前田りり子リサイタル
昨日は、フラウト・トラベルソ奏者である前田りり子さんの
リサイタルを聴きに行ってきました。会場は、くろき脳神経
クリニック内の「ジョンダーノ・ホール」です。
リハビリ室を兼ねているそうですが、大型のグランド・ピアノ
とチェンバロが二台が置かれた70名収容という立派なホール
でした。残響もほどよく調整されていて照明設備もバッチリ。
ここで、普段からご夫婦でアンサンブルを楽しまれているという
のは羨ましい限りです。
さて、このプライベート・ホールに一流の演奏家を招いて開催
されてきたサロンコンサートも、今回で第11回目ということです。
採算度外視と思われるだけに頭が下がる思いです。
今回は、フラウト・トラベルソ奏者として国内外で活躍されている
前田りり子氏です。ソロCD3枚を聴いていてすっかりファンになって
いるだけに本当に待ち遠しかったです。
しかも、何とルネッサンス・フルートからモダン・フルートまでの製作
年代が大きく異なる9本もの笛を曲目ごとに吹き分けるという、見た
ことも聞いたこともないプログラムにドキドキでした。
やがて開演です。
非常に分かりやすく解説しながらの演奏は素晴らしかった
です。よくまあ、あんな難しい笛を吹きこなせるものだと感心
しきりでした。その演奏は、非常に切れの良いタンギングに
よる粒立ちのハッキリした音で深く豊か。ダイナミックスも見事
で、光と陰もイメージさせました。バロック奏法ではビブラートで
修飾することをしないので誤魔化しが効かないワケで、音楽
表現は本当に難しいと思います。
特に、今回のように複数の笛を使い分けるなんて、想像を
絶します。ただでさえ運指が難しいのに、一本一本に癖が
かなりあるでしょうからね。
ハイライトは、J・S・バッハのロ短調ソナタでした。
黒木先生の美人奥様がチェンバロを担当されて、魅せてくれ
ました。\(^〇^)/
後半には、大バッハの次男C・P・E・バッハのイ短調ソナタも
聴けてハッピーでした。大好きな曲なんですよねー。
いや~、とにかくテンコ盛りのリサイタルでした。
演奏の規模としても、このホールに最適ではないでしょうか。
そして、今回お披露目となった久保田彰氏製作の芸術品の
ようなチェンバロも素晴らしかったです。細部まで説明もして
頂いて、こちらも大満足。詳しくは、後日紹介します。
ここまででも充分満足でしたが、なんと厚かましいことに、
打ち上げに参加させて頂いたのでありま~す。
オーマイ・ゴ~ッド。
前田氏と久保田氏の興味深いお話をたっぷりと聞くことが出来
たし、北九州生まれだというのに庄内の史実にお詳しい黒木先生
にもビックリでした。ほとんど高額の宝くじが当たったような喜びに
包まれた一時でした。\(^〇^)/
ということで、一流の方々から非常に大きな刺激を受けたことから、
今日は朝からアドレナリン出まくりで工作に励んでいました。
創作意欲を大いにかき立てられるんですよね~。
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コメント
一昨日はありがとうございました。私自身、幸せで楽しい一時でした。ファーマー佐藤さんが打ち上げにも参加してくださり、話に華が咲いて良かったです。
こういう音楽、そして音楽家とのお付き合いって、本当に刺激的ですよね。私も心を新たにフルートに向き合おうという気持ちになります。
これからのサロン・コンサートも是非よろしくお願いします。記事をTBしたかったのですが、TBは受け付けていないのですね?
投稿: balaine | 2010年12月13日 (月) 12時33分
balaineさん、一昨日は本当にありがとうございました。
至福の一時を過ごすことが出来て、一生の想い出になること
でしょう。
TBについては、最初は受け付けていたのですが、
変なのが多くなって以来中止しています。
申し訳ありません。
投稿: ファーマー佐藤 | 2010年12月13日 (月) 12時51分