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2011年4月30日 (土)

アレクシス・コール/いつか王子様が

 昨日は英国のロイヤル・ウェディングで大盛り上がりだった
から、というワケではありませんが、そんなタイトルを持つ
ジャズ・アルバムを紹介します。

Img_2954

Someday my prince will come 

 キャサリン妃もそう思っていた時期があったんでしょうか。

 それはさておき、ヴィーナス・レコードはまたも素晴らしい歌手を
発掘してくれました。1976年1月28日ニューヨーク州クイーンズ
生まれの35歳。音楽一家という恵まれた家系で、自身は大学
で音楽を専攻して修士号も取得したそうです。東京でも歌って
いたそうです。

 そんな彼女をヴィーナスの原社長が見逃すはずがありません。
その経緯は分かりませんが、目出度く第一弾として発売された
のがこのアルバムというワケ。2009年11月の発売ですが、
書店でたまたま目にしたので試聴したら一発で気に入りました。

 何が良いって、まず声質が素晴らしい。確かな基礎に裏打ち
された抜群の歌唱力と表現力、情感にウットリします。

 このアルバムではディズニー作品の中から珠玉のラブソングを
集めています。おそらく原社長のプロデュースでしょうが、見事
です。バックの演奏や録音も素晴らしく、第一級品に仕上がって
います。

 ちなみに、このCDはHQCDという高品質盤なんだそうです。
普通盤と比べようがありませんが、とにかく音は良いです。
臨場感もあります。DVDオーディオやSACDの普及戦略が失敗
したことを考えれば、普通のCDプレーヤーで再生できて価格も
変わらないHQCDの方が現実的です。ネット配信が台頭している
現状を踏まえれば、こうした形でのパッケージ・メディアの高品質化
には必然性があります。大歓迎ですね~。

 さて、ブックレットを読むと、

「カーメン・マクレエを彷彿とさせるところがある。」

とありましたが、私はアリーチェ・リカルディと声質と歌い方が似て
いると思いました。先に出たアリーチェのアルバムの印象が強く
なってしまうのは仕方ないですが、このアルバムを聴いていて、
ダブってしまうことがあるのは惜しいと言えば惜しい…。

 とはいえ、帯に書いてある通りに「名作!」であるのは間違い
ありません。お薦めです。

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