今年のGWは天気が悪いですね。これだけ寒気が居座った
年は珍しいです。
その寒気も昨日で抜けたので、山スキー一式を車に積んで
鳥海山南麓にある山小屋に出かけました。昨夜は久しぶりに
山仲間が集結しての飲み会があったからです。
「どうせ明日もダメだや~。」
ということで飲んだ飲んだ。焼き肉に始まってモツ鍋を囲んで
飲み放題。
おかげで今朝は7時前まで爆睡していました~。
でもって、やはり予想通りで山は濃いガスに覆い尽くされて
いました。残り物での朝食の後は本格コーヒーでマッタリとした
時間を楽しみました。いやぁ、休日って本当に良いですね。
夜半からずっと暖かくて、今日は風がほとんどありませんで
した。ということは、ガスは当分晴れないということです。
なので、ダメもとで私だけ山に向かいました。この時期に車が
どこまで入れるかも見ておきたかったからです。
大台野牧場の外れまででした。今年は特に雪が多いので、
まぁこんなもんでしょう。他県ナンバーもいましたが、台数は
全部で20台ほどでしょうか。祓川は満車でしょうね。
ガスが濃いのでモチベーションはさっぱり上がりませんでした
が、3月24日以来の山なので登ることにしました。
いざ歩き出せば足取りはメッチャ軽いです。先行者をスイスイ
追い越して快調に登りましたが、急ぐ必要は全く無いので、下り
て来た山スキーヤーを捕まえてしばらくお話ししました。鶴岡在住
のS崎さんという方で、各地の山を滑りまくっているナイスガイでした。
森林限界を超えると全くのホワイトアウトで何も見えなくて、足
任せで滝の小屋に向かって歩いていたら何かヘン。
で、20mほど戻ったら小屋が出現しました。
中に入ると、臨時の小屋番Gさんが歓迎してくれました。
千葉からいらしたMさんもお手伝いしていました。ここ数年来ている
そうで、こんな辺鄙な山小屋を愛してくれるなんて嬉しいですね。
さて、小屋で談笑しながらノンビリしている内に、外が明るくなって
来ました。河原宿近くまでガスが上がったんです。
「おっ、こりゃぁ夕方には間違いなく晴れるパターンだな~。」
ということで、私だけ上を目指しました。
と、一本だけ登りスキーのトレースがありました。
「おー、ガッツのある人がいるんだなぁ。」
と嬉しくなりました。最初は月山森方面かと思いましたが、1,850m
付近の登山道上辺りで発見。外輪を目指したものの、断念して
下りたような感じでした。時間切れだったんでしょうか。テレマーカーでした。
さて、私はというと、滝の小屋までの予定だったので、金物を
持って行きませんでした。なので、アイスバーンになったら即撤退
と決めていましたが、意外に雪が良い。新雪が降ったばかりですが、
1,900m以上では真冬のような雪質だったんです。
「へ~~~~~。」
ですよ。5月の鳥海山はほとんど知りませんが、こんなこともあるん
ですね。
しかし、傾斜が急になるとシールが効かなくなりました。
無理しても効率が悪いので潔く板を背負ってツボ足に変更です。
締まった新雪の下は堅いので、キックステップが良く効いてスタ
スタ登ることが出来ました。
ガスが出ても、
「必ず晴れる」
という確信があるので全然気になりません。涼しくて良いくらい
です。
最後のアザミ坂も快調に登りました。幸いなことにアイスバーン
はありませんでした。
で、15:00。滝の小屋からちょうど2時間で伏拝岳に着きま
した。新山が見事です。山形県側からの登山者は私だけのよう
で、秋田県側からの登山者の姿は確認できませんでした。
後は大滑降を楽しむだけです。雪が一気に堅くなってくる
時間帯だけに快適とは言えませんでしたが、鳥海山で今年
滑った5回の中では最上クラスでした。なので、
「イ~ヤッホー」
などと絶叫しながら滑りまくりました。何たって広大な斜面を
独り占めですからね~。
河原宿から下はモナカ気味で樹林帯は腐れ雪でしたが、問題
なく滑ることが出来ました。一週間後には車道の雪が切れてしまう
のが確実ですが、板を外すことなく登って滑る事はまだ可能かと
思います。
ということで、5月とは全く思えないような雪質と景観の中で外輪山
からの大滑降に大満足です。拾った小銭で一枚だけ買った宝くじが
10万円当たったような感じです。(笑)
祓川や鉾立からのルートと違って人が少ないのも良いですね。
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