角瓶ボトル
5月に渡米する娘は、間もなく引き払うアパートの荷物を
少しずつ我が家へ運び込んでいますが、その中の一品に
胸が疼きました。
それは、サントリー角瓶のポケットボトル。
女の子らしいピンクのスリングが付いている様は、シュロ縄の
吊り紐を付けた昔の瓢箪ボトルを連想させます。
「あー、旅したいなー。」
と思わせるほどに洒落ています。大いに気に入りました。
娘にとっては不要品なので、断りもなくゲット!!。(笑)
30年も前の話ですが、釜石でフリーでやっていたダイバー
の仕事から久しぶりに帰った翌朝、ふと旅をしたくなりました。
「そうだ!、富士山に登ろう!!。」
と30分で荷物をまとめて、総予算3万円でヤマハのバイク、
XT-200で出発しました。下道オンリーです。
初日は埼玉県の公園に幕営しましたが、翌朝、至近距離で
鳴く牛の声で目を覚ましました。一頭や二頭ではないので不審
に思っ て外に出てみてビックリ。牛だらけだったんです。
どうも、肉牛の品評会会場だったようで、そそくさと撤収したのは
言うまでも ありません。
二日目は富士山の麓で林道ランを楽しんでから5合目の佐藤
小屋 付近に幕営。翌朝早くから登って4時間で登頂しましたが、
他の山には無い「高さ」を実感しました。さすがは日本一の山です。
登ったのは10月中旬で、山頂付近には新雪がありました。
登山者は少なかったものの、私の下山中には一般の観光客風
の人が登って来ました。
「どこまで行くんですか?。」
「出来れば山頂までです。」
「この時間だと下りで日没になりますよ。気温は氷点下になるので
死にたくなかったらここで下りた方が良いです。」
「分かりました。そうします。」
と素直に応じてくれたのは、私も嬉しかったな。
下山後は、とりあえず西へ。確か西湖で幕営。キャンパーは
皆無で実に快適でした。
四日目はひたすら西に向かい、兵庫の街中にある公園に
幕営。職務質問を受けたりもしましたが、めげずに爆睡。
そろそろ風呂に入りたい。。
五日目、広島県内でねずみ取りに掴まってガックリきたので、
「そうだ!、大山に登ろう!!。」
と北上。鳥取砂丘に幕営しました。
六日目、大型台風接近で大山登山どころではない。
金も残り僅かとなったので、一路帰宅することにしたのであり
ま した。台風に追われるように800Kmをひた走りでしたが、
結果的に予算キッチリで、妙な満足感がありました。ああいう
無計画な旅こそ楽しいものです。またいつかやりたい。
てか、仕事を辞めたら絶対やるのだー!。(笑)
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