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2015年2月22日 (日)

厳冬期鳥海山SEA TO SUMMIT

 鳥海山SEA TO SUMMITに正式参加

した2012年以来思っていました。

 

「厳冬期にやったら面白いんでね?」

 

 もちろん、厳冬期に登頂する難しさに

於いては国内屈指の山なので、大会の開催

など不可能です。あくまでも私個人の企画

です。

 

 しかし、日曜日しか休みがない今の私には

結構難しいワケです。昨日の土曜日は絶好の

天気だったんですけどね。。。

 

 そして今日。天気図を見れば天気はまずまず

でも、かなり強い風が吹くのは明らかでした。

それでも、今期最後のチャンス。決行するしか

ないでしょう。昨夜も準備を全くしないまま寝て

しまって、今朝も完全に寝過ごしてしまいまし

たがー。

 

 ということで、

 

「午前中が勝負だっ

 

と確信していたにも関わらず、遊佐町吹浦の西浜

海岸をMTB改ランドナーで出発したのは5:45

でした。

 

 いや、その前に、珍しく穏やかな日本海に

足を浸けました。SEA TO SUMIMITなので

拘りました。さすがにカヤックは時間的に

無理なので足だけ~。

 

P2220006

 

P2220007_2

 

 軽量短板を買った一番の理由はこのためです。

 

P2220010

 足はツアーブーツだし、搭載した板が股に

当たって漕ぎにくいですが頑張りました。

ロードレーサーでのヒルクライムと比較すれ

ば20Kg以上重いので、かなりキツイし

スピードも出ません。タイヤは重量級の

スパイクタイヤだしね~。

 

 しかし、シュワルベの高性能スパイクタイ

ヤは、鳥海ブルーラインの旧料金所ゲートを

超えてから真価を発揮しました。アイスバーン

でもガッチリグリップして全くスリップしませ

ん。林業者の不整地運搬車が走った跡をしばらく

登って、標高270m付近にデポしました。

県境まで12Km地点です。6:40着。

P2220012

 最近は降雪がないので、スキーの沈みは

0~10cmと快適でした。

 

 駒止を過ぎてしばらく歩けば、ようやく車道

とおさらばです。

P2220031

 この尾根を使えばブルーラインの九十九折り

を通ることなく大平へ一気に登ることが出来ます。

 

 とにかく、このコースは長いので冬季に使う

登山者は皆無です。私自身、ここを登るのは

山形県境縦走の最終山行以来なので、ナンと

19年ぶりです。(1996年2月17日)

 

 さて、グングンと標高を上げて大平に着き

ました。9:20着

 

P2220038_2

 

 登山シーズンには日本中からの登山者で

大賑わいの大平山荘ですが、半年間は雪の

中で休業です。

 

 そこからも車道を無視して快調に直登し

ました。

 

P2220049

 

P2220051

 

 積雪は充分なので適当に登っていたら、

登山道付近にいたようで、見覚えがある道標が。

 

P2220052

 

 とりあえず御浜方面を目指しました。

 

P2220054

 準備を全くしていなかったということで、

当然のように登り返しがない最適なルートの

設定もしていませんでした。まぁ、基本アバ

ウトな性格なので少々のロスは気にしませんが。

 

 新山は今日も神々しかったです。

 

P2220065

 

 やがて、御浜に着きました。避難小屋として

の使用もかなり困難ですね。

P2220068

 南南東の風が強く吹いていたので、ストックが

真横になびいています。風速20mほどでしょうか。

気温はー3℃ほどでしたが、地吹雪状態になって

辛かったので、ここからは最強の冬山装備となり

ました。

 

 13:00。七五三掛(しめかけ)に着きまし

たが、

 

「時間的に厳しいなー。」

 

と思っていたら新山が隠れてきました。風が強い

ので千蛇谷に降りて新山を目指すつもりでしたが、

七五三掛を降りるにはアイゼンに履き替える必要

があったし、もしガスが濃くなれば下りの時間が

多く掛かります。下山中に暗くなることだけは

避けたいので、潔く決定しました。

 

「撤退だ

 

 新山まであと1.5Kmほどとすぐそこでしたが、

無理は禁物。これは、事故を起こさない為の鉄則

なんです。

 

 そうと決めれば、後はお楽しみ滑降大会です。

速攻でシールを剥ぎました。登り返しはしたく

ないので、扇子森と御浜の斜面を回り込んで大平

に向かいました。愛宕坂の滑りはもう最高

 

 山冥利に尽きるという感じです。

 

P2220098

 大平から下は腐れ雪となりましたが、ギャラ

クティカ84は全くものともせずに樹林帯での

快適な滑りを楽しむことが出来ました。

イイネイイネ

 

 車道に降りてしまえば、後は単調な下りです。

スノーモービルのトレースを使っても湿雪では

スピードが出ないからねー。

 

 やがて、チャリのデポ地点に着きました。

14:25着。

P2220106

 堅雪が溶けたために走行困難でしたが、なん

とか頑張ってゲートを過ぎれば後は楽勝。

雪のない道路での自転車の下りは快適です。

 

 まもなく出発地点の西浜海水浴場に着きました。

15:45着ということで、丁度10時間の行程

だったということになります。七五三掛からの新山

往復+αを考えると、私の場合、全行程で13時間

はみないといけないようです。決して楽ではあり

ませんが、その方がやりがいがありますね。

来年以降、チャンスを見つけて狙いま~す

 

 でも、作業道路と化す吹浦側のブルーラインは

使いたくないので、次回は象潟側からアタック

したいと思います。

 

※本日の記録

 

 積算距離    43.5Km
 最高速度    44.9Km/h
 移動時間    6h59m
 停止時間    3h09m
 移動平均速   6.2Km/h
 全体平均速   4.3Km/h
 総上昇量    2,285m
 最高高度    1,834m

 

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コメント

いやぁ〜この時期にしー・とぅー・さみっと!
さすがに鉄人はやることが違います。
ただただ驚き桃ノ木ナントやら・・・!
MTBにスキーを積んで走るなんて見た事も聞いた事も考えた事も無いですね。
それにしてもやっぱり今日の天気ではだめでしたか。
昨日なら同じ時間でも絶対行けましたね。残念!

びんちゃんは昨日七高山まで行ってきました。
快晴無風の好条件、ただ疲れてへろへろになりました。

投稿: びんちゃん | 2015年2月22日 (日) 23時17分

>びんちゃんさん

 おおおっ~、土曜日は七高山でしたか。
最高でしたねー。仕事中にチラチラと見ていましたよん。

 あの天気でもこの時期では登る人は少ないハズ。
他に誰かいましたか?。

 バカバカしいことほど面白いと思っているので、
これからもやりますよ~。

投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時09分

残でしたね。しかし、新山まであと1歩とういう所で勇気ある撤退が出来るところは流石です。しかしこれ程までやるとはチョットやり過ぎでは?
昨日、吾妻の大沢コースに同行した山形のAさん。実は前日の21日に(土)に根子から大朝日岳の山頂を往復13時間で落とした鉄人。まさかこんなご時世になるとは・・・。

http://sanpei.soragoto.net/

投稿: sakano | 2015年2月23日 (月) 20時13分

>sakanoさん

 逃げ足の速さには若い頃から自信があります。(笑)

 いや、本当はかなり勿体ないと思ったんですけどね。

>大朝日岳の山頂を往復13時間で落とした鉄人。
>まさかこんなご時世になるとは・・・。

 私自身もそうですが、今の岳人は道具が登っている
ようなもので、GPSやゴアテックス、軽量山スキーは
勿論のこと、ろくな物がなかった時代に先鋭的な登山を
していた先人こそ本当に凄いと思います。

 まぁ、それでも、大いなる自己満足の世界もまた良いと
思いますがー。

投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時30分

また、なんとも凄いことを考えましたね。
常人のやる事とは思えません。
オイラは21日に、中島台から新山を目指しましたが、なんと7時間もかかってしまい、びんちゃん同様ヘロヘロでしたよ。
出会った人は3人でした。

投稿: デンキ | 2015年2月23日 (月) 20時33分

>デンキさん

 おおおおおおっ、あの天気であのコースとは、、、

「良いな良いな良いな良いな良いな良いな良いな
良いな良いな良いな

と、良いな10連発。(笑)

 今月はもう無理ですが、来月早々にでも俄然
行きたい気持ちになってきましたよん。

 それにしても、他に3人いたということで、少し安心
しました。


投稿: ファーマー佐藤 | 2015年2月23日 (月) 20時53分

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