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2016年3月17日 (木)

鳥海山千蛇谷大滑降

3月12日

 今年は雪が異常に少ないので、鳥越川コースへ連チャンで
行ってきました。予定では、昨日の仕事後に麓に移動してから
車中泊でしたが、なるべく早く飲みたくなったので、風の小屋に
変更しました。自宅発と3分しか違わないんですが。

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 長丁場なので炭水化物の大量摂取を予定していましたが、
何故かタンパク質が大量にあったりして、烏賊や肉も酒の肴に
上がりました。旨いもんね~。

 やっぱりね、薪ストーブをガンガン焚くと、その暖かさには最大級
の幸せを感じるワケですよ。

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3月13日

 風の小屋を4時に出発したら、コンビニに寄っても一時間余りで
着いてしまいました。秋田県側でもこの時間帯だと早いですね。
地元の鳥海牧場と変わりません。

 で、

「今日は大勢入山するだろう。」

という予想に反して、全く誰もいませんでしたー。

 まぁ良いでしょう。静かな山は好きですから。

 林道の雪は既にあちこち切れていたので林の中を進みました
が、除雪区間を過ぎればまだ大丈夫です。前日のトレースは
単独の山スキーヤーのだけで、ルート取りと下りのシュプールを
見れば、通い慣れた達人に違いありません。

 森林限界付近からの雪質は、カリカリに凍った上に新雪が5~
20cm積もっていました。登る分にはシールがまぁまぁ効くので
良いのですが、下りはイマイチのパターンです。

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 前日の物と思われるスノーモービルのトレースが多数現れた
のにはガッカリでした。トレースを数えてみると多分8台。縦横
無尽に走り回っていました。その楽しさは私も知っているので
全面的に否定する気はありませんが、神聖な場所を汚された
よいうな気がして残念ではあります。。

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「あ゛ー、この分じゃ新山まで行ってるかもなー。」

と思ったら足も重くなりましたが、七五三掛の下で終わっていま
した。彼らなりの節度でしょうかね?。

 さて、その頃には体内のグリコーゲンが尽きて、ペースは全然
上がらず。。。風の小屋で嗜好品に走ったツケが回ってきました。
要するに、ガス欠に近い状態で登るワケです。

 もちろん、燃料(食料)補給はしますが、エンジンと違ってすぐ
には爆発しないので、だましだまし登りました。

 しかも、登るにつれて風は強くなり視界も悪い。3月とはいえ、
この日の鳥海山山頂近くは完全に冬でした。

 七五三掛直下の急登では、斜登高中にスキーが流れて滑落。
すぐにストックを短く持ち替えて止めましたが、板は両足共に外れ
てしまったので、小脇に抱えてキックステップで登りました。

 といっても、強く蹴り込んでも1~2cmほどしか刺さらないので
楽じゃありません。常識的にはアイゼンに履き替えて登るべき
斜面でしたが、面倒くさくてねー。

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 七五三掛を過ぎれば楽勝のハズでしたが、視界が悪いので
気づいた時には行者岳の斜面を登っていました。内壁をトラ
バースしていたワケです。そのまま登れば新山へ続くスノー
ブリッジに着きますが、スキーアイゼンを付けないと無理。

「んー、新山に登頂しても滑る時間はたったの1分だしなー。」

 視界はますます悪くなったので、今日はここまで。素早く
シールを剥いで滑降大会です。


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 薄パウダーで快適かと思いきや、ほとんどガリガリ斜面を
滑っている感じで、重いパウダーがまた抵抗になって、ナカナカ
大変でした。あまり経験したことがない雪質でしたね。
モナカよりは少しマシという感じでしょうか。

 それでも、転倒することもなく順調に滑っていって視界が
開けてくると、登山者4人のパーティを発見しました。
私のコースとは大分違っていたので大きくトラバースして
接近すると手を振ってくれました。挨拶しようとすると、

「ファーマーさんですね?」

 と先に声を掛けられました。本荘山の会のパーティで、いつも
コメントを寄せてくれるデンキさんと、山親父さん、通りすがり
さんと他一名でした。私の車でバレていたんですね。(笑)

 それにしても、そのパーティにはうら若い女性が一人いました。
通りすがりさんですが、いやー、ホント眩しかった。
私も若い頃は女性と山に行ったことは何度もありましたが、もう
20年以上行ってない。。。本荘山の会に入りたい気にチョット
なりました。

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 ネット上での知り合いと出会うのはとても楽しいことです。
山の上でたまたまとなれば尚更ですね。特に、秋田県人は昔
から大好きなので、そのうちに酒飲みしたいものだと思います。
その時は、デンキさんはもちろんですが、通りすがりさんもねー。

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2016年3月 4日 (金)

鳥海山鳥越川コースは良いね

 今日は確定申告のために休みを貰ったので、、税務署へ
行く前に山へ行ってきました。確定申告は天気が良い日に
限りますね~。

 といっても、起きたのはいつも通りの5:30。伏拝岳から
一本滑るには丁度良い時間ですが、どうも気乗りしません
でした。

「んじゃ、月山か?」

とも思いましたが、酒田税務署とは逆方向。。

「あ、そうだ。鳥越川から登ろう

 前日に決めていれば早寝早起きしていたんですがー。

 前回行ったのは3年前の3月12日で、横岡集落外れからの
出発時間は5:30でしたが、今日は3時間遅れの8:30。。。

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 車で侵入しても問題ない積雪量でしたが、歩きました。
今年は本当に雪が少ないですね。ビックリです。

 前回は変なところを歩いてしまいましたが、今日は林道を
間違えずに使ったので順調に登ることが出来ました。
鳥越川は轟々と音を立てて流れていましたが、その水は凄く
綺麗。

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 やがて杉林を抜けてブナ林をしばらく歩きます。

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 そこも抜ければこのコース随一の絶景が現れます。
新山と七高山、稲倉岳の稜線が見渡せます。第一級の景勝地
ですね~。

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 今日の場合は、遅くとも16:30には酒田税務署に行かなくては
ならないので、最初から頂上は無理。

 ならば、たまには景色をじっくりと楽しむかー、とラーメン
タイムにしました。ちょうどお昼だったんでね。

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 雪山を何時間も登らなければ楽しむことが出来ない絶景
ラーメンなのだー。

 もちろん、「プシュ」付きです。

 12:45、登高再開ですが、13:30でお終い。当初のタイム
リミットは14:00と考えていましたが、余裕を見ました。
速攻でシールを剥いで滑降前に山頂を一枚。
あと一時間半で登頂できる距離です。

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 雪質は硬めで、ほとんど腐らなかったので楽しく順調に滑る
ことが出来ました。単独の登山者がスノーシューで登ってきた
ので話をしました、私よりも先に車で来ていた宮城ナンバーの
男性で、登るのを逡巡しているように見えたのは初めてだった
からのようです。

「トレース助かりました。」

と言ってましたから。今日は適当なところに幕営して明日に
頂上アタックするとのこと。

「今日明日は穏やかなので最高ですよー。」

と太鼓判を押してあげました。もしも私なら、新山に雪洞を
掘って泊まります。明日は穴からご来光を臨みながら非常用
スキットルでチビリ。究極の贅沢ですなー。

 まぁ、冬季に鳥海山の頂上に泊まるなんて事は滅多に
出来ないことで、私はまだ一度もやったことがありません。
サラリーマンになってからは更に難しくなったので、「確定申告」
を上手に利用するしかないですね。(笑)

 それはさておき、55分で車に戻れたので、税務署には16:00
に着くことが出来ました。

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