厳冬期鳥海山SEA TO SUMMIT
鳥海山SEA TO SUMMITに正式参加
した2012年以来思っていました。
「厳冬期にやったら面白いんでね?」
もちろん、厳冬期に登頂する難しさに
於いては国内屈指の山なので、大会の開催
など不可能です。あくまでも私個人の企画
です。
しかし、日曜日しか休みがない今の私には
結構難しいワケです。昨日の土曜日は絶好の
天気だったんですけどね。。。
そして今日。天気図を見れば天気はまずまず
でも、かなり強い風が吹くのは明らかでした。
それでも、今期最後のチャンス。決行するしか
ないでしょう。昨夜も準備を全くしないまま寝て
しまって、今朝も完全に寝過ごしてしまいまし
たがー。
ということで、
「午前中が勝負だっ」
と確信していたにも関わらず、遊佐町吹浦の西浜
海岸をMTB改ランドナーで出発したのは5:45
でした。
いや、その前に、珍しく穏やかな日本海に
足を浸けました。SEA TO SUMIMITなので
拘りました。さすがにカヤックは時間的に
無理なので足だけ~。
軽量短板を買った一番の理由はこのためです。
足はツアーブーツだし、搭載した板が股に
当たって漕ぎにくいですが頑張りました。
ロードレーサーでのヒルクライムと比較すれ
ば20Kg以上重いので、かなりキツイし
スピードも出ません。タイヤは重量級の
スパイクタイヤだしね~。
しかし、シュワルベの高性能スパイクタイ
ヤは、鳥海ブルーラインの旧料金所ゲートを
超えてから真価を発揮しました。アイスバーン
でもガッチリグリップして全くスリップしませ
ん。林業者の不整地運搬車が走った跡をしばらく
登って、標高270m付近にデポしました。
県境まで12Km地点です。6:40着。
最近は降雪がないので、スキーの沈みは
0~10cmと快適でした。
駒止を過ぎてしばらく歩けば、ようやく車道
とおさらばです。
この尾根を使えばブルーラインの九十九折り
を通ることなく大平へ一気に登ることが出来ます。
とにかく、このコースは長いので冬季に使う
登山者は皆無です。私自身、ここを登るのは
山形県境縦走の最終山行以来なので、ナンと
19年ぶりです。(1996年2月17日)
さて、グングンと標高を上げて大平に着き
ました。9:20着
登山シーズンには日本中からの登山者で
大賑わいの大平山荘ですが、半年間は雪の
中で休業です。
そこからも車道を無視して快調に直登し
ました。
積雪は充分なので適当に登っていたら、
登山道付近にいたようで、見覚えがある道標が。
とりあえず御浜方面を目指しました。
準備を全くしていなかったということで、
当然のように登り返しがない最適なルートの
設定もしていませんでした。まぁ、基本アバ
ウトな性格なので少々のロスは気にしませんが。
新山は今日も神々しかったです。
やがて、御浜に着きました。避難小屋として
の使用もかなり困難ですね。
南南東の風が強く吹いていたので、ストックが
真横になびいています。風速20mほどでしょうか。
気温はー3℃ほどでしたが、地吹雪状態になって
辛かったので、ここからは最強の冬山装備となり
ました。
13:00。七五三掛(しめかけ)に着きまし
たが、
「時間的に厳しいなー。」
と思っていたら新山が隠れてきました。風が強い
ので千蛇谷に降りて新山を目指すつもりでしたが、
七五三掛を降りるにはアイゼンに履き替える必要
があったし、もしガスが濃くなれば下りの時間が
多く掛かります。下山中に暗くなることだけは
避けたいので、潔く決定しました。
「撤退だ」
新山まであと1.5Kmほどとすぐそこでしたが、
無理は禁物。これは、事故を起こさない為の鉄則
なんです。
そうと決めれば、後はお楽しみ滑降大会です。
速攻でシールを剥ぎました。登り返しはしたく
ないので、扇子森と御浜の斜面を回り込んで大平
に向かいました。愛宕坂の滑りはもう最高。
山冥利に尽きるという感じです。
大平から下は腐れ雪となりましたが、ギャラ
クティカ84は全くものともせずに樹林帯での
快適な滑りを楽しむことが出来ました。
イイネイイネ。
車道に降りてしまえば、後は単調な下りです。
スノーモービルのトレースを使っても湿雪では
スピードが出ないからねー。
やがて、チャリのデポ地点に着きました。
14:25着。
堅雪が溶けたために走行困難でしたが、なん
とか頑張ってゲートを過ぎれば後は楽勝。
雪のない道路での自転車の下りは快適です。
まもなく出発地点の西浜海水浴場に着きました。
15:45着ということで、丁度10時間の行程
だったということになります。七五三掛からの新山
往復+αを考えると、私の場合、全行程で13時間
はみないといけないようです。決して楽ではあり
ませんが、その方がやりがいがありますね。
来年以降、チャンスを見つけて狙いま~す。
でも、作業道路と化す吹浦側のブルーラインは
使いたくないので、次回は象潟側からアタック
したいと思います。
※本日の記録
積算距離 43.5Km
最高速度 44.9Km/h
移動時間 6h59m
停止時間 3h09m
移動平均速 6.2Km/h
全体平均速 4.3Km/h
総上昇量 2,285m
最高高度 1,834m
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コメント
いやぁ〜この時期にしー・とぅー・さみっと!
さすがに鉄人はやることが違います。
ただただ驚き桃ノ木ナントやら・・・!
MTBにスキーを積んで走るなんて見た事も聞いた事も考えた事も無いですね。
それにしてもやっぱり今日の天気ではだめでしたか。
昨日なら同じ時間でも絶対行けましたね。残念!
びんちゃんは昨日七高山まで行ってきました。
快晴無風の好条件、ただ疲れてへろへろになりました。
投稿: びんちゃん | 2015年2月22日 (日) 23時17分
>びんちゃんさん
おおおっ~、土曜日は七高山でしたか。
最高でしたねー。仕事中にチラチラと見ていましたよん。
あの天気でもこの時期では登る人は少ないハズ。
他に誰かいましたか?。
バカバカしいことほど面白いと思っているので、
これからもやりますよ~。
投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時09分
残でしたね。しかし、新山まであと1歩とういう所で勇気ある撤退が出来るところは流石です。しかしこれ程までやるとはチョットやり過ぎでは?
昨日、吾妻の大沢コースに同行した山形のAさん。実は前日の21日に(土)に根子から大朝日岳の山頂を往復13時間で落とした鉄人。まさかこんなご時世になるとは・・・。
http://sanpei.soragoto.net/
投稿: sakano | 2015年2月23日 (月) 20時13分
>sakanoさん
逃げ足の速さには若い頃から自信があります。(笑)
いや、本当はかなり勿体ないと思ったんですけどね。
>大朝日岳の山頂を往復13時間で落とした鉄人。
>まさかこんなご時世になるとは・・・。
私自身もそうですが、今の岳人は道具が登っている
ようなもので、GPSやゴアテックス、軽量山スキーは
勿論のこと、ろくな物がなかった時代に先鋭的な登山を
していた先人こそ本当に凄いと思います。
まぁ、それでも、大いなる自己満足の世界もまた良いと
思いますがー。
投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時30分
また、なんとも凄いことを考えましたね。
常人のやる事とは思えません。
オイラは21日に、中島台から新山を目指しましたが、なんと7時間もかかってしまい、びんちゃん同様ヘロヘロでしたよ。
出会った人は3人でした。
投稿: デンキ | 2015年2月23日 (月) 20時33分
>デンキさん
おおおおおおっ
、あの天気であのコースとは、、、
「良いな良いな良いな良いな良いな良いな良いな
」
良いな良いな良いな
と、良いな10連発。(笑)
今月はもう無理ですが、来月早々にでも俄然
行きたい気持ちになってきましたよん。
それにしても、他に3人いたということで、少し安心
しました。
投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時53分