新春の鳥海山
山の天気はサッパリ良くなりませんが、我慢できなく
なって行ってきました。持病の発作が起きたワケ。
1/10
仕事をやめて急遽、鳥海山へGOです。
天気が良くないのは分かっていましたが、冬型が
緩む見込みだったので決行です。
急なので当然のごとく単独行ですが、連休なので
ひょっとしたら誰かいるかも?、という期待感はあり
ました。
でも、大台野の駐車車両は私の車だけでした。
滝の小屋独りぼっち確定。
というか、この5年ほどはいつ来ても独りだし…。
全くもうっ、酒田の岳人は何やってんだ
。
当然、トレースは無いし出発時間が13:05と遅いので、
ちょっとヤバイかも?。風速は15m程です。
最初の車道カット地点はこの通り。
まだまだ雪が少ないです。
今回は宮様コースではなく、車道コースを使いました。
宮様分岐点から先は車道を全部ショートカットして直登する
ので速いし、風も少し弱くてクラストしている斜面が無いので
登りやすいのです。
ただ、一カ所だけ、最初の尾根に取り付く所が急なので
苦労します。
キックターンしながらジグザグに登って何とかクリアー。
あとは快適な登りが続きます。
しかし、標高1,100m辺りから風が強烈になって、
フードを被ってただ下を向いて歩きました。シールは
良く効きます。
車道終点から上の風は更に強烈。
こんな風の時に登ったのは25年振り位です。
振り返ってトイレをパチリ。
そこから少し真っ直ぐ登ってから左折です。風速30m
位の地吹雪が正面から吹くんですからたまりません。
耐えて歩いていると目の前の斜面が急になりました。
荒木沢の頭なのが分かったので、少しルート修正です。
そろそろ滝の小屋のハズ……。
全く見えません。仕方ないのでGPSで確認するとすぐ
近くにあっても見えない。ひでえ天気だー。
と、やっと見えました。16:30到着です。ヤレヤレ…。
凍ったドアレバーをピッケルでガツンと一発。
すぐに開きました。が、風除室のタキロン板が割れて
30cm角の穴が開いていたのと、中の引き戸が2枚
とも開いたままになっていたので、上がり口まで雪が
入り込んでいました。ちゃんと閉めておかなきゃダメ
でしょ。
二階奥の個室にテントを張れば、まずはビールです。
酒の肴も広げてほっと一息。
「ウメ~~」
メインディシュはレバニラ炒めです。
一人前です。(笑)
〆には残ったタレでラーメン。旨んめーな~。
たっぷり飲んで食えばやることないので、9時就寝です。
ホッカイロの威力で薄いシュラフでもポッカポカでした。
1/11
目を覚ますと7:30でした。睡眠たっぷり。(笑)
まだ風が強いので諦めモードでしたが、取りあえず朝食の
準備です。時々日は差すものの、晴れる感じは全くしません。
のんびりと過ごしました。
外は凄い風で、登る気には全くなりませんでした。
ただし、下の方の視界はあるので、パウダースノーの滑降が
楽しめます。今回はそれだけでヨシとしましょう。
10時に滝の小屋を後にしました。
上はこんな感じ。
車道コースを快適に滑り降りました。
前日のトレースは完全に消えていました。
今日の天気は、この時間帯が一番良かったようで、
その後は低い雲が立ちこめました。逃げて正解です。
登ってきたのは、スノーシューが三人、ワッパ一人、
ウロコスキー一人で、皆さんハイキングみたい。
それにしても、お昼前に下りてしまったので、物足り
なさが残りました。泳ぎにでも行くか~。
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コメント
こんにちは!
相変わらず、ファーマーさんすごいです。
なにか、私と一番遠いところにいるひとのような感じがします。
ファーマーさんのような強さがほしいなあ。。
投稿: 大工協奏曲 | 2010年1月11日 (月) 18時56分
>大工協奏曲さん
いえいえ、全然すごくないです。
あの天気で鳥海山に登頂したんだったらかなり
凄いと思いますが、すごすごと下山したん
ですから。(^^;
>ファーマーさんのような強さ
なんのことかと考えてしまいました。(^^;
投稿: ファーマー佐藤 | 2010年1月11日 (月) 22時05分
ありゃ、鳥海山は天気悪かったんですね。
今日は山に行きませんでしたが、ライブカメラや他の人のブログ見たら、月山は少し晴れ間もある天気でばっちりだったようでした。
こんな天気なら、へなちょこのばかねずみは遭難間違いなしです。
投稿: あかねずみ | 2010年1月11日 (月) 22時38分
>あかねずみさん
月山の天気は期待できると思っていましたが、
静かな山が好みなのでパスしました。
なのに、滝の小屋に誰かいることを期待して
いたりして。(笑)
あかねずみさんは遭難しないでしょ?。
天気に逆らわないから。
投稿: ファーマー佐藤 | 2010年1月11日 (月) 22時56分
そうですね。軟弱だし、地図読みできないので、無理はしません。GPSは買えないし(涙)
視界の悪いときは、ちょろちょろっと森で遊んで満足して帰ります。
雪が深いときは、ほんのちょっとしか歩かなくても、ちょいと一段登るのに腹ラッセルとかすると、冬山の気分が楽しめますねぇ。お気楽・お手軽・軟弱派です。
投稿: あかねずみ | 2010年1月12日 (火) 10時02分
あかねずみさんには地図もGPSも不要でしょう。
野生の勘で大丈夫ですよ。あかねずみなんだから。(^^
それに、先頃、酒田の山仲間が大勢集まった
折りにGPSの話になったんですが、
「山形県境縦走をやっていた時にGPSが
無くて良かったな。」
と、意見が一致しました。冬季に視界不良でルートの
特定に苦労したからこそ楽しかったというワケですね。
投稿: ファーマー佐藤 | 2010年1月12日 (火) 19時25分