« 鳥海山 SEA TO SUMMIT 2012 リザルト | トップページ | キャンピング・ボックス »

2012年9月17日 (月)

鳥海山の日

 先日、涼を求めて妻と祓川に行きました。

「どうして、あなたと出かける先は辺鄙な所ばかりなの

とよく言われますが、確かにそんな気はします。

Img_4430

Img_4434

Img_4440

 妻は、私が全く気付かない糸トンボやオタマジャクシ、リンドウ
等を見つけては教えてくれました。山というと、ただガツガツと
行動するのみなので、非常に新鮮ですねぇ…。

Img_4436

 まだ足も生えていないオタマジャクシ達は、もうすぐ雪が降ると
いうのに何やってるんでしょうね??。

 まったくもって今年の猛暑は酷くて、標高1,100mある祓川でも
暑かったですが、小屋の中は涼しくて快適でした。

Img_4445

 そこで目にした張り紙は……、

Img_4444

 はぁ??、5月11日が鳥海山の日??。
そんなの初耳です。

 新聞記事もありました。

Img_4442

 それによると、秋田県人が山形県に断りもなく勝手に制定した
ようです。選考委員も全て秋田県人。

 秋田県人は鳥海山を「おらほの山(秋田県の山)」と思いこん
でいるフシがあるとは以前から思っていましたが、間違いなく
そのようです。

 さらに、その思い入れは殊更に強いようで、

「秋田県側から眺める鳥海山は本当に素晴らしい。山形県の
人達は可哀相である。」

などと、それ相応の立場の人が本気で書いていたりします。

 何という想像力の欠如でしょう。
山形県の人は、秋田県側の姿を褒めつつも、山形県側の姿の
方が遙かに美しいと誰もが口にするところです。
誰だって手前味噌なんですよねー。

 さて、祓川は確かに秋田県ですが、山頂付近は全て山形県
です。

「秋田のしょだ何そたたて鳥海山は山形県の山だぁ。
 まぁ、秋田さお裾分げしてんなやのぅ。ガハハハッ。」

(「秋田の人達が何言ったって、鳥海山は山形県の山だよ。
 まぁ、秋田にお裾分けしてるんだよねー。ハハハハ。」)

 といった感じです。(笑)

 そういえば、山形秋田の県境に位置する遊佐町と旧象潟町とで
国境を決めるために行う「三崎山国盗り合戦」という恒例行事が
ありましたが、今も続いているんでしょうかね??。
綱引きで勝った方の大将が弓を引いて領土を獲得するという
ものだったと思います。大将が女子高校生ということで、その凛々
しさがたまらなく魅力的な「戦」でした。

|

« 鳥海山 SEA TO SUMMIT 2012 リザルト | トップページ | キャンピング・ボックス »

コメント

丁度、3年前象潟の大将だった娘が我が家に農業研修に来ています。

  農業の将来に夢を持ったプラス思考の強い姿勢に頼もしさを覚え思わず「ファーマー工房」の存在を紹介してしまいました。

  また、読者を増やして御免なさい!(^^

  

投稿: 面白ダディ | 2012年9月17日 (月) 21時21分

>面白ダディさん

 ほー、ということは国盗り合戦はまだ続いているという
ことでしょうか。何よりです。

 3年前の大将ということは、今21歳?。
ちょっと心配です。(^^;

投稿: ファーマー佐藤 | 2012年9月18日 (火) 08時16分

譜代の酒井さんと外様で左遷弱小大名の生駒さんとの鳥海山頂争いで幕府を抱き込み、生駒山から頂上を分捕ったと秋田県人は今でも思っています。かく言う私の生まれも育ちも生駒さんの城下町由利本荘市の矢島町です。
 戊辰戦争では荘内藩士の鳥海山越えで急襲され、矢島陣屋まで焼け落ち、結局二度にわたって煮え湯を飲まされ。
 象潟のようなろくに侵略もされなかったノー天気人と違い今でもしつこいくらい根に持っている矢島人、…というほどでもないですが。
 だから、当たり前のように鳥海山は山形県などと荘内もんに言われるとついムッとするわけで。
 今からでも遅くない、山頂の半分を秋田県に返してほしい。
 日本の領土問題が尖閣・竹島・北方領土なら秋田県の領土問題は鳥海山北嶺です。まさしく『還れ(鳥海山)北方嶺土』なんちゃって、おそまつ・・・。

投稿: ひぐらし仙人 | 2012年9月20日 (木) 19時45分

>ひぐらし仙人さん

 なるほど、そういう経緯があったわけですか。
聞いたような気はしますが、全く覚えていませんでした。

 まぁ、県境というと普通は分水嶺となる稜線が堺になる
ので、鳥海山のそれはかなり変だとは思いますね。
そのせいで、山形県境縦走では随分苦労しました。

 山頂の半分を秋田県に返して欲しいということに
ついては、秋田県の佐竹知事と山形県の吉村知事で
相談して欲しいですね。私が関知するところではありません。

投稿: ファーマー佐藤 | 2012年9月20日 (木) 20時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 鳥海山 SEA TO SUMMIT 2012 リザルト | トップページ | キャンピング・ボックス »