冬鳥海 日帰り登頂!
昨日から超ワイドな移動性高気圧に覆われて、すっかり
春めいています。
「厳冬期の鳥海山 単独日帰り登頂」
を目指していた私としては、もはや厳冬期とは言えないので
少々残念ですが、仕事上最後のチャンスなので無理して行って
きました。
4時起きして育苗ハウスの管理をしてからお山へGO。
登山口となる鳥海牧場までは自宅から1時間かかります。
5:50にいつもの大台野牧場を出発しました。
文句なしの快晴です。放射冷却でギンギンに冷えたので雪が
バッチリ締まっているし、昨日は入山者が多かったのでトレース
を使えば全く板が沈みません。最高の条件です。
予定では車道ショートカットで登るつもりでしたが、前日トレース
が全部宮様コースだったので、そっちにしました。
スキーとスノーシューの跡がいくつもありました。
皆さん楽しんだことでしょう。
今日は滝の小屋には寄らずに、荒木沢を超え、マタフリ沢も
超えて登りました。いつもと違う景色を見たかったからです。
どこでも登れるのは冬山の醍醐味ですからね。
と、良い調子で登っていると、昨日のものと思われる
スノーシューのトレースがありました。
こんな所を単独で登るなんて、かなり慣れている人でしょうが
下りはスキーみたいで、どうもよく分かりません…。
その人は外輪まで登ったようです。
と、外輪直下を登っていると、ヘリコプターが新山付近を飛び
回っていました。県の救難ヘリではなくて民間みたい。
外輪まで登ってようやく写真に撮ることが出来ました。
へ?、人を吊り上げてるしー。
遭難騒ぎは考えられないので、なんのこっちゃ?、と思います
よね~。その後、ヘリはいなくなりました。
外輪には10:40に着いたんですが、固いアイスバーンには
苦労しました。スキーアイゼンではやはり厳しかったです。
牧場から4時間50分というと、若い頃よりも速いですが。
ヘリが去ると、スキーをデポしてアイゼン歩行に切り替えました。
ブラックダイアモンドのクワドラントは歩行性もナカナカです。
専用冬靴の快適さには及びませんが、ヴァルガ4000とは比較
にならないほど優れていることが確認出来ました。
かなり優秀なツアーブーツです。
快調に歩行して、七高山手前から下降しました。
私のシルエットが分かるでしょうか?。
夏道よりも北寄りの、スノーブリッジに繋がる所に下ります。
かなり急なので慎重に下降してから尻セードでチョット遊びま
した。楽しいですねぇ。
そして、スノーブリッジを越えて登ると……、突然足跡が
出現しました。
「なんじゃこりゃ~っ」
アイゼンの跡を見れば成人男子の物に違いありませんでした。
それも一人。神聖なる鳥海山新山の頂きを汚されたかと思いき
や……。
その足跡はほんの30m先の頂上直下までで終わっていました。
その間だけならアイゼンなんて要らなくて、長靴で全然平気なのに…。
一体何なんでしょう??。
テレビの取材にしては録画機材を降ろした跡もなかったし…。
ひょっとして、どこかの金持ちが百名山をヘリで登りに来たとか?。
謎ですが、もし、2011年2月22日に詳しい行程無しに鳥海山に
登ったという話を目にしたら、それはインチキですからね~。
間もなく新山の頂上に着きました。今年はずっと天気が悪くて
登頂の好機は昨日と今日だけでしたが、踏み跡が無いことから
して、ひょっとすると今年最初の登頂かも知れません。
お約束のビール(もどき)と万歳。(笑)
いや~、万歳だってしたくなりますよ。
見渡す限りの絶景なんですから。\(^〇^)/
なんと、遙か彼方の岩木山も見えました。
左手の上の方にかすかに写っています。
拡大すると……。
もちろん月山もバッチリ。
とにかく色々見えました。
すぐ先の頂きにも向かってみましたが、落とし穴(?)が
あったので、引き返しました。少しだけ高いみたいです。
さて、お楽しみの滑りは、行者岳の下のシュカブラが
あまりにも酷い状態だったので、スキーとストックを抱えて
伏拝岳まで移動しました。
春っぽいとはいえ、まだガチガチのアイスバーンです。
いや~、正に大滑降でしたぁ。
最高に楽しかったです。\(^〇^)/
滝の小屋も、この冬の見納めです。
滝の小屋から下は予想通りで雪が腐りましたが、さほど
苦にならない状態で滑りは良かったです。
いや~、本当に楽しい山行でした。
これで、心残り無しに本格的な春作業に突入出来ます。
※本日の行動記録
ちなみに、下りは外輪から50分でした。
スキーは速いですね。
ということで、取りあえずの目標は達成されましたが、
来年以降は一月中の日帰り登頂を目指します。それなら
正真正銘の厳冬期ですから。
帰り道で、一枚撮りました。
本当に美しい山です。
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コメント
この天気、ファーマーさんが見逃すハズは無いと思っていましたが、あ~残念!ニアミスだったようです(苦笑)。
でも、今日は(足に履く)アイゼンを持参しなかったので外輪でギブアップ、それにあのやかましいヘリは一体何だったのでしょうね?こちらからは扇子森付近でも誰か降りたように見えましたよ。
投稿: superdioaf27 | 2011年2月22日 (火) 22時04分
厳冬期の日帰り登頂おめでとうございます。2月ではあまり聞いたことがないような?しかも新山とは本物。さぞかし「プッシュー」の味も濃厚だったでしょう。
当方は毎週指をくわえて見ています。
投稿: sakano | 2011年2月22日 (火) 23時00分
>superdioaf27さん
そういえば、西の方でもしばらくヘリの音が
していましたが、扇子森付近でしたか。
謎ですね。
それにしても、本当に良い天気で暑かったですね~。
2月で下りが暑くて辛いなんて初めてかも。
>sakanoさん
いや、やはり昨日の場合は厳冬期とは言えませんでした。
3月末の陽気でしたからね。
ビールの味は最高でしたよ。軽量化のために
一本しか持っていかなかったので尚更でした。
投稿: ファーマー佐藤 | 2011年2月23日 (水) 07時35分
良いね〜、晴れた日の雪山、鳥海山。
今は忙しいし、体力もないし医者にも昔止められたのでファーマーさんの写真を見て我慢しよう。
投稿: こうさく | 2011年2月25日 (金) 21時56分
>こうさくさん
21日から23日まで完璧な快晴でした。
2月に3日続けてと言うのは非常に珍しい気がします。
本当に良い山ですね~。
庄内地方ではどの学校の校歌にも出てくるようで。(^^
投稿: ファーマー佐藤 | 2011年2月26日 (土) 08時40分