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2010年2月14日 (日)

マエストロ飯森範親

 庄内町の響ホールで開催された、飯森範親指揮、
山形交響楽団演奏の「アマデウスへの旅」を聴いてきま
した。

Img_1446

 団員登場で、まず感激
チェロの子が可愛いっ
演奏を聴く前から山響のファンになりました。(笑)

 おっと、その前に、飯森氏の解説がありました。
ファミリーコンサート以外で指揮者が解説するのは極めて
珍しいでしょうね。大変に良い演出です。
曲への理解が深まると共に、聴衆がリラックスする効果も
あると思いました。 

 さて、最初は「ディヴェルティメントニ長調」です。

「うーむ……、良い音してるなー」(シミジミ……)

 と唸りました。響きが良いことで有名なホールですから、
ピリオド奏法の繊細で美しいアンサンブルにふくよかさが
加わって、極上の心地良さでした。音の混濁が全く無い
のは特筆ものです。素晴らしい。\(^〇^)/

 で、ヴィヴラートを全くかけないワケではなくて、要所要所
でかけていました。例えはどうかと思いますが、演歌のように
聴かせ所でスーッと声を伸ばしてからヴィヴラートをかけたり
もしていました。クラシックでは珍しいので、

「へ~~」

と思いましたが、かなり効果的でした。ヤルモンダ。

  「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」も気持ちよくて、目を
瞑って眠りたくなってしまいました。極上の音楽を聴きながら
眠るのが大好きなんで。もったいないので眠りませんでした
が。

 さて、飯森氏ですが、この人の指揮は非常に見栄えが
しますね。格好良いです。全身で紡ぎ出す音楽ももちろん
素晴らしいです。的確な指示と高度な音楽性に感銘を受け
ました。こんな思いを抱いたのは、30年前に新宿文化セン
ターか厚生年金会館で小澤征爾氏指揮で新日本フィルの
演奏会を聴いて以来です。あの時は本当に衝撃を受けま
した。その凄い指揮にオケが反応しきれなかったのも強烈
な記憶となって残っていますが。 

 それとは対称的に、飯森氏と山響の息はピッタリ
あんな一体感はなかなか無いと思いました。なまじの在京オケ
よりも良さそうです。

 第二部はホルン協奏曲からでしたが、休憩時間に同級生で
酒フィルのホルン奏者イケのさんと会ったからでしょう。
独奏者の八木健史氏がイケのさんに見えて仕方ありませんで
した。背格好も似ていたし。(笑)

 最後は交響曲ニ長調K.95という、聴いたことの無い曲
でした。後年に発見された曲で、交響曲45番とも言われる
そうです。

 その中で使われていた管楽器が特徴的で、フルートは2本
とも現代の木管製でした。ベーム式木管フルートは30年近く
前まではP・ハンミッヒ製しかなくなっていましたが、日本では
NHK交響楽団で宮本明恭氏がどこぞの楽器を使うようになっ
てから注目され出して、その後に複数のメーカーが割れにくくて
良く鳴る楽器を開発したことから、近年は多くのオケでも使わ
れるようになりました。フルートは本来、「木管楽器」なんです
から当然のことだと思います。

 でも、オケで2本とも木管というのは初めて見ました。
モーツアルトの時代は、キーが一つだけのフラウト・トラベルソに
近い、運指が非常に難しく音量も小さい楽器でしたが、編成が
大きい現代のオーケストラでは使えません。現代の木製で揃えた
のは大正解だと思います。あの音は本当に魅力的です。

 ただし、普段ゴールドの楽器をバリバリ吹いているような人が
持ち替えて木管を吹いても、木管らしい音がしないんですよね。

 さて、木管フルートよりも更に良いと思ったのがトランペット。
バルブのない大昔の楽器を使っていたのです。

2

 ピッチの関係からでしょう。レプリカだそうですが、実に
モーツアルトらしい味わいのある音でした。曲によっては
ホルンやトロンボーンも古楽器を使うそうです。
だとすると、レクイエムK.626のトウーパ・ミルム(不思議な
ラッパ)なんか、最高でしょうね。

 ということで、演奏会終了後に行われた直売CDへのサイン
会で、ドイツ・レクイエムのジャケットにサインして貰いながら、

「是非モーツアルトのレクイエムも聴かせて下さい

とお願いすると、

「予定していますよ。」

というお返事。おー、こりゃあ楽しみですね~。

 という風に、普通の指揮者は演奏会後にサイン会をやったり
しないワケで、その旺盛なサービス精神には脱帽です。
ステージ上で拍手に答えて再登場する時にも、聞こえはしま
せんでしたが、

「ありがとうございます」

と何度もお礼の言葉を口にしていました。強いオーラと
スター性を感じさせる実力者がフレンドリーであれば、
熱烈なファンは増える一方でしょうね。当然、私もファンに
なりました。CDを2枚も買ってきたくらいですから。(笑)

 それと、アンコール無しのスタイルは良いですね。
大歓迎です。

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