潜水用具
三陸沿岸で漁業が細々と再開されている様子がテレビ
で紹介されていました。網を引き上げると、魚と共に大量の
瓦礫が上がってくるのでした。
そこで、濁りが大分取れてきた港の底にカメラを入れて
みると……、なんとまあ凄い量の瓦礫が……。
イカンガーですねぇ。
大津波の数日後から海上保安庁の潜水士らが海に潜って
遺体捜索をやっていましたが、
「ウヒャーッ、こりゃとんでもない作業だぁ
」
と驚いたものです。あれだけの瓦礫があったら視界があったと
しても大変なのに、あの時は視界ゼロですよ。
視界ゼロの場合は、障害物が何も無くても探すのは困難で
精神的にかなりキツイですから、全く有り得ない状況下の活動
だったと言えます。いくら日々訓練しているといえ、それこそ
想定外のぶっつけ本番作業だったろうと思います。
常軌を逸した献身的行為でした。まぁ、福島原発に派遣された
東京消防庁の隊員よりはマシだったと思いますが。
実際に、ドライスーツが裂けたりして大変だったそうです。
3月の水は冷たいですからね。あの刺すような痛みが思い
出されます。あ ゛ー、ヤダヤダ……。
今のところはクレーンで台船に海底の瓦礫を引き上げる作業を
しているようですが、それだけでは取りきれないので、やがて潜り
(潜水士)の出番となるでしょう。さらに、来年辺りからは本格的に
港湾の復旧工事が始まるでしょう。潜りの需要が高まるのは間違い
ありません。
「ウーム……、とんと儲からなくなった農業を休んで出稼ぎに行く
のも良いかなぁ~。」
というワケで、念のために潜水用具を点検しようと思い立ちました。
大学生の子供らに金が掛かるし、下の子は卒業まで最短であと
8年掛かりそうなので、チョット真剣モードです。
まず、マスク、シュノーケル、フィンの3点セットは毎年使っている
ので問題ないとして、それ以外の作業用品を出してみました。
20年振りに出しました。
6.5mm厚のO式ドライスーツです。
少し黴びているような?。
補修した足元は劣化して剥がれ落ちます。
まぁ、これは補修し直せば大丈夫。
浸水しないために一番大事な首と手首のネオプレンゴムは
どうでしょう?。
まだ弾力はあるようですが、よく見ると……、
なんか小皺が多くない?。
オシッコ用の防水ファスナーは、シリコンスプレーを吹い
ても開きません。殆ど使わないので問題ありませんが。
吸気弁のジョイントは錆びていて、ボタンの動きも渋い…。
排気弁は問題なしか?。
ついでに、レギュレーターを点検しましょう。
やっぱり、オーバーホールは必要だよねぇ。
気圧計も大丈夫そうですが、裏返してみると……、
あれ~、水深計が無いじゃん。
コンパスの蛍光塗料も剥離しているので、視界ゼロ時に
方位を確認することが出来ません。これじゃ使い物に
ならないねぇ…。
懐かしい減圧表も出てきました。
今は、こんなの使わずにコンピュータ式のツールを装備
しているんでしょうね。きっと…。
潜りを辞めてから23年も経ったんだな~……、
ということを道具の劣化で思い知りました。何やら、浦島太郎
が玉手箱を開けてしまったような心境です。
ということで、体力的にはまだまだ潜りをやれると思って
いましたが、実際にやることは無いだろうって感じです。
まぁ、いざとなったら道具を買い換えてでも潜りをやれば、子供
の学費なんか軽く稼げるサ、などと気休め的に思うので
ありました。
それ以外では、募集があるという話は聞いたことありませんが、
男性コンパニオンをやってみたいです。宴会でのご婦人相手は
大得意ですから~。(笑)
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コメント
レギは私の使ってるオクトパスと同じって事は相当に古い。
メンテするより買い換えを進められそうな気が。
取り敢えず潜らずに済む事を祈ります。
投稿: こうさく | 2011年5月10日 (火) 23時02分
>こうさくさん
買ったのは26年前のかと思います。
たしかに古い…。
そういえば、オクトパスって付けたことないです。
潜りの現場では誰一人付けてなかったですが。(^^;
投稿: ファーマー佐藤 | 2011年5月11日 (水) 08時13分