モヤモヤの鳥海山
2月17日
新山を目指して午前4時に出発。
と意気込んで3時に起きました。
しかし、依然として風が強く、外輪のすぐ上に雲が立ち
込めていました。飲み過ぎも手伝って登る気がしません
でした。
というワケで、再びシュラフの中へ……。
再び目を覚ますと、6時を過ぎていました。
すばやく荷物をまとめると外へ出ました。
パッとしない天気でしたが、取りあえず登り出しました。
稜線上に筋状の雲が流れていたので、
「こりゃ、もうすぐ隠れるな……。」
と思いながら歩いていると、案の定河原宿から上が完全に
隠れてしまいました。
というワケで、雪が腐る前に下山決定です。
滝の小屋から下はなかなか厄介な雪質でした。前回は快適
だっただけに残念無念…。
しかし、下りながら振り返ると…、
なんとなく見えたりして、何だか後ろ髪を引かれるような
天気となりました。
牧場の上は板が全く滑らず……。
車を出すと直ぐに、山岳会の会長と遭遇しました。
一泊二日の予定とのこと。ちょっと残念…。
そのまま麓の町まで下りましたが、天気は意外に悪くなくて
薄曇りのまま一日持ちそうな感じになりました。
コンビニで食糧を調達してUターンです。
再び歩き出しましたが、会長のトレースは山ではなくイヌワシ
の観察小屋に向かっていたのでありました。他にも二人入って
いたので、酒飲みに路線変更したワケね。
それに、気温が高くて雪が腐る一方では登る気が失せて
しまいました。1Kmほど歩いた所で登行中止です。
そのまま鳥海山を後にしましたが、欲求不満が残りました。
まだお昼だったので、
「スキーでもしてくかー。」
と、麓にある八幡スキー場へ行きましたが、平日はやってない
のね…。
酒田周辺にはまともなスキー場が全く無いので、羽黒山
スキー場まで足を伸ばしました。
しかし、そこには半日券がありませんでした。今時珍しいです。
3時間で¥2,800は高過ぎるので、近くのたらのきだいスキー
場へ行きました。半日券¥1,800なら妥当な線でしょうか。
たらのきだいスキー場はリフトが一本しかないローカルスキー場
ですが、山スキーを始めた年にはシーズン券を買って練習に通い
ました。それ以来なので24年振りです。
今となっては、普通にコースを滑っても全然面白くないので、
杉林の中を滑りました。標高が300m程度なので雪質は最悪
ですが、悪雪障害物スキーの練習には打って付けです。
それでも、1時間も滑ると飽きてしまいました。
そこで、今度はゲレンデで直滑降を楽しみました。
これは良いです。リフト降り場から乗り場までターン無しの
直滑降。人が少ないのでバッチグーです。
体感的には時速70キロ位かな?、と思いましたが、計測
するのは簡単です。車へGPSを取りに戻りました。
すると、71.4Km/hでした。
「カッパのフードがブレーキになってるんじゃね?」
と考えて収納したら3Kmアップしました。(笑)
次は、距離は短いものの、もっと急な斜面でトライ。
全く誰も滑っていなくて安心でしたが、最もスピードが乗った
ところでターンしなければいけないので、緊張感はあります。
転けたらヤバイですからね。ノーヘルだし…。
で、GPSを携帯してから50分後の結果は……、
最高速度は86.7Km/hでしたが、全然余裕です。
地図ソフトで調べて計算してみると、直線部分は僅か180m
しか無いので、もっと滑る雪で長い斜面だったら100Km
オーバーは楽勝だと思います。
更に、ゲレンデ用の長い板ならかなりいけるでしょうね。
私の板は山スキー用で168cmしかなくて滑りが悪いので。
また、今期から履いているクワドラントでは不安感が全く無い
のも嬉しいです。
それにしても、深雪用の特大リングを付けてクラウチング
スタイルで滑っているなんて、他に見たことありませ~ん。
なんちゅーミスマッチ。(笑)
でも、直滑降のおかげで、鳥海山でのモヤモヤがスッキリと
解消されました。
そこで、ちょっと調べてみると、日本でも直滑降の大会が開か
れているんですね。安比スキー場での優勝者は130Km/h位
のようです。世界記録としては、なんと251.4Km/hとな。
斜度60°というから凄いです。スタイルも全身エアロでした。
正にぶっ飛びですね。
あ、そうそう。たらのきだいスキー場は展望台としては最高です。
標高350m地点から庄内平野を間近に見渡すことが出来て、
鳥海山、月山、日本海も良く見えます。観光スポットになって
いないのが不思議なくらいです。
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