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2010年12月12日 (日)

前田りり子リサイタル

 昨日は、フラウト・トラベルソ奏者である前田りり子さんの
リサイタルを聴きに行ってきました。会場は、くろき脳神経
クリニック内の「ジョンダーノ・ホール」です。

Img_2413

 リハビリ室を兼ねているそうですが、大型のグランド・ピアノ
とチェンバロが二台が置かれた70名収容という立派なホール
でした。残響もほどよく調整されていて照明設備もバッチリ
ここで、普段からご夫婦でアンサンブルを楽しまれているという
のは羨ましい限りです。

 さて、このプライベート・ホールに一流の演奏家を招いて開催
されてきたサロンコンサートも、今回で第11回目ということです。
採算度外視と思われるだけに頭が下がる思いです。

 今回は、フラウト・トラベルソ奏者として国内外で活躍されている
前田りり子氏です。ソロCD3枚を聴いていてすっかりファンになって
いるだけに本当に待ち遠しかったです。

 しかも、何とルネッサンス・フルートからモダン・フルートまでの製作
年代が大きく異なる9本もの笛を曲目ごとに吹き分けるという、見た
ことも聞いたこともないプログラムにドキドキでした。

Img_2404

 やがて開演です。
非常に分かりやすく解説しながらの演奏は素晴らしかった
です。よくまあ、あんな難しい笛を吹きこなせるものだと感心
しきりでした。その演奏は、非常に切れの良いタンギングに
よる粒立ちのハッキリした音で深く豊か。ダイナミックスも見事
で、光と陰もイメージさせました。バロック奏法ではビブラートで
修飾することをしないので誤魔化しが効かないワケで、音楽
表現は本当に難しいと思います。

 特に、今回のように複数の笛を使い分けるなんて、想像を
絶します。ただでさえ運指が難しいのに、一本一本に癖が
かなりあるでしょうからね。

 ハイライトは、J・S・バッハのロ短調ソナタでした。
黒木先生の美人奥様がチェンバロを担当されて、魅せてくれ
ました。\(^〇^)/

 後半には、大バッハの次男C・P・E・バッハのイ短調ソナタも
聴けてハッピーでした。大好きな曲なんですよねー。

 いや~、とにかくテンコ盛りのリサイタルでした。
演奏の規模としても、このホールに最適ではないでしょうか。

 そして、今回お披露目となった久保田彰氏製作の芸術品の
ようなチェンバロも素晴らしかったです。細部まで説明もして
頂いて、こちらも大満足。詳しくは、後日紹介します。

 ここまででも充分満足でしたが、なんと厚かましいことに、
打ち上げに参加させて頂いたのでありま~す。
オーマイ・ゴ~ッド

 前田氏と久保田氏の興味深いお話をたっぷりと聞くことが出来
たし、北九州生まれだというのに庄内の史実にお詳しい黒木先生
にもビックリでした。ほとんど高額の宝くじが当たったような喜びに
包まれた一時でした。\(^〇^)/


 ということで、一流の方々から非常に大きな刺激を受けたことから、
今日は朝からアドレナリン出まくりで工作に励んでいました。
創作意欲を大いにかき立てられるんですよね~。

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コメント

一昨日はありがとうございました。私自身、幸せで楽しい一時でした。ファーマー佐藤さんが打ち上げにも参加してくださり、話に華が咲いて良かったです。
こういう音楽、そして音楽家とのお付き合いって、本当に刺激的ですよね。私も心を新たにフルートに向き合おうという気持ちになります。
これからのサロン・コンサートも是非よろしくお願いします。記事をTBしたかったのですが、TBは受け付けていないのですね?

投稿: balaine | 2010年12月13日 (月) 12時33分

 balaineさん、一昨日は本当にありがとうございました。
至福の一時を過ごすことが出来て、一生の想い出になること
でしょう。

 TBについては、最初は受け付けていたのですが、
変なのが多くなって以来中止しています。
申し訳ありません。

投稿: ファーマー佐藤 | 2010年12月13日 (月) 12時51分

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