行ってきました裏銀座②
隣のテントで食事する音で目を覚ますと4時半でした。
「お隣さん早いなー。じゃ、オレも起きるか。」
しっかり睡眠を取ったので体調万全です。
筋肉痛もありません。
それもそのハズ。今回は秘策がありました。
山用のトレーニングをしていなかったので、筋肉痛対策
としてインドメタシンのゲル剤を用意していったのです。
前夜、テントに入ると直ぐにズボンを脱いで、両足全体に
たっぷり塗布していたので、その効果があったのでしょう。
インドメタシンと言えば「バンテリン」が有名ですが、全く
同じ成分と量なのに¥300も安かったんですよ。
6時前には快適だったテン場を後にしました。
今日も天気が良いです。
昨日のヘロヘロが嘘のように快調です。先行者を全て
追い越して順調に南下しました。船窪~烏帽子とは
うって変わって、いかにも北アルプスといった開放的な
尾根歩きは最高です。景色が素晴らしいです。
やがて野口五郎小屋に着きました。
まだ8時前ですが、
「ビール下さい」
野口五郎小屋は9/23で営業終了とのことで店じまい
の作業をしていましたが、快く応じてくれました。
ちょうど休憩タイムとなったようで、しばし談笑しました。
小屋に泊まった人が水晶に向かったものの、どこでどう
間違えたのか、また五郎小屋に戻って来た人もいたそう
です。山での方向音痴って結構多いそうです。富士山が
見えるような天気でもそんなことがあるというのですから、
呆れます。そんな人は山をやらない方が良いですね。
「七倉から一日で烏帽子まで歩いたの?。あそこは船窪
からだって大変だよ。一回あるけば良いコースだよね。」
やはり、結構大変なコースだったようです。
水が乏しい小屋のようで営業的には大変だと思います
が、ぜひ泊まってみたいと思いました。
さて、当初の計画では読売新道を一気に下って奥黒部
ヒュッテ辺りにテンぱる…というものでしたが、烏帽子から
先のカラッとした尾根を歩いてしまうと、読売新道の下部と
針ノ木谷、そして船窪七倉と、じめっとした登山道を歩くこと
に嫌気が差しました。
野口五郎岳の頂上で決めました。予定変更です。
真砂岳の下でルート変更です。
竹村新道で湯俣に降りて、二日早く下山することに
しました。仕事との兼ね合いを考えると我ながら良い
判断だったと思います。
竹村新道はなかなか良い道でした。山々が良く見え
ます。
この長い尾根道で出会った人はたった3人。
比較的日当たりも良いので、気持ちの良い尾根です。
4時間ほどで湯俣に着きました。
温泉付きの山小屋、晴嵐荘でまずはビールです。
あれ~、麓なのに缶ビールが¥600なのね。高い気は
しますが、まあボッカだしねえ。
湯俣温泉と言えば、3時間以上歩かないと行けない
温泉なので秘湯マニアにはたまらない所のようですが、
私はパス。風呂には入りたかったですが、湯上がりに
また登山靴履いて何時間も歩くのが嫌だったんですよね。
「それよりも、さっさと下山して生ビールだあっ」
というワケで、湯俣温泉を後にしました。
高瀬川沿いの道は良く整備されていてMTBでも
走れそうでしたが、自転車通行は禁止されているそう
です。実に惜しい……。
名無避難小屋も結構愛されているようでした。
高架式の立派な木道も設置されていました。
やがて林道終点に着きました。車が6台止まっていた
ので、
「誰か帰る人ないかなー」
と思いながらベンチに座っていると、釣り人がポイントを
移動する為に下るようです。地図で次の沢まで2Km
あることをチェックしていただけに、
「ぜひ乗せて下さい」
これで30分節約できました。ラッキーです。
東沢出合から高瀬ダムまではまた歩きました。
そこの公衆電話ではタクシーを呼ぶことが出来ます。
ヤレヤレ、もう歩かなくても良いんだよ。
ホッとしながら電話するためにザックを降ろすと、丁度
その時、客を乗せたタクシーが停車しました。
「相乗りしていきますか?」
渡りに船とはこのことです。観光の夫婦が相乗りを
了解してくれたのでした。なんというタイミングでしょう。
大喜びでタクシーに乗り込みました。\(^〇^)/
で、七倉まで通常¥2,000のところを¥1,000で
済みました。オレって運良いな~~。
晴嵐荘で一緒になった札幌から来た夫婦?は、終わり
が早いタクシーに乗れたんでしょうか…。
大町温泉で日帰り温泉「薬師の湯」でサッパリすれば、
後は飲んで食って寝るだけです。もう6時になったので、
場所選びが問題です。道の駅は閉店時間が早いので
ダメ。ガストとかしかないかな?、と思ったもののイマイチ。
取りあえず、大町市街地へ行ってみました。
すると目に止まったのが「カイザー」という小さなお店。
鹿肉ステーキの文字に誘われて入ってみると、隣には
専用ではないものの、大駐車場があるではありませんか。
ここなら車の出入りが少ないので安眠が約束されたよう
なものです。
「マスター、まずは生ビールと鹿肉ステーキ」
なかなか庶民的で良い雰囲気のお店でした。25人も
入れば満員でしょうか。国道148号線、大町のホーム
センター「コメリ」の向かいにあります。
山から下りた時は旅館の食事ではなくて、自分の
食べたい物をモリモリ食べる方が好きです。
注文品が次々に出てきました。
鹿肉ステーキは5切れほど食べた後ですが、これで
¥900です。定食でも¥1,000。250gのサーロイン
を使ったステーキ定食が¥1,500というのですから
安いです。
この後、一人前10ヶの特製餃子が加わって、ビールが
進む進む。食べ放題の浅漬けも美味しいし、もう大満足
でした。\(^〇^)/
あとはもう寝るだけ。フィットの寝台でグッスリです。
ホント、静かで良い駐車場でした。GPSにポイント登録を
したので、次回からも利用決定です。
ということで、初日はヘロヘロになり、二日目は予定を
変更して二日も早く下山しましたが、翌日は山がスッポリ
と雲に覆われていて、朝の内は霧雨っぽい感じでした。
「終わりよければ全て良し」
という山行となった次第です。やっぱり、北アルプスは
良いねえ~。
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コメント
こんばんは
裏銀座を1泊で周回ですか、しかも七倉からテント担いで。
凄いですね~、韋駄天のようです。
インドメタシンは効きますね、私も持って行って、実感しました。
投稿: HAMA | 2009年9月29日 (火) 20時22分
HAMAさん、こんばんは~。
ハハハ、今回は、もう少し自分のトシを考えようと
思いました。(^^;
今のテントは軽いですね。HAMAさんのブラックダイヤ
モンドには負けますが、エアライズ2も充分に軽くて、
ザックの重さを感じませんでした。道具の進化に感謝です。
インドメタシンは山の常備薬になりそうです。(笑)
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年9月29日 (火) 22時21分
すっごいですね~。私、30代前半にこのあたりをうろついてました。懐かしいです。サトさんに刺激を受けました。夢よ再び、で、鉄アレイを持って走ってます。
投稿: やっちゃん | 2009年10月 2日 (金) 21時45分
>やっちゃんさん
良いですねー、鉄アレイ。(^^
私は現在48歳ですが、40歳から毎日欠かさずやっている
筋トレと45歳から始めた畑への自転車通勤のおかげで、
若い頃のペースで山を歩けるようになりました。
ただし、半日だけですが。(笑)
体を鍛えることにトシは関係ありません。
ぜひ頑張って下さい。
投稿: ファーマー佐藤 | 2009年10月 2日 (金) 22時18分