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2011年9月27日 (火)

復活コンバイン

 去年の稲刈り終了間際にクローラが逝ってしまって、

「あ゛ー、これで袋のコンバインも終わりかなー?」

と思いました。足回りの修理費は高額になるからですが、
馴染みの農機屋が中国から格安の新品クローラを輸入して
くれました。国産の半値以下です。

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 農家がジリ貧なので農機屋も一般的には大変な昨今ですが、
そこの農機屋は新手の商売で儲けている様子。中国から怪しげな
3輪バイクを輸入して全国に販売する事業が成功したのです。
コンバインのゴムクローラも同様に中国から直輸入して全国各地の
販売店やユーザーに発送しているみたい。ほとんど在庫を持たずに
右から左の商売だし、代引きなので代金回収が確実で顧客も安心と
きたモンです。

 それらは全て奥さんの手によるものというのがまた素晴らしい
です。ホームページも自前でした。腕の良いオヤジと商売上手の
奥さんという理想的な夫婦なんですねぇ。

 さて、その夫婦のおかげで、他には全く見なくなった旧式の
コンバインが復活したワケです。もう10年は使う予定ですよ~。

 しかし、まぁ確かに性能は悪くて刈り取り速度は最新機種の
1/3以下だし、籾袋を扱うのは重労働です。30Kg余りある袋を
一日100袋前後、持って移動したり担ぎ上げたりすること約5回ずつ
で、昼休みも全く無しです。もちろん、完全ワンマンの作業で、毎年
8日間やります。レバーを操作していれば良い機種とは大違い。

 そのためか、初日の昨日は、刈り取った全ての籾を乾燥機に
入れてから体組成計に乗ったら、いつもは7.5%位の体脂肪率
が6.5%に落ちていました。すこぶる健康的な機械とは言えそう
です。(笑)

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2011年9月19日 (月)

ミニ・クラス会

 昨夜は高校時代のクラス会を、ごく小規模で行いました。
お盆にやったばかりなので参加者は4名だけでしたが、その分
濃密な内容となりました。

 会場には、鳥海山にある個人所有の山小屋「うすゆき荘」を
お借りしました。

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 閑静な林の中にひっそりと佇む瀟洒な小屋で、とても居心地が
良いです。

 はるばる千葉から来てくれたK君が持参した極上チーズ&チャー
シューや庄内いも煮等を肴にして10リットルの生ビールを飲み
干して、上物の泡盛もほぼ空に…。

 いや~、大盛り上がりの楽しいクラス会でした。ミニサイズも良い
モンですね~。

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2011年9月13日 (火)

グリコーゲン

 鳥海山SEA TO SUMMIT 2011に向けての練習やトレーニング
は全くやらなかったんですが、食料計画だけは立てていました。
キーワードは「グリコーゲン」。

 自転車誌で最近知ったことですが、レース等で長時間走行する
為には前の晩にご飯をモリモリ食べるだけでは足りないとのこと。
本格的に走る場合には3日前から炭水化物を大量に摂って、
体内にグリコーゲンをしっかりと蓄えることが重要だということです。
それこそ、スパゲッティをおかずにご飯を食べるくらいだって。

 知りませんでした~。

 グリコーゲンは筋肉と肝臓に蓄えられるそうで、即エネルギーに
なる重要物質なんですね。車で言えばガソリン。フルマラソンの終盤
で選手がフラフラになって倒れることがありますが、あれこそグリコー
ゲンが枯渇した状態なワケです。ガス欠によるエンストと同じで、
「ハンガーノック」、もしくは「シャリバテ」と言います。

 勿論、そういうことがあることは知っていましたが、適当に食べて
さえいれば良いと思っていました。

 なるほど、予定外の冬山に出かけた際に、さっぱり調子が上がら
なくてグズグズになってしまうことがあった原因がこれだったんです
ね。朝食をしっかり摂っても手遅れなワケです。事前にしっかりと
準備しなくちゃダメなんですねぇ。

 ということで、今回は3日前から脂質を控えて炭水化物を多く
摂って、行動食にはゼリードリンクを用意しました。
ヒルクライム中は喉を潤すためにお茶を少量飲みました。
朝食は摂らなかったんですが、ヒルクライムは体内に蓄えた分だけ
で全く問題ありませんでした。

 そして、走り終えてからゼリードリンクを一個飲んで山岳ステージ
へ。山中でもゼリードリンクだけ摂りました。登りで3個、下り1個で
合計4個飲みましたが空腹感を覚えることは無く、パワーが常に
漲って尿意も催しませんでした。水分補給も兼ねていたので、
いかに効率的だったかが分かります。

 長年山登りをしてきたのに、初めて知ったこの事実。いや~、

「遅せぇんだよっ

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2011年9月12日 (月)

鳥海山 SEA TO SUMMIT 2011 山岳編

 昨日の続きです。

 サイクル・パンツをランニング・パンツに、SPD-SLシューズを
トレラン・シューズに履き替えて出発です。初めてのヒルクライムに
参加出来ただけで満足だったし、山の天気が良くないのは分かって
いたので登るのは止めようかとも思ったんですが、海から人力で
登るという機会はこれまで無かったので、気合い一発登りました。
雨が降らなければ取りあえずOKということです。
3ヶ月振りの山登りなので、まぁ悪い気はしなかったしね。

 一般の登山者らをスイスイと追い越して順調に登りましたが、
傾斜が急になると腿の筋肉が異常に張って攣りそうになりました。
初めての経験ですが、いつもより頑張った自転車でのヒルクライム
が予想以上に効いたようです。

 そこで、ストレッチをしながら少しペースを落として登り、イベント
参加者の男性と話をしながら暫く歩きました。普段はトレランをして
いて各地の大会にも出ているそうですが、今回はロードレーサーを
借りて臨んだそうです。初めてのロードレーサーを乗りこなすなんて、
大したものです。当てにしていた前夜祭りの食事は無かったものの、
景品が豪華で、会費の半分くらいは回収できたんじゃないかという
興味深い話も聞けました。

 彼と別れて先行すると、20m程置いて付かず離れずで追従する
男性がいることに気付きました。

「おっ、彼なら丁度良い。ペースメーカーにしよう。」

と立ち止まってストレッチをしながら先行させました。
これがナンと、ほぼ完璧に私と同じペースの持ち主でした。
素晴らしいっ。\(^〇^)/

 長年に渡って山を歩いてきましたが、全く初めて巡り会い
ました。地元の人なら是非とも冬山のパートナーにしたいと
思って歩きながら尋ねると、その青年はモンベルの社員で
東京の方でした。ザンネ~ン

 いや~、ホントにバッチグーのペースだったんだけどねぇ。
普段はトレラン大会に出ているそうです。笑顔が素敵な方
でした。
 
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 その彼が、登山中に千蛇谷で休んでいたモンベルの会長を
紹介してくれました。若く見えた会長は64歳とのこと。
元気全開です。立ち止まって少しお話しましたが、とても魅力的
な方ですね。
 
 彼とはそこで別れて濃いガスの中を登りました。
千蛇谷コースを登ったのは20数年ぶりなので、とても新鮮でした。
景色は見えなかったけど。

 もうすぐ山頂神社、という辺りでハイスピードで下りてくる人と
すれ違いました。

「あ、彼が一番だな。」

 御浜小屋で私が6番目なのを確認していて、追い越した人数
から私が2番目の筈だったのでそう思ったんですが、見た目にも
達人っぽかったです。

 間もなくゴールです。私は部外者にも関わらず、濃いガスに
紛れてゴールテープを切ろうと思っていたんですが、そんな華やか
な終点ではありませんでした~。

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 仕方ないですねぇ。天気が良ければ新山を登るところでしたが、
ガスと強風では当然パスで3分後には下山しました。

 それにしても、じっとしていたらかなり寒いであろう強風下で待機
している関係者には頭が下がります。

「寒ぐねが?。ホッカイロあっぞ。」

と声掛けしましたが、皆さんそれなりの用意をしているようでした。
さすが地元の山屋です。

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 全くの吹きさらしである扇子森辺りでも男性が一人で参加者の
チェックをしていました。慰労の声をかけたら見覚えのある顔…。

「なんだや、守○先生でねがや~。」

 酒田労山の会員だった某高校教諭です。こんな寒い場所に
一人だけ配置するなんて、事務局も非情です。

「遭難するがど思ったけー。」

というのも本音でしょう。ツエルトを被って防衛していたあたりは
サスガです。

 御浜小屋を過ぎてすぐに、一番の男性に追いつきました。
聞けば山形市から来たトライアスリートで、山は今回の為に始めた
そうです。靴も新品でした。それにしては素晴らしいバランス感覚と
確かな足取りの持ち主で、非常に感心しました。是非とも本格的に
山登りをして欲しいものです。

 更に聞くと、今回はカヌー、自転車、ハイク担当がそれぞれ別の
3人チームでの参加で、自転車は自転車部の本格派だったとの
こと。なるほど、姿が全く見えなかったワケです。

 そのハイク担当の彼ですが、鉾立から山頂神社までの所要時間
が1時間45分だったそうです。私より5分早いです。
私も、ハイクだけで立ち話などしないでひたすら登っていたらその位
で登れたとは思いますが、いくらトライアスリートでも山岳初心者で
そのタイムは素直に凄いと思います。ウン、大したもんだ

 その彼と別れて下山すると、事務局のテントに立ち寄りました。
見かけは全身SKINZで固めていて競技者っぽいし、最初に下りて
きたからでしょう。またしても大きな拍手で迎えられましたが、

「すいません、飛び入りの部外者なんですぅ。」

 主催しているNPO法人の理事長と顔見知りなので寄ったワケ
です。彼女の側で気さくに話しかけてきた男性とも暫くの間、ざっく
ばらんに話しましたが、どこかで見たような??。

「町長

という関係者の声にハタと気付きました。地元の遊佐町長だった
ようです。とても良い方ですね。

 さて、この企画ですが、来年も開催する方向のようです。
今回は3種目を全て一人でこなすソロ部門の参加者は3名だけ
とのことだったので、来年は私も正式にエントリーしようかとマジ
で思います。カヌーを山仲間から借りて練習すれば優勝も狙える
気がします。上半身は毎日欠かさず鍛えているので、カヌーも
ドントコイです。

 でもねぇ……、凝り性の私としては填ってしまう恐れがあるので、
カヌーにまで手を出すのは抵抗感もあります。(~~

 いや~、それにしても予想外に楽しいイベントでした。
これまでこの手のイベントに参加したことが全くなかったで尚更です。

 しかし…、11:00に下山してお昼には帰宅出来たので、午後は
普段通りにクソ暑いビニールハウスの中でスイカをチョキチョキして
いたら、午前の出来事が夢だったような気がしてなりませんでした。
写真があるし証人もいるので現実だったのは間違いないんですが。

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2011年9月11日 (日)

鳥海山 SEA TO SUMMIT 2011 自転車編

 鳥海山SEA TO SUMMIT実行委員会(事務局:NPO法人元気
王国)が主催し、地元自治体が後援したモンベルのイベントに
飛び入りで参加してきました。

http://www.montbell.jp/generalpage/index.php?general_id=153

 湾内でカヌーを約4Km漕いでから鳥海ブルーラインを鉾立まで
(約21Km)自転車で駆け上がり、頂上神社まで(約7Km)登山
するという内容です。カヌーを漕ぐのは好きですが所有はしていま
せん。山仲間から借りられたんですが練習するのも面倒だし、
自転車+ハイクだけでは参加出来ないということだったので、
飛び入りというか乱入してきたワケです。

 それに、雨天決行というのは嫌いだし、仕事の都合が付くかは
事前には分からない…。参加料¥15,000というのも高いし。

 ということで、仕事のやりくりが付いたので昨夜の内に鉾立に
車を走らせました。BOMAのクランク・ギアを交換したので一度
練習走行をしたいと思っていましたが、忙しくてそれどころでは
なくて、ぶっつけ本番です。BOMAにも殆ど乗っていなくて、
本格的なヒルクライムは1年以上やっていませんが、ママチャリ改
やMTBには畑への行き来で毎日乗っているので、まぁ何とかなる
かと。

 鉾立に着くと、まずは燃料補給です。

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 前輪を外さないといけないかな?、と思っていた自転車が丁度
収まったので良かったです。BOMAと初めて添い寝しました。(笑)

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 朝4:30起床。山は晴れていましたが、前線が近いので登る頃
にはガスがかかると踏みました。この程度なら決行です。

 丁度良い気温の中、BOMAで下りましたが、路面が濡れている
のでコーナーで滑る滑る

「アブネー

 ということで、ゆっくり下りました。こんな所で転けたら洒落にも
なりませんからねぇ。

 西浜海岸に着くと大勢いました。

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 もし、カヌーを漕いだら中位以上には付けられるだろうという
目算から、自転車が半数位出走した頃にスタートしました。

 今回飛び入りした一番の理由は、

「自転車で他の人達と走ってみたい

という思いからでした。自分の実力を知ろうにも全く誰とも一緒に
走ったことが無いんですよね。

 ついに念願が叶いました。正式参加じゃないので誰にも見送られ
ることのない寂しいスタートでしたが、沿道の人達は分け隔て無く
声援をくれました。これってチョー気持ち良いもんですねぇ。
私は体育会系ではなかったので、今回の初体験にはマジで感動
しました。

 さて、走り出して間もなく、長い列をなして登っている集団を
あっさりと抜き去りました。

「へっ、なんで皆さんこんなに遅いの??」

 見かけは速そうですが、自転車のみのイベントでは無いので
各地を転戦するような本格派ライダー達は参加していないんで
しょうか。初めは抜いた自転車の数を数えていたんですが、
15台目以降は面倒になってヤメました。

 とにかく前に見える自転車を全て追い越すと、小野曽辺りから
は一人旅となりました。標高300m付近で、

「4位だぞっ

と教えられましたが、嬉しいような寂しいような……。

「なんだ、前にあと3人しかいないのか……。」

 さすがに上位のライダーは速くて、3位の人の後ろ姿を捉えて
からもなかなか近づきません。勾配は10%位が続くので結構
辛いです。

 が、今回は最低ギアが39×25Tなので、必然的に頑張らないと
いけない状況が幸いしたようです。コンパクト・ドライブなら間違い
なく34×25Tを選んでスピードが落ちていた筈ですから。

 チェックポイントになっていた駒止の先で3位のライダーを抜き去り
ましたが、2位はとんと見えません。黙々と一人旅を続けました。

 やがて、大平を過ぎた辺りで2位のライダーを発見
やっと追いつきました。鉾立の手前500m付近でダンシングして
いた彼を得意のアネロビック・シッティングで抜き去りました。
そのままゴール

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 某サイトから拝借しました。私です。

 大きな拍手で迎えられ、誘導員が導いてくれましたが……、

「すいません。飛び入りなんで…。」

と素通りするのが侘びしい……。

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 特に急ぐこともなくBOMAを積み込んでから衣替えです。
正式参加者の自転車は事務局が預かってくれるみたいでした…。

 ということで、ヒルクライムに関してはそこそこの実力があることが
分かりました。抜かれることは一度も無かったしね。

 ちなみに、タイムは1時間10分でした。
乗鞍ヒルクライムでは、似たような内容でもトップクラスは一時間を
切るそうですから、凄い世界だと思います。

以下山岳編につづく……

http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2011/09/sea-to-summit-1.html

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