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2009年12月28日 (月)

狼は帰らず

 佐瀬稔著、「狼は帰らず アルピニスト・森田勝の生と死」
を読みました。

Img_1238

 先日読んだ、夢枕獏著、「神々の山嶺」の登場人物で最も
重要な位置を占める羽生丈二のモデルとなった登山家、
森田勝の足跡を綴った作品です。

 呆れました。

「羽生丈二って、まんま森田勝やんけ~。」

 これでは、ほとんどコピー&ペーストです。
まんま長谷川恒男の長谷常雄もそうで、

「この分だと他の登場人物もパクリなんじゃ?」

という疑念が生じてしまいました。

「詰めと描写が甘いなー」

と思いながら読んだ箇所は、きっと夢枕氏のオリジナルなんで
しょう。「神々の山嶺」は、稀に見るほどの面白い山岳小説だと
思ったのに、すっかり興ざめしてしまいました。羽生丈二という
名前は、将棋の羽生善治から貰ったというしねえ…。

 それにしても、森田勝という登山家は、だだっ子がそのまま大人
になったようですね。回りは大いに迷惑したでしょうが、そんな純粋
な人は滅多にいないでしょう。なかなか興味深いです。

 なので、タイトルの「狼は帰らず」には違和感を覚えました。
売るためにインパクトが必要だったんでしょうけどね。

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コメント

これこれ、こっちでした。まんまだなー。こんなにそっくりそのままで大丈夫なのか?と私も思ったのでした。
そのころ、電車通勤で毎日読書する時間がたっぷりあったので、ついつい金の糸目をつけずに本買いまくってて、アマゾンで一冊クライマーもの買うとぞろぞろ。漂流もの検索するとぞろぞろってな感じでいっぱい読んで名前ごっちゃになってました。
でも、この文章は読んだことある・・・というのはわかるもので。

投稿: あかねずみ | 2009年12月29日 (火) 23時12分

>あかねずみさん

 やっぱりそう思いますよね~。
盗作では?と思ってしまいますが、こうした実在
した人物の話の場合は許されるんでしょうか。
森田勝と長谷川恒男の話を抜いたら、千ページを超える
「神々の山嶺」はペラペラになるんじゃと思います。

 なんかムカつきます。こういう「仕事」はプロにあるまじき
行為と思います。料理人に例えれば、複数の他店の料理を
盛りつけ直してオリジナルのコースメニューとして自分の客に
出すようなものでしょう。

「バカヤロー!」って感じ。

 ちなみに、「神々の山嶺」は、柴田練三郎賞に輝いたとのこと。
柴田練三郎著「三国志」を読んだ時に、

「これって、吉川英治本を要約しただけじゃん

と強く思いました。柴田練三郎賞って「パクリ賞」なのかも
知れませんね。

 それはさておき、アマゾンって本当に商売上手ですね。
漂流物は、あかねずみさんもお読みになったかと思いますが、
佐野三治著/たった一人の生還「タカ号」漂流二十七日間の闘い
が印象深いです。涙ボロボロでした。

投稿: ファーマー佐藤 | 2009年12月30日 (水) 01時09分

たぶん読んでます。吉川さんのだっけか、うろおぼえですが、史実に基づいて書かれた鳥島への漂流者の生還もおもしろかったですよ。水のない島でアホウドリの卵を水瓶にしたり、創意工夫で生き延びるんです。
あと「無人島の16人」も漂流ものとしては異質のほんわかさがよかった。エンデュアランスも最後まで紳士らしさや遊び心があって、ようございました。
日本語約出てるかわかりませんが、岩で腕を挟まれ、自分で自分の腕を切断し、脱出した青年の話もすごかった…しかしタイトルとか作者が出て来ないところが悲しい。

投稿: あかねずみ | 2009年12月30日 (水) 20時14分

>あかねずみさん

 いろいろ読んでますねー。
山でも海でも生還物はかなりありますね。
かなり大げさに書いているのでは?という物も
多いような気はしますが、読んでいてどきどきします。

 でも、海と山ともに知っている身としては、
特に海では遭難したくないです。
無人島に漂着できるなんて、奇跡的に運が良い
例でしょう。(--

投稿: ファーマー佐藤 | 2009年12月30日 (水) 21時26分

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