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2010年9月27日 (月)

EXライトダウンジャケット

 今回の登山用具小型軽量化作戦の最後はダウン・
ジャケットです。これまでは、街着と兼用でマジックマウン
テンの「スノーリッジ」という商品を山でも使っていました。
ホワイト・グースダウン95%でとても暖かくて気に入って
いますが、ザックをaarnにしたら入らな~い

 仕方ないので、とがしスポーツに買いに行きました。
モンベルのEXライトダウンジャケットにはビックリ。
値段もビックリですが、カタログ値で、なんと150gなのです。
しかも袋が小さいっ

 値札を見て唸っていると、特別に安くしてくれるとのこと。
おおおっ、それじゃあ購入決定
これで、500玉貯金も底を突きました。

 比べてみましょう。

Img_2057

 小さい方がモンベルで、大きい方がマジックマウンテン
です。重さは実測値で、モンベルが182g、マジック~が
476gです。モンベルの方はあくまでもインナーなので
単純に比べることは出来ませんが、最高級の900フィル
パワーのEXグースダウンを使っているそうで、確かに
暖かいです。メーカーのサイトはこちら(↓)。

http://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1101365

 しかも、ナンと3年保証でした。衣類に保証って、初めて
見ました。(@@

 ちなみに、ユニクロの「プレミアムダウンウルトラライト
ジャケット」は680フィルパワーで、¥5,990也。
重量はユーザーの実測値で288gという報告がありました。
究極を目指さない人は、こっちの方が良いかもね~。

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2010年9月24日 (金)

快速登山は超楽しいぞっ!

 朝仕事を終えてから鳥海山へ行ってきました。
先々週と同じで、滝の小屋駐車場11:00出発です。

 しか~し、前回とは違うのだ。

 前回は、革靴を履いた、山ボーイもどきの登山スタイル
でしたが、今回はトレラン用シューズを始めとした「完全
山ボーイ」スタイルで決めたのだー。(笑)

Img_2054

 前回との比較という意味もあったので同じコースですが、
足が軽いというのは感動的ですね。

 そもそも、何故「山ボーイ」を目指したかというと、BOMA
(自転車のロードレーサー)にカーボン・ホイールを履かせた
のがきっかけです。ホイールが軽くなっただけで、走りが
凄く軽快になって、

「靴を軽くすれば、山でもこんな軽快感を得られるんじゃない?」

と思ったからです。

 もちろん、「トレラン」なるジャンルがあることは数年前から
知っていました。普通の登山者なら一ヶ月以上かかるような
超長距離の山岳地帯を一週間足らずで駆けめぐるんですから、

「凄い人達がいるもんだなー」(@@

と、目を丸くしたものです。

 そんなレベルは無理としても、まずは適した靴さえあれば
真似事は出来るハズ。

 ということで今回の企画が始まったワケですが、鬼門の
靴がゲット出来たので、あとはトントン拍子。他の装備も
揃って、今回の試験山行となりました。

 いや~、やっぱり、足が軽いというのは画期的ですよ。
今までの足取りは何だったのかと考えさせられます。
「マウンテン・マゾヒストGTX」は期待以上の性能でした。
グリップ力はビブラム以上だし、衝撃を吸収するので膝への
負担も革靴よりずっと少ないです。登山靴と違ってローカット
ですが、全く問題ありませんでした。

 ウーム…、ここまで快適だと、何だか今まで騙されていた
ような気さえしてきます。

 さて、気持ち良く登った鳥海山ですが、先々週登った時は、
伏拝岳まで2時間掛かったところを1時間20分で登って
しまいました。伏拝岳で出会った、長野県上田市から来た
ドイター3人衆と談笑した10分間を含めても、新山まで
1時間50分で到達というのは、過去最高記録です。
20年前の若者だった頃でも、もっと掛かりました。

 またまた、ウーム…、恐るべし山ボーイ・スタイル……。

 それにしても、鳥海山の人気は全国区ですね。
日本各地から登山者が殺到していました。滝の小屋駐車場
には、富山、福島、仙台、長野、鹿児島、品川、多摩、静岡、
等々ナンバーの車がありました。鉾立にはもっと多数あった
でしょう。

 ということで、新山の頂上もごった返していました。
写真はほんの一部です。地元の人間としては、はるばるやって
来た鳥海山の山頂で大喜びしている様を見るのは嬉しいものです。

Img_2051

 気前の良い人もいるようで、100円玉の賽銭も多数
ありました。

Img_2047

 貧乏人の私は手を出したくなりましたが、グッとガマンです。

 さすがに山頂は寒くて、山ボーイ・スタイルでの長居は
無用。写真だけ撮って速攻下山です。幼少の頃から磯場を
飛び回っていた私としては、ああいう岩山は大得意です。
全ての人をスイスイと追い越しました。

 特に、トレランシューズを履いて駆けめぐると、他の登山者
とは違う次元にいるような気さえしますね。

 これは、新たな可能性をもたらします。
これまでは休みが取れなくて断念していたロング・コースにも
トライ出来るということですから。

 などということを考えながら、下りも快走しました。
ロードを走るのは子供の頃から嫌いですが、山を走るのは全然
苦になりません。自分がカモシカになったようで、快感すら覚え
ました。

 結局、3時間40分で新山往復が出来ました。下りの途中でも
ドイター3人衆と話したりしたので、下りの時間も登りとほとんど
同じになってしまいましたが。

 ということで、現実的には、明日から始める稲刈りが終わる頃
には北アルプスの小屋はほとんど閉まってしまうので、快速登山
の意義は一層高まるワケです。行けるかどうかは不明ですが。

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2010年9月23日 (木)

スノーピークのガスコンロ

 装備軽量化作戦の一環として、ここ数年、調子の
悪かったガスコンロを買い換えました。

 山用のガスコンロは、イワタニプリムスに始まって、
EPIの同じ物を2台続けて使いましたが、今度はとがし
スポーツで比べた末、スノーピークのGST-100Aに
しました。

Img_2041

 右側がスノーピーク製で、チタンを使用した小型軽量タイプ
です。なんでも、ステンレス製よりも高いので売れないこと
から廃番になったそうです。

 なので、店頭在庫のみということで、かなり安くしてくれま
した。

 小さいボンベとならコッヘルへ一緒に収まってしまう上に、
非常食も入ってしまいます。こりゃあ良いですね~。

Img_2043

 更に、炎の形もコンパクトで気に入りました。これまでのは
炎が垂直に勢いよく30cmも立ち上るのでテント内で使う時は
注意が必要でしたが、今度のは安全です。錆びることもありま
せん。防風性は全くありませんが、外で使う時には風が当たら
ないように工夫するので問題ありません。

 重量的には、イワタニ製で「世界最軽量!」と唱ったコンロが
ありましたが、作りが複雑だったのでパスしました。
なるべく簡単な作りの方が壊れにくいと思うからです。

 ICI石井スポーツ仙台店には置いていなかった商品ですが、
さすがはとがしスポーツ。良い買い物が出来ました。

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2010年9月22日 (水)

トニー・クルツ

 グーグル・アースでアイガー北壁を見ると、トニー・
クルツのポイントがありました。きっと、遭難死した
箇所なんでしょう。写真を拡大して見て下さい。

5

 あ゛ー、ザイルの結び目が引っかかって降りられずに
息絶えるなんて、何という絶望感だったでしょう。

 それにしても、救難隊の無策ぶりには呆れますね。
登れないのだったら、弓矢に道糸を結んでトニーに
飛ばして、長いザイルを引っ張らせるとかのアイディア
は無かったんでしょうか…。凍ったザイルを解かせる
時間があれば充分に出来た筈です。

 トニーも、手袋を飛ばしてしまった右手を凍傷に
しないために、パンツの中に手を突っ込んでナニを
握っていれば、ビバークも可能になっていたことで
しょう。

 などと、ハッピーエンドじゃない映画を観た後は、
どうも後味が悪いワケで~。

 しか~し、この後、操縦桿を繋いで、アイガー周辺を
プロペラ機で飛行したのは言うまでもありません。
絶景です。(笑)

Photo


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2010年9月21日 (火)

アイガー北壁

 数ヶ月前に予約していたDVDが届きました。

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 なかなかそそるジャケットですよねー。

 1936年夏、伝説の登山家トニー・クルツが、ヨーロッパ
最後の難所と呼ばれたアイガー北壁に挑んだ実話を映画化
した作品です。地元の映画館では上映しなかったので、初見
です。

 さて、鑑賞後の感想はというと……。

 ラストシーンは「運命を分けたザイル2」で予習していましたが、
恋人が絡んだことで一層切ないですねえ。

 せめて、エンディングに「山男の歌」でも流してくれれば救われ
た気分になれたでしょうが。

 ♪娘さん~よく聞~けよ~山男にゃ惚~れ~るなよ~♪
  山で吹かれりゃりょ~よ~ 若後家さんだよ~~♪

 それにしても、アイガーって真夏でも吹雪くんですね。(@@
調べてみたら、北緯47°近くあるんですね。サハリン南部と
同じ位の緯度であの標高なら納得です。

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2010年9月20日 (月)

アウターパンツ

 山ボーイになるためにはスタイルが一番大事。(笑)
SKINZのロングタイツを履くのは良いのですが、それだけ
だと変態っぽいので半ズボンを重ねるのが普通なようです。

 でも、鳥海山で履いて登ってみたら、なんか暑かったので、
もっと薄くてサラッとしたパンツが無いかゼビオで探してきました。

 ウーン、色々ありますが、なんかイマイチ。
そこで思い出しました。駅伝選手とかが履いているヤツ。
なるほど、ランニングパンツというのね。

 早速試着していみるとバッチグーだったので、これにしました。
練習用モデルのようで、値段が手頃だったのも決め手になり
ました。

Img_2037

 これって、インナーパンツ付きなんですね。
これ一枚で走れるなんて良くできています。チョー気持ち
良い履き心地です。

Img_2038

 しかも、ポリエステル100%でたったの70gしかありません。
鳥海山で履いた半ズボンより200gも軽いし、履いている感じが
ほとんどしないのは嬉しいです。

 ただ、パンツも履くと四重になって暑そうなので、ノーパン
に決めました。なかなか良い感じです。

 これで、準備は整いました。あとは山に行くだけですが、
稲刈りが終わらないと無理だなぁ。

 ということは、来月になりそう…。
 

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2010年9月18日 (土)

マラソン・マジック30

 26年間も愛用してきたmt.daxの30リットル・ザックです。

Img_2034

 下手な山スキーで酷使した為に満身創痍です。
20箇所以上も自分で修理しながら使ってきましたが、
生地が薄くなってきたので、そろそろ寿命です。

 そこで選手交代です。買ったのはaarnというメーカーの
ザック。どう読むんでしょう??。やっぱり、

「アア~ン

でしょうか。(笑)

 全く初めて聞いたメーカーですが、その機能性に着目
しました。実物を見ないで決めましたが、予想以上に
よく出来ています。商品名はマラソン・マジック30です。

Img_2020

Img_2019

 785gという軽さも見事ですが、実に良くできています。
普通の山ザックにはウエスト・ベルトが付いていて、重さを
腰で受け止めるようになっていますが、このザックにはその
ベルトがありません。その代わりに、胸に二つのポケットが
付いていて全体で上体にフィットさせるようになっています。

 つまり、走っても揺れないという画期的な構造なワケです。
良いですね~。\(^〇^)/

 普通のザックは、走ると上下に激しく揺れ、体を傾けると
体がザックに引っ張られるのとは大違いです。
正に、マラソン・マジック。スキー滑降時も快適でしょう。

 しかも、背中と接する部分が凄いんです。
写真では分からないと思いますが、ベッドのマットレスのように
コイル状のスプリング構造になっているんです。(@@
クッション性があって蒸れないというワケです。ミレーやカリマー
の良い所取りのような優秀なザックを日本のメーカーは数多く
出してきたと思いますが、このメーカーの発想は次元が違います。
素晴らしいっ

 あと、天蓋のファスナーは防水タイプです。

Img_2021

 縫いつけている部分が目止めされていないので、効果は
不明ですが…。

 ちなみに、aarnはニュージーランドのメーカーだそうです。
長野市のトレラン専門店「信州マウントトレイン」から買いました。

http://trailmountain.jp/

 旧製品なので割安でした。店長の話では、現行品よりも
使いやすいそうです。こういう商品は専門店に限りますね。

 

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2010年9月16日 (木)

仙台往復耐久ショッピング

 昨日は仙台へ日帰りで買い物に行ってきました。
自転車で。(笑)

 丸二ヶ月半もBOMAに乗っていなかったので、いきなり
の長距離は厳しいと考えるのが普通ですが、まあ一週間
前に鳥海山に登ったので何とかなるかと…。

 それに、今年の「チャレンジワンデイラン」の練習にも
なると考えました。とはいえ、去年の300Kmを超える距離を
ぶっつけ本番で練習するというのは、チョット逝ってます。

 しかも、奥羽山脈を二度越えるし~。

 ということで、未明の3時に出発しました。

「今日しか無いっ

という天候判断があったのは言うまでもありません。
予想では日の出までは無風の見込みでしたが、
いきなりの東風…。キツイなあ。

 それでも、ランプを二個つけて明るいナショナルで頑張り
ました。

 新庄を通って国道47号線を進みましたが、ようやく明るく
なった頃、山形宮城の県境に着きました。

Img_2022

 山形県境縦走をやるために冬期間何度も通った所だけに、
懐かしいです。

 途中の鳴子温泉では、至る所で湯気が噴き出しています。

Img_2023

 計画では石巻まで直進して日本海~太平洋間を往復する
つもりでしたが、意外に時間が掛かったので変更して大崎
から4号線を南下しました。夕方6時から会議もあったし。

 陽が高くなれば暑いし、4号線は交通量が多いので耐久
走行的になりました。コンビニで泡の出る元気ドリンクを補給
しながらひた走りました。

 今回の食料計画は、エネルギーバーのSOYJOY20本を
シャツの背中ポケットに入れて、走りながら30分置きに一本
ずつ食べるというものでしたが、8本も食べると飽きてしまい
ました。コンビニ弁当に変更です。 

 で、仙台駅裏のお店には予定より1時間遅れの11時に着き
ました。先日行った際に合うサイズがなくて、探して貰ったら
日本国内に4点しかないとのこと…。試してからじゃないと
買えない商品なので、はるばる出かけたワケです。
送って貰えば済むものを…。

 試着の結果、ジャストサイズだったので送って貰うことにして、
店を出ました。僅か10分ほどの滞在でした。

Img_2024

 息子のアパートに寄ってみたら自転車が無かったので、
48号線を西に走る走る。予想通りで東風が強めに
吹いてきたのでペースは上がります。

 しかし、山越えがあります。黙々とペダルを回し続けました。

 作並温泉の道の駅で休憩です。

Img_2026

 ソフトクリームを食べながら足湯に浸りました。

Img_2025

 なかなか気持ち良いもんですね。ニッカウヰスキーの里
だけあって、樽からお湯が出ていました。
できれば裸になって浸りたいと思いました。タダだから。

 さて、登りはまだまだ続きます。
交通量が多いのに路側帯がほとんど無いので、自転車に
とっては恐怖の道です。

 やがて、関山峠に着きました。

Img_2027

 かつて、3月にやった県境縦走ではホイホイ登った斜面も、
草木が生い茂った状態では、かなり大変そうに見えます。

 狭いトンネル内で大型トラックに抜かれるのは避けたい
ので、車が来ないのを見計らってぶっ飛ばしました。
時速50Kmほどで全力疾走した結果、無事に通り抜ける
ことが出来ました。

 その後はひたすらの下りです。大型車の後ろにピッタリ
張り付いて引っ張って貰うと凄くスピードは出るのですが、
危ないのでかなり神経を使います。そう長くは続きません。

 下りきると13号線を北上しました。
しかし、ここも交通量が多くて路側帯が狭いときたもんだ。
日本の道は、ロードバイクが走るようにはなっていないと
つくづく思います。

 あまりの交通量に辟易したので、県道189号線に入り
ました。大石田を通って県道30号線を本合海に抜ける
道です。かなり急な山越えがありますが、車はほとんど
通らないので気分上々です。コンビニは勿論、個人商店も
無いのが難点ですが。

 国道47号に出てからは、強い東風に乗って時速45Km
ほどで快走しましたが、車がビュンビュン追い越して行き
ます。離れて越してくれれば良いのですが、スレスレだと
かなり怖いです。

 しかし、予想外に時間が掛かって自宅に着いたのは午後
7時10分。会議には間に合いませんでしたが、まっ良いかあ。
食事も用意されてたんだけど…。(もったいない)

 ということで、インドメタシンの効果で今朝は筋肉痛も殆ど
無く、いたって爽やかです。股は少し痛いけど。

 でも、車で行く時のガソリン代よりも今回の飲食費の方が
ずっと高くつきました。自転車のエネルギー効率は自動車の
5倍といわれますが、机上の計算に違いないと実感します。


 さて、走行記録は以下の通りです。

 走行距離      336Km
 行動時間      16時間10分
 走行時間      12時間18分
 平均走行速度   27.3Km
 全体平均速度   20.8Km
 最高速度      68.9Km(県道30号線で記録)
 総上昇量      2,010m
 最高高度       545m 

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