昨日の続きです。
サイクル・パンツをランニング・パンツに、SPD-SLシューズを
トレラン・シューズに履き替えて出発です。初めてのヒルクライムに
参加出来ただけで満足だったし、山の天気が良くないのは分かって
いたので登るのは止めようかとも思ったんですが、海から人力で
登るという機会はこれまで無かったので、気合い一発登りました。
雨が降らなければ取りあえずOKということです。
3ヶ月振りの山登りなので、まぁ悪い気はしなかったしね。
一般の登山者らをスイスイと追い越して順調に登りましたが、
傾斜が急になると腿の筋肉が異常に張って攣りそうになりました。
初めての経験ですが、いつもより頑張った自転車でのヒルクライム
が予想以上に効いたようです。
そこで、ストレッチをしながら少しペースを落として登り、イベント
参加者の男性と話をしながら暫く歩きました。普段はトレランをして
いて各地の大会にも出ているそうですが、今回はロードレーサーを
借りて臨んだそうです。初めてのロードレーサーを乗りこなすなんて、
大したものです。当てにしていた前夜祭りの食事は無かったものの、
景品が豪華で、会費の半分くらいは回収できたんじゃないかという
興味深い話も聞けました。
彼と別れて先行すると、20m程置いて付かず離れずで追従する
男性がいることに気付きました。
「おっ、彼なら丁度良い。ペースメーカーにしよう。」
と立ち止まってストレッチをしながら先行させました。
これがナンと、ほぼ完璧に私と同じペースの持ち主でした。
素晴らしいっ。\(^〇^)/
長年に渡って山を歩いてきましたが、全く初めて巡り会い
ました。地元の人なら是非とも冬山のパートナーにしたいと
思って歩きながら尋ねると、その青年はモンベルの社員で
東京の方でした。ザンネ~ン。
いや~、ホントにバッチグーのペースだったんだけどねぇ。
普段はトレラン大会に出ているそうです。笑顔が素敵な方
でした。
その彼が、登山中に千蛇谷で休んでいたモンベルの会長を
紹介してくれました。若く見えた会長は64歳とのこと。
元気全開です。立ち止まって少しお話しましたが、とても魅力的
な方ですね。
彼とはそこで別れて濃いガスの中を登りました。
千蛇谷コースを登ったのは20数年ぶりなので、とても新鮮でした。
景色は見えなかったけど。
もうすぐ山頂神社、という辺りでハイスピードで下りてくる人と
すれ違いました。
「あ、彼が一番だな。」
御浜小屋で私が6番目なのを確認していて、追い越した人数
から私が2番目の筈だったのでそう思ったんですが、見た目にも
達人っぽかったです。
間もなくゴールです。私は部外者にも関わらず、濃いガスに
紛れてゴールテープを切ろうと思っていたんですが、そんな華やか
な終点ではありませんでした~。
仕方ないですねぇ。天気が良ければ新山を登るところでしたが、
ガスと強風では当然パスで3分後には下山しました。
それにしても、じっとしていたらかなり寒いであろう強風下で待機
している関係者には頭が下がります。
「寒ぐねが?。ホッカイロあっぞ。」
と声掛けしましたが、皆さんそれなりの用意をしているようでした。
さすが地元の山屋です。
全くの吹きさらしである扇子森辺りでも男性が一人で参加者の
チェックをしていました。慰労の声をかけたら見覚えのある顔…。
「なんだや、守○先生でねがや~。」
酒田労山の会員だった某高校教諭です。こんな寒い場所に
一人だけ配置するなんて、事務局も非情です。
「遭難するがど思ったけー。」
というのも本音でしょう。ツエルトを被って防衛していたあたりは
サスガです。
御浜小屋を過ぎてすぐに、一番の男性に追いつきました。
聞けば山形市から来たトライアスリートで、山は今回の為に始めた
そうです。靴も新品でした。それにしては素晴らしいバランス感覚と
確かな足取りの持ち主で、非常に感心しました。是非とも本格的に
山登りをして欲しいものです。
更に聞くと、今回はカヌー、自転車、ハイク担当がそれぞれ別の
3人チームでの参加で、自転車は自転車部の本格派だったとの
こと。なるほど、姿が全く見えなかったワケです。
そのハイク担当の彼ですが、鉾立から山頂神社までの所要時間
が1時間45分だったそうです。私より5分早いです。
私も、ハイクだけで立ち話などしないでひたすら登っていたらその位
で登れたとは思いますが、いくらトライアスリートでも山岳初心者で
そのタイムは素直に凄いと思います。ウン、大したもんだ。
その彼と別れて下山すると、事務局のテントに立ち寄りました。
見かけは全身SKINZで固めていて競技者っぽいし、最初に下りて
きたからでしょう。またしても大きな拍手で迎えられましたが、
「すいません、飛び入りの部外者なんですぅ。」
主催しているNPO法人の理事長と顔見知りなので寄ったワケ
です。彼女の側で気さくに話しかけてきた男性とも暫くの間、ざっく
ばらんに話しましたが、どこかで見たような??。
「町長」
という関係者の声にハタと気付きました。地元の遊佐町長だった
ようです。とても良い方ですね。
さて、この企画ですが、来年も開催する方向のようです。
今回は3種目を全て一人でこなすソロ部門の参加者は3名だけ
とのことだったので、来年は私も正式にエントリーしようかとマジ
で思います。カヌーを山仲間から借りて練習すれば優勝も狙える
気がします。上半身は毎日欠かさず鍛えているので、カヌーも
ドントコイです。
でもねぇ……、凝り性の私としては填ってしまう恐れがあるので、
カヌーにまで手を出すのは抵抗感もあります。(~~
いや~、それにしても予想外に楽しいイベントでした。
これまでこの手のイベントに参加したことが全くなかったで尚更です。
しかし…、11:00に下山してお昼には帰宅出来たので、午後は
普段通りにクソ暑いビニールハウスの中でスイカをチョキチョキして
いたら、午前の出来事が夢だったような気がしてなりませんでした。
写真があるし証人もいるので現実だったのは間違いないんですが。
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