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2010年12月24日 (金)

チェンバロ/久保田彰

 先日、酒田市内のジョンダーノ・ホールで開催された
前田りり子氏のサロン・コンサートでは、黒田先生所有の
チェンバロが使われました。出来たての楽器でしたが、
実に美しい音色を聴かせてくれました。

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 見た目にも非常に美しい楽器です。ほとんど美術品のようで
惚れ惚れします。昔は、王侯貴族のステータス・シンボルとして
贅を尽くしたということですから、なるほどですね。

 さて、このチェンバロを製作されたのが久保田彰氏です。
当日は、この楽器のお披露目の為にわざわざ埼玉から来ら
れて、休憩時間や終演後に丁寧に解説しておられました。
音楽好きのオバチャン達の質問攻めに遭っていましたが、
当然の事ながら私も興味津々で、人がいなくなってから良~く
観察しました。その昔、楽器屋に勤めていたとはいえ、チェンバロ
を間近に見て触れる機会は全く無かったからです。

 そのおかげで、大勢いる時には決して見せないという心臓部を
見せてくれました。

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 なるほど、こういう風になっていたんですね~。

 昔は鳥の羽の付け根を使っていたそうですが、今は耐久性
のあるプラスチック製の爪で弦を弾いているそうです。
見れば見るほど良く出来ていますね~。正に職人芸です。
素晴らしいっ

 まあ、私が作れるのは脚ぐらいですかねー。

 会場では久保田氏の著書も販売していました。

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 立派な装丁で、チェンバロの紹介や数奇な生い立ちが豊富な
写真と共に解説されています。あくまでも一般の音楽愛好家向け
の平易な内容ですが、

「そうだったのかぁ

というエピソードも多くて勉強になりました。

 しかも、この本にはDVDが付いていて、内容が濃いんです。
プロの演奏をふんだんに入れながら、チェンバロ製作者ならでは
の視点でこの楽器を紹介しています。これで¥3,800なら安い
です。ジャンルは違っても、色々と作るのが好きな私にはチョー
嬉しい本です。\(^〇^)/

 それにしても、久保田氏は、学生時代からこの楽器を独学で
作りだしたというのですから凄いです。非常に精密な部品を
何十個も作るなんてことは私には出来ない芸当なので、マジで
尊敬します。

久保田氏のオフィシャルサイトはこちら(↓)

http://www.kubota-cembalo.com/index.html

 こういう方と接した上に打ち上げにも同席させて頂いたので、
物作りの意欲が大いにかき立てられました。

 その結果が、ヘンテコ自転車作りになったというのはお粗末な
話ですがぁ。
 

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コメント

前に日本人でチェンバロを作っている方の事をどこかで聞いた覚えがあるのですがこの方なのかな。
チェンバロ、独学で作れるって事に驚き、音が良いって事に二度びっくり。

まあ、ファーマーさんのへんてこ自転車にもびっくりですが…。

投稿: こうさく | 2010年12月25日 (土) 19時44分

>こうさくさん

 久保田さんの場合、確かに最初は独学でしたが、
その後にちゃんと本場で修行されているので、至って正統派です。

 首都圏ではチェンバロの演奏を聴く機会は少なくない
でしょうが、田舎ではほとんど無いんですよね。
製作者から解説して貰う機会は都会でも無いでしょうが。

 ヘンテコ自転車は、ほとんど受け狙い的ではありますが、
自分が心底楽しんでいれば他人も結構面白がってくれるという
経験則の元にやってます。(笑)

 でも、改造ママチャリはともかく、ロー・レーサーは結構マジです。

 ちなみに、チェンバロも、時間があって超本気モードになれば
作れないことはないかな?、とは正直なところ思います。(^^;

投稿: ファーマー佐藤 | 2010年12月25日 (土) 21時31分

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