「まだカリカリだろうなぁ。。」
と思いつつも、予想気圧配置を見れば暖かい南風が吹くことが
期待出来たので、鳥海牧場から登ってきました。6:30出発です。
その前に、T字路の駐車場にあった同一グループと思われる
車に注目しました。
3台の車の内の2台がこれですよ。「つ」の次は「て」というのも
面白いですが、紛れもなくエベレストの標高です。相当な山好き
なのは間違いありません。(笑)
さて、歩き出して間もなく、残っていた寒気に伴う雲が消えて
きました。
買ったばかりのスキー用クランポンを使いたくてヘルベントを
履いていきましたが、雪はよく締まっていてスニーカーでも平気
なほどでした。最初の登りでもスリップしたほどです。
が、さすがにそんな所でクランポンを装着するワケにはいきま
せん。ストックを駆使して登りました。
今日は宮様コースを登りました。今年は雪が多いのでブッシュ
は全く気になりません。気持ちよく登れました。
しかし、それも森林限界まで。雨の後に冷えたので、ガチガチ
に凍っていました。スリップして登るのが大変なので、クランポン
を装着しました。
いや~、やっぱり道具ですね~。サクサク効いて気持ちよく楽に
登れました。
登り切れば滝の小屋が見えます。
昨日以前からと思われる車が6台あったのに登っている人を
全く見なかったので小屋に寄ってみると、広げた荷物はありま
した。ハテ、どこに行ったのか??。
風は強かったですが、期待した南風ではなくて西風でした。
「ありゃー、今日はダメだなー。。」
と思いつつ取りあえず河原宿まで登りました。
いや~、どっちを向いても見事にアイスバーンですね~。
河原宿には、フライトシミュレーターで小型機を着陸させたことが
何度かありますが、全く障害物が無いので本物の飛行機を着陸
させられるとマジで思いましたよ。
滝の小屋の100m先から外輪までず~っと氷の斜面でした。
これでは、登っても下りの滑降が全然楽しくありません。
風が変わって氷が緩むのを待とうにも、ツエルトを張るための
支点となるスキーを突き刺すことも出来ません。
「あ゛ー、スノーソーとスコップを持ってくるんだったー。」
と思っても、後悔先に立たず。。
諦めて撤退しました。今年は新山に二度登頂しているので、
登頂意欲はほとんど無かったワケで~。
それにしても、5日前の鳥越川ルートのような酷い氷ではなかっ
たものの、下りで楽しめたのは滝の小屋の上のほんの100m程
でした。仕事柄、3月はほとんど来ていないこともありますが、
過去最低でした。
で、滝の小屋に寄ると、おっ、見た顔が。
正月山行で一緒に登ったことのある酒田のS田さんでした。
日本山岳会東北支部の山行で、3名の仲間と共にスキーで
登って行きました。
私は、小屋でしばしマッタリ。アイゼンで登ってきて三日目だと
いう若者二人と話せて嬉しかったです。山で若者を見ると無条件
に嬉しくなります。一昨日は外輪まで登って、昨日は停滞。
今日は月山森往復だったそうです。
さて、しばらくして下山するべく外へ出ると、S田さん達がいま
した。やはり河原宿で引き返してきたんだそうです。
ベテランらしい適切な判断だと思います。アイゼンを履けば頂上
へも行けますが、皆さん兼用靴ですからキツイんですよね。
話を聞いたら、昨日と今日は山雪荘泊まりだとのこと。
実は私、山雪荘に入ったことが一度も無いので寄らせて貰いま
した。創設者の息子の奥さんが従姉妹なので、いつでも鍵を借り
られるんですが、機会が無かったんです。
というか、私にとっては、場所的に半端で使いにくい。
ほとんど雪に埋もれていましたが、窓の部分が掘られていた
ので内部は明るかったです。コーヒーをご馳走になった後に
水汲みを手伝いましたが、これはかなり面白かったです。
沢の上に張ったロープからバケツを下ろして湧水を汲むんですが、
両岸でロープを引く人と、バケツを下ろす人、それをサポートする人
がいて、それぞれの呼吸を合わせて作業するワケです。
私はバケツを水面に落としてバケツを満タンにして汲み上げる係
をやりましたが、コツを覚えたのでまたやりたいです。
でも、、あれは完全に大人の遊びですね~。発電機があるので
水中ポンプを入れれば簡単に汲めるんですから~。(笑)
そんなことをやっても、時間はまだ午後1時。酒を飲むにはまだ
早い時間でしたが、並のオヤジどもではありませんでした。
なんと、ツエルトを使った遭難者搬送の技術講習会が突如と
して始まったんです。(@@
素晴らしいっ。これなら今日の外輪から落とせば下まで
滑り落ちるでしょう。
「ガイドでもされているんですか」
と思わず訊いたら、なんとプロの山岳ガイドを指導するという
プロ中のプロでした。タダで良いものを見せて頂きました。
午後からはとても暖かくて、雪がすっかり緩んできました。
14:00という時間帯は、下るには滑らない雪質です。
ということで、私は一人で登り出しました。シールが効いて
とても登りやすかったです。45分で滝の小屋着。
氷が溶けて良い具合ですが、15:30頃にはまた凍り始める
のでそこで登行終了。そこからの下りは本当に楽しかったです。
登り返して良かった~。
牧場でもスキーが良く滑って快調に下りましたが、山雪荘には
知り合いが3人もいたし、日本山岳会の方々とも一献やりたかった
ので、麓の酒屋に車を止めました。酒を買い込んでから、シュラフ
をザックに詰めて山雪荘に戻ろうと思ったんです。
しか~し、妻に連絡が取れませんでした。
ウーム、残念無念。。諦めて帰りましたー。
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