~~ 山好きなら、ぜひ読んでみて下さいね。無明舎のHPから、送料、振り込み代無料で注文できるので。| 固定リンク
コメント
遅レスごめんなさい。
先日初めて弁慶山に行って来ました。
その前に池田先生の本をパラパラと見ていたら、あの伝説の記録が載っていました。
現地で実際に見る岩壁は、想像を絶する高度感で足がすくみました。
ファーマーさんに先生の本をご紹介していただき、予備知識のある山行が出来、感謝しております。
すごく楽しい山でした。
でも、軟弱者はもう行けないかな~ f(^^;)
投稿: lison | 2009年3月10日 (火) 22時20分
おー、弁慶ですか。
私も気にはなっていて地図を眺めてはいましたが、
まだ行ったことがありません。近くて遠い山って感じです。
しかしまあ、とんでもない先生です。。
今だったら大問題でしょう。全国ニュース級です。(笑)
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年3月11日 (水) 00時21分
ファーマー佐藤さんて誰かな? ファーマーしている方は一杯いっさげ・・・。
図々しいとは思いつつも、以下、本の補足、ご勘弁を!
鳥海山中央火口壁一周の酒北山岳部メンバーは、
アタック隊:池田昭二(顧問)、菅原敏一、雨森由
貴夫、阿蘇慎一、高橋・・(名前、思
い出せません)
池昭の助っ人・高橋毅(酒工OB)
の6名
サポート隊(数度に亘る偵察や荷揚げも含めて):
田中博、小松、阿部、菅原、など6名
こんな形(池昭の出版)で、また、火口壁一周が思い出されるとは。 嬉しかったり、懐かしかったり! 当時の16~18歳の少年達にも名前の記憶を、と願って投稿させて頂きました。
でも、もう42年が経ち、小生の脳細胞も日々死滅する日々。 全員の名前が出てこない!「申し訳ねの~」。 池昭、有難う!
★ついでに、1966年4月3~6日の4日間で、
個人山行として、酒北山岳部の雨森由貴夫、菅原
敏一、向博の3名が出羽丘陵縦走を弁慶山を越え
て清川に出るルートで成功しています。
投稿: アメ | 2009年5月13日 (水) 16時20分
アメさん、初めまして。残念ながら接点はないと思います。
山形県境縦走の記念誌をお持ちでしたら、後半の多くに
参加している佐藤です。
本書は「酒田労山の思い出」からの抜粋となっているだけに、
第二弾があるかも知れませんね。そういう要望もあるそう
ですから。
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年5月13日 (水) 21時08分