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2010年7月16日 (金)

エアライズ2のポール破損問題

 部屋に張っていてポールが折れたアライのテント、エア
ライズ2について検証してみました。

Img_1789

 まずは、ダンロップのV-300のポールと比べてみました。

Img_1895

 上がエアライズ2のポールです。
ジョイント部分の長さが驚くほど短いです。V-300のは
49mmあるのに対して、エアライズ2のは僅か21mmしか
ありません。パイプの太さをノギスで測ってみると、V-300
の11mmに対して8.9mm。肉厚でも、V-300の0.65mm
に対して0.6mmです。

 ポールの材質が違うので単純に比べることは出来ませんが、
経験上、ジョイント部分が短いのは弱いと言えます。
新シリーズのエアライズでは、スカンジウムを配合したエア
ハーキュリー・フレームを採用したとのことですが、軽量化を
図るために強度が犠牲になったのではないか?。
そう考えざるを得ません。

 そこで、ネットで調べてみると、2チャンネルにポール破損に
関する多数の報告があるのを見つけました。(↓)

http://2chnull.info/r/out/1221517678

 私の場合はエアライズ2の主な使用目的が、北アルプスの
稜線上と冬山の単独行なので、これでは使い物になりません。
コメントを頂いていたわろすさんの報告にもあるように、部屋で
張って折れるようでは欠陥としか言いようがないでしょう。

 そこで、購入した店である、酒田のとがしスポーツに電話を
入れました。

「これは絶対欠陥だよ。もし、メーカーが認めないのなら、重く
なっても良いから、まともに使えるポールは無いのか?」

 とがしスポーツのアウトドア部門は、担当者が納得出来るよう
な本物しか置かないのが原則(?)なので、どう対応するのかと
思ったら、

「クレーム処理したフレームは新品が入荷していますが、こちらで
強度試験をしてみます。」

ということでした。真っ二つに折れて欲しいですねえ…。

 2チャンネルにも載っていたように、私もこのテント・ポールは
リコールするべきだと思います。厳しい状況下で使用する山岳
テントのポールが著しい強度不足では、正に生死を分けること
にもなりかねない重大な問題ですからね。

 以上、珍しく真面目な話題でした。
進展があったらまた報告します。

http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2010/07/post-d9b2.html

へ続く…

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コメント

はじめまして uti といいます

アライテント持ってるので、気になりました。

自分のエアライズ1のポールジョイント部をためしに測ったら36mmありました。年度やタイプで仕様がちがうのでしょうか。

投稿: uti | 2010年7月17日 (土) 13時07分

utiさん、初めまして。

 エアライズ・シリーズは、何代かのヴァージョンが
あるようです。私が問題視しているのは現行モデルでして、
それ以前のはもっと重くても丈夫に出来ている筈です。
ジョイント部が36mmというのは大きな違いですよね。
私も旧モデルのポールを使いたいです。

 アライのエアライズ・テントと言えば、山岳テントの
代名詞的存在だっただけに、今回のポール破損は
ショックです。

投稿: ファーマー佐藤 | 2010年7月17日 (土) 22時02分

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