仕事が忙しすぎて練習が全く出来ず、ロードバイクに乗るのは
一ヶ月ぶりで登山は三ヶ月ぶりでしたが、万難を排して出場する
ことが出来ました。
で、結果から言うと、カヤック、自転車、登山を連続して一人で
こなすシングル部門で、第二位の選手に41分11秒の大差を
つけて総合優勝することが出来ました。
しか~し、決して楽勝だった訳ではなく、カヤックは散々でした。
そんな気がしたので、昨日は早めに現地へ行って練習時間を
設けたんですが、改造カヤックは全く手に負えませんでした。
速攻で安定板を外しましましたが、それはそれでどうしようもない。
クルクル回って、全く航行不能でした。
そこには、山形県海浜青年の家のカヌー艇庫があったので訊い
てみると、二艘だけ残っていました。比較的マシな方を借りて、
3時間ほどみっちり練習しました。激流下り用の艇よりは随分と
良かったのですが、短いのでやはり思うようには進めません。
そこで、回りにいる人達にどうしたら良いのか訊きまくりました。
見るに見かねて親切に教えてくれる人もいたし、テールから
ロープを流すと直進性が良くなると聞けば、浜で拾ってきた
ロープを付けたりもしました。短いカヤックがこんなに難しい
とは思いもしませんでした。ガクッ…。
それでも諦めるワケにはいかないので、頑張って練習した結果、
何とかなりそうなレベルになったので、練習終了。
数日前から貯め込んだグリコーゲンを大量に消費してしまった
ので、せっせと補給することとなりました。炭水化物オンリーに
近い遅い昼食をガッツリ摂りました。
そして、夕方から象潟で開催された開会式や環境シンポジウム
に出た後は、吹浦の某事務所で前夜祭。幸いなことに、サポート
隊長の奥さんがお握りをたくさん用意してくれていたので、助かり
ました。持つべきものは友ですね~。
自制心を忘れることなくビールは4本で止めて就寝。今日の
本番に備えました。
そして、今日。
天気は、夜中の雷雨から回復して、さほど暑くない曇り空という
理想的な条件となりました。
さて、まずは鬼門のカヤック4Kmです。
シングル部門は最後のスタートで、一人ずつカードリーダーで
時刻を記録してから浜に走るので、混雑することはありません。
仲間に押して貰ってスタートです。
しかし、ここからが大変。
他の艇に衝突したり、回りすぎて向きが反対になることも数知れ
ず……。
サポート隊が証拠写真を撮っていてくれました。
進むべきはタンデム艇が向かっている方向です。
沈しそうになることも二度……。
こんな具合ですから、どんどん追い抜かれて、ビリから3番目
位まで落ちてしまいました。
そうこうしている内に、左を続けて二回漕いだら右を一回漕ぐ
と真っ直ぐ進むことを発見したので、なんとか前に進むことが
出来るようになりました。苦肉の策です。
いや~、左右均等の力で漕ぐというのは難しいことなん
ですね。嫌というほど思い知らされました。
さて、人も疎らになったゴール地点に辿りつけば、今度は
自転車です。浜から鳥海ブルーラインを登って21Km先の
鉾立(標高1,150m)を目指します。シングル部門のトップ
から11分遅れだというので、
「その位なら挽回出来るだろう。」
と、ハッスルしました。
とにかく、前を走る自転車は前部追い越しました。
サポート隊の二台の車が前後して先行者の状況を教えてくれる
のでペースを作りやすかったです。チェックポイントの駒止でも、
大会側サポートの上ノ山自転車の店長が、
「いける、いける」
と声援をくれたので、益々その気になりました。
去年、飛び入り参加した時のカセットは11-25Tだったん
ですが、今回は12-27Tを選択しました。登山への影響を
最小限にするためにダンシングは控えて、「高ケイデンス・
シッティング作戦」を採用したワケです。クランク・ギアは
ノーマルですけどね。
その結果、シングル部門の選手は全員追い越して、誰にも
追い越されることもなく大差を付けて鉾立ゴール。
残るは登山だけなので、
「こりゃ、余裕で優勝だなぁ。」
山で追い越される気はしないので、鉾立を出発する時には
優勝を確信していました。
そういうことで順調に登高して、シングル部門トップで山頂
ゴール。
「やっぱし、ここで祝杯だよねぇ。」
と、売店でビールを買おうと思ったら、
「あ゛ー、お金忘れだー。」
仕方ないので、速攻下山です。
遭う人皆さんから、
「速いですねー、もう登ってきたんですか」
と言われたんですが、一番印象的だったのは、御浜の少し上で
出会った数名の女子グループ。大きな目をまん丸くして、
「え゛え゛ー?、もう登ってきたんですかぁぁぁぁぁ」
思い出しても笑えます。
御浜に着くと、M君が出迎えてくれました。暇なので登ってきた
んですね。さすがの健脚ぶりでした。
で、去年は鉾立の大会本部へ一番目に下りていったら大歓声
で迎えられて、
「すいません。飛び入り参加の部外者なんですぅ。」
と恐縮したので、今年は堂々と胸を張って本部前へ行くと……。
ほとんど反応ありませんでしたぁぁ。ガクッ。
それでも、サポート隊の面々と握手すれば喜び倍増です。
いや~、助かりました。ありがとう。来年はチームでも
参加だね。
http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2012/09/sea-to-summit-2.html
へつづく……。
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