ハンドフル・オブ・スターズ
ヴィーナス・レコードの新作と思いきや、2009年盤でした。
名手エディ・ヒギンズのピアノにスコット・ハミルトン&ケン・
ペプロフスキーのテナーサックスが加わっています。
もちろん、ケンはクラリネットも吹いていますが、このアルバムの
聴き所はやはり2本のテナーでしょう。バトルという感じではなく、
気のあった友人同士が一杯やりながら合わせているという感じ
です。グラス片手にリラックスして聴くのにピッタリ。
ヴィーナスによれば、なんと、「一家に一枚の必需品!!」
だそうです。いくらなんでもそりゃないよね~。(笑)
ただ、聴く前に心配だったのは、ベースがジェイ・レオンハート
だということでした。映画「荒野の七人」で、主役のユル・ブリンナー
の後方でやたら目立っていたスティーブ・マックイーンのようなベー
シストだからです。目立ち過ぎることが多いんですよね、この人は。
聴いてみて、やはりジェイ特有の3連符を多用するような速い
動きは聴かれますが、やや控えめにしているようです。
それでも、やはり思います。
「この企画に関しては、もっと裏方に徹するベーシストの方が
良かった。」
と。ドラムのジョー・アシオーネ好感が持てます。
いや、ジェイ・レオンハートも好きなんですよ。こんなに楽しい
ベースはそうありませんから。最初に聴いたのはニューヨーク・
トリオででしたが、大いに驚き感心したものです。
「ウッドベースを弾きた~い」
とも思わせる演奏でした。
でも、ダブルホーンのバンドでは少々ウザイ…。
やはり、ケース・バイ・ケースですね。
とはいえ、秋の夜長に聴く一枚としては秀逸です。お薦め。
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