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2012年9月17日 (月)

鳥海山の日

 先日、涼を求めて妻と祓川に行きました。

「どうして、あなたと出かける先は辺鄙な所ばかりなの

とよく言われますが、確かにそんな気はします。

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 妻は、私が全く気付かない糸トンボやオタマジャクシ、リンドウ
等を見つけては教えてくれました。山というと、ただガツガツと
行動するのみなので、非常に新鮮ですねぇ…。

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 まだ足も生えていないオタマジャクシ達は、もうすぐ雪が降ると
いうのに何やってるんでしょうね??。

 まったくもって今年の猛暑は酷くて、標高1,100mある祓川でも
暑かったですが、小屋の中は涼しくて快適でした。

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 そこで目にした張り紙は……、

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 はぁ??、5月11日が鳥海山の日??。
そんなの初耳です。

 新聞記事もありました。

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 それによると、秋田県人が山形県に断りもなく勝手に制定した
ようです。選考委員も全て秋田県人。

 秋田県人は鳥海山を「おらほの山(秋田県の山)」と思いこん
でいるフシがあるとは以前から思っていましたが、間違いなく
そのようです。

 さらに、その思い入れは殊更に強いようで、

「秋田県側から眺める鳥海山は本当に素晴らしい。山形県の
人達は可哀相である。」

などと、それ相応の立場の人が本気で書いていたりします。

 何という想像力の欠如でしょう。
山形県の人は、秋田県側の姿を褒めつつも、山形県側の姿の
方が遙かに美しいと誰もが口にするところです。
誰だって手前味噌なんですよねー。

 さて、祓川は確かに秋田県ですが、山頂付近は全て山形県
です。

「秋田のしょだ何そたたて鳥海山は山形県の山だぁ。
 まぁ、秋田さお裾分げしてんなやのぅ。ガハハハッ。」

(「秋田の人達が何言ったって、鳥海山は山形県の山だよ。
 まぁ、秋田にお裾分けしてるんだよねー。ハハハハ。」)

 といった感じです。(笑)

 そういえば、山形秋田の県境に位置する遊佐町と旧象潟町とで
国境を決めるために行う「三崎山国盗り合戦」という恒例行事が
ありましたが、今も続いているんでしょうかね??。
綱引きで勝った方の大将が弓を引いて領土を獲得するという
ものだったと思います。大将が女子高校生ということで、その凛々
しさがたまらなく魅力的な「戦」でした。

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2012年9月15日 (土)

鳥海山 SEA TO SUMMIT 2012 リザルト

 大会リザルトが公開されました。

http://event.montbell.jp/common/system/user/infomation/disp.php?site_category_id=3&infomation_id=164

 勝ちさえすれば良かった私は時計を全然見ていなかったので、
各ステージのタイムを知りたかったのです。

 それによると、カヤックは40分35秒、バイク1時間19分27秒、
ハイク1時間42分4秒でトータル3時間42分6秒でした。

「へー、カヤックではあんなに苦労したのに、もっと遅い人がいた
のかー。」

と意外に思いました。シングル部門だけでも、23人中ビリから
3番目位だと思っていましたが、私の後ろに5人もいたんですね。
チームでは何と15チームもいました。時間差スタートで分からな
かったとはいえビックリです。

 そして、一番知りたかったバイクのタイムですが、トップは、
思った通りの山銀チームで、1時間4分57秒でした。
私の場合、カヤック装備から自転車装備への切り替えにかかった
約5分を差し引いても彼の方がおよそ10分速いです。
やはり本格派ですね。つーか、4人チームということは、バイクは
二人リレーだったんでしょうか??。

 ハイクのトップはやはり山銀チームで、去年下山中にお話した
方でした。私が着替えに要した時間を差し引いても少し速いです。

 ウン、こういうのを見ると燃えますね。
リレー部門の彼らに対してシングル部門の私が対抗心を燃やす
のはどうかと思いますが、こうした数字を見ると来年の目標に
なります。

 装備の切り替え時間がネックになるので山銀チームに勝つのは
難しいですがモチベーションが上がります。

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2012年9月10日 (月)

鳥海山SEA TO SUMMIT 2012表彰式

 11時頃には鉾立に下りたので、表彰式までは6時間半も
ありました。一人だけなら一旦帰宅して仕事をするところでした
が、サポート隊がいるのでノンビリ過ごしました。たまには良い
ものです。

 その頃には日が照っていましたが、さすがに標高1,150m。
涼しくて快適でした。

 その後にみんなで祝勝ラーメンを食べたり風呂に入ったりした
後、17:30から表彰式となりました。仲間をあまり待たせるのも
何なので帰って良いと言ったんですが、優勝賞品のシーカヤック
をゲットする瞬間を見届けたいということで、最後まで付き合って
くれました。

 まずはシングル部門の表彰で、第三位から選手名とタイムを
発表し、コメントを一言貰うという趣向でした。
選手名は記録していないので、タイムだけ。

第三位   4時間31分28秒

第二位   4時間23分17秒

 そして、第一位は私。

「パンパカパ~ン、パンパパパンパカパ~ン

などというファンファーレは無かった気がしますが、

第一位   3時間42分6秒

ということでした。

「おおおぉ、速えぇぇ~

という歓声が上がりました。

 自転車で頑張って後続を大きく引き離したことから、鉾立を出発
する時点で優勝確定だと思って特に頑張ることもなく淡々と登った
ので、

「そんなに驚いて貰えるなら来年はもっと頑張っても良いかなー。」

などと思いました。

 しかし、表彰自体にはかなり違和感を覚えました。
優勝に付きもののトロフィーとかが無かったんです。
あったのは副賞のハムセットだけ。

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 へ?、副賞だけってどういうこと?????。

と当然の疑問が頭を駆けめぐりました。私のイメージでは、小さな
トロフィーを貰った後に副賞の大きなシーカヤックを高々と持ち上げ
るというものだっただけに、非常に大きなギャップがありました。

 そして、コメントを求められましたが、実行委員長の香奈子嬢が
すかさず耳元で、

「酒田のPRして

という無茶振りです。

「感無量で言葉もありません。」

と言いながらも、最後にはシーカヤックを貰えるハズなので、カヤック
で沈しそうになりながら大苦戦した話をした後は、

「皆さんお気づきと思いますが、酒田は風光明媚な所で、食べ物
は美味しい。人も皆優しくとても良い所です。また来年お会いしま
しょう。」

みたいな事を言いました。

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 そして、最後の抽選となりました。

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 ホリゾントから登場したシーカヤックに会場は騒然としました。
ゲストの内田正洋氏も使っていて、日本一周も出来るような
優れた艇だということです。胸が高鳴りました。

 しか~し、何ということでしょう。
その眩いばかりのシーカヤックは、私の名前をスクリーンに出した
直後に、酒田市役所チームにさらわれてしまいました。

 飛び入り参加した去年の大会で、登山中だったモンベルの辰野
会長と七五三掛でお話した際に、

「シングル部門の優勝賞品はシーカヤックだよ。」

「えー!、そうなんですか!?。来年は正式参加します

ということで、頭の中では来年の大会で3区間でブッチ切りの完璧
な優勝がイメージされていただけに、そのショックは大きかったです。
受賞の瞬間を楽しみにしていたサポート隊の仲間にも申し訳無い…。

 ウーム……。一番頑張った人が報われない大会なんですね。
確かに栄誉は頂きましたが、

(「ハムだけ持ち帰っても妻に信用して貰えないなー。」)

と思っていたら、完走証明書がアクリル製の楯に入って会場入り口
に置かれていました。一応、第一位のシール付きだったので、妻も
信用してくれましたが……。

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 おかげで、今日はテンション下がりまくりでした。

 カヤックが貰えていれば、例え乗る暇は無くても一年間幸せな
気分でいられたのにねぇ……。

 でも、妻は逆にそれを喜んでいました。

「あらー、またガラクタが増えなくて良かったじゃない。」

「何を言う、オークションに出せば15万円では売れる
高級品なんだぞっ

 もちろん、当たっても売る気なんぞ無かったワケで~。

 大会委員長は、

「去年はたまたま優勝者に当たったのよ~。」

と宣っていましたが、そんなハズないよね~。 

 まぁ、そもそも、高級シーカヤックが賞品だなんて、普通はあり
得ない話なんですけどね。

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2012年9月 9日 (日)

鳥海山SEA TO SUMMIT 2012本番

 仕事が忙しすぎて練習が全く出来ず、ロードバイクに乗るのは
一ヶ月ぶりで登山は三ヶ月ぶりでしたが、万難を排して出場する
ことが出来ました。

 で、結果から言うと、カヤック、自転車、登山を連続して一人で
こなすシングル部門で、第二位の選手に41分11秒の大差を
つけて総合優勝することが出来ました。

 しか~し、決して楽勝だった訳ではなく、カヤックは散々でした。
そんな気がしたので、昨日は早めに現地へ行って練習時間を
設けたんですが、改造カヤックは全く手に負えませんでした。
速攻で安定板を外しましましたが、それはそれでどうしようもない。
クルクル回って、全く航行不能でした。
 
 そこには、山形県海浜青年の家のカヌー艇庫があったので訊い
てみると、二艘だけ残っていました。比較的マシな方を借りて、
3時間ほどみっちり練習しました。激流下り用の艇よりは随分と
良かったのですが、短いのでやはり思うようには進めません。

 そこで、回りにいる人達にどうしたら良いのか訊きまくりました。
見るに見かねて親切に教えてくれる人もいたし、テールから
ロープを流すと直進性が良くなると聞けば、浜で拾ってきた
ロープを付けたりもしました。短いカヤックがこんなに難しい
とは思いもしませんでした。ガクッ…。

 それでも諦めるワケにはいかないので、頑張って練習した結果、
何とかなりそうなレベルになったので、練習終了
数日前から貯め込んだグリコーゲンを大量に消費してしまった
ので、せっせと補給することとなりました。炭水化物オンリーに
近い遅い昼食をガッツリ摂りました。

 そして、夕方から象潟で開催された開会式や環境シンポジウム
に出た後は、吹浦の某事務所で前夜祭。幸いなことに、サポート
隊長の奥さんがお握りをたくさん用意してくれていたので、助かり
ました。持つべきものは友ですね~。

 自制心を忘れることなくビールは4本で止めて就寝。今日の
本番に備えました。

 そして、今日。
天気は、夜中の雷雨から回復して、さほど暑くない曇り空という
理想的な条件となりました。
 
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 さて、まずは鬼門のカヤック4Kmです。
シングル部門は最後のスタートで、一人ずつカードリーダーで
時刻を記録してから浜に走るので、混雑することはありません。

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 仲間に押して貰ってスタートです。

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 しかし、ここからが大変。
他の艇に衝突したり、回りすぎて向きが反対になることも数知れ
ず……。

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 サポート隊が証拠写真を撮っていてくれました。
進むべきはタンデム艇が向かっている方向です。

 沈しそうになることも二度……。

 こんな具合ですから、どんどん追い抜かれて、ビリから3番目
位まで落ちてしまいました。

 そうこうしている内に、左を続けて二回漕いだら右を一回漕ぐ
と真っ直ぐ進むことを発見したので、なんとか前に進むことが
出来るようになりました。苦肉の策です。

 いや~、左右均等の力で漕ぐというのは難しいことなん
ですね。嫌というほど思い知らされました。

 さて、人も疎らになったゴール地点に辿りつけば、今度は
自転車です。浜から鳥海ブルーラインを登って21Km先の
鉾立(標高1,150m)を目指します。シングル部門のトップ
から11分遅れだというので、

「その位なら挽回出来るだろう。」

と、ハッスルしました。

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 とにかく、前を走る自転車は前部追い越しました。
サポート隊の二台の車が前後して先行者の状況を教えてくれる
のでペースを作りやすかったです。チェックポイントの駒止でも、
大会側サポートの上ノ山自転車の店長が、

「いける、いける

と声援をくれたので、益々その気になりました。

 去年、飛び入り参加した時のカセットは11-25Tだったん
ですが、今回は12-27Tを選択しました。登山への影響を
最小限にするためにダンシングは控えて、「高ケイデンス・
シッティング作戦」を採用したワケです。クランク・ギアは
ノーマルですけどね。

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 その結果、シングル部門の選手は全員追い越して、誰にも
追い越されることもなく大差を付けて鉾立ゴール

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 残るは登山だけなので、

「こりゃ、余裕で優勝だなぁ。」

 山で追い越される気はしないので、鉾立を出発する時には
優勝を確信していました。

 そういうことで順調に登高して、シングル部門トップで山頂
ゴール

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「やっぱし、ここで祝杯だよねぇ。」

と、売店でビールを買おうと思ったら、

「あ゛ー、お金忘れだー。」

 仕方ないので、速攻下山です。
遭う人皆さんから、

「速いですねー、もう登ってきたんですか

と言われたんですが、一番印象的だったのは、御浜の少し上で
出会った数名の女子グループ。大きな目をまん丸くして、

「え゛え゛ー?、もう登ってきたんですかぁぁぁぁぁ

 思い出しても笑えます。

御浜に着くと、M君が出迎えてくれました。暇なので登ってきた
んですね。さすがの健脚ぶりでした。

 で、去年は鉾立の大会本部へ一番目に下りていったら大歓声
で迎えられて、

「すいません。飛び入り参加の部外者なんですぅ。」

と恐縮したので、今年は堂々と胸を張って本部前へ行くと……。

 ほとんど反応ありませんでしたぁぁ。ガクッ。 

 それでも、サポート隊の面々と握手すれば喜び倍増です。
いや~、助かりました。ありがとう。来年はチームでも
参加だね。

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http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2012/09/sea-to-summit-2.html

へつづく……。

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2012年9月 8日 (土)

カヤック改造②

 中空ポリカ板では強度が足りない気がしていましたが、
今朝、良い物を見つけました。数年前まで使っていた風呂の
蓋です。

 早速、交換しました。

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 さてと、これから会場に出発します。

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2012年9月 7日 (金)

カヤック改造

 ただでさえ忙しいのに、予期せぬ事態に見舞われて出場が
危ぶまれていた「鳥海山 sea to summit 2012」ですが、
何とかなりました。ヤレヤレ……。

 そこで、昨日、山仲間からカヤックを借りてきました。

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「ウワー!、ちっちぇー!」

と驚いたくらいに短い艇でした。激流下り用で回転性と強度は
あるものの、直進安定性はかなり低いそうです。

「初心者は真っ直ぐ進めないだろう。」

ということでした。

 しかし、練習時間はありません。カヤックで遊んだことは二度
ありますが、こんなに短いのは初めてです。どうしましょ

 そこは「ファーマー工房」。
工房二階の材料置き場から使えそうな材料を探し出して、
超速攻で安定板の加工取り付けをしました。

 まずは、要らない物を外してと……。

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 これは何なんでしょうね?。フットレストでしょうか…。
ともかく、長いボルトを使おうにもネジ山が違っていたので
外してしまいました。

 じゃ~ん、完成~っ

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 本当は船底に取り付けたかったんですが、勝手に穴を開ける
ワケにもいかないので妥協しました。効果の程は分からないので、
明日現地で試してみてダメだったら改良するつもりです。

 

 

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