カヤック用ローイング・マシン
雪がサッパリ降らないので、昨日は一日中工作をしていま
した。解体現場でナショナルの健康器具「ジョーバ」をゲット
したことで閃いたのが、二ヶ月ほど前。
「んだっ、エルゴマシン作ろっ」
うねりがある海で漕ぐ感じを家での練習でも再現出来る
としたら、これは画期的だと思ったワケです。
ところが、ジョーバへのフットレスト取り付けはすぐに出来た
ものの、パドリングに必要な負荷をどうやってかけるかは難問
でした。回転運動だし、入水直後に最も負荷がかかるので、
ゴムチューブは使えません。K-1エルゴマシンという市販の
練習器具があるそうですが、見たことすらないんですから。。
そこで、ネットで探してみました。写真と動画を見つけました
が、内部構造は全く分かりませんでした。まぁ、分かったとして
も材料を買う気がないので、殆ど意味無いですがー。
そこで、考えに考えました。
その結果得た結論。
「回転運動なんだから、自転車を使えば良いんでね。」
幸いなことに、私はオリジナル自転車の製作を趣味にして
いるので材料は揃っています。今回はママチャリのフレームを
使いました。他の材料は工房を隈無く探して調達。昔作った物
や廃材を最大限使って組み上げました。研磨と塗装をする前に
試運転というワケです。
しかし、すんなりとはいきませんでした。長くしたクランクに
細引きを繋いで引いてみると、全くスムーズに回らなかった
んです。イメージとして、パドリング時に上から引き降ろす方が
良いかと思ってフレームを取り付けたものの、試した結果は、
下から引く方が実際のパドリングに近かったんです。
そこで、フリーハブを溶接して固定しました。フレームを
反対にして取り付け直すのはかなり面倒なんでね。
お次は、ホイールの慣性不足対策。空気抵抗を増やすため
にビニールホースとアルミ板を取り付けたので、ホイールが
スムーズに回ってくれなかったんです。
となると、フライホイール効果を持たせるには重くするしかない
ワケですが、材料費は掛けたくない。。。
ということで、家の回りを探索したらありました。捨てておいた
鉄の丸棒が。直径30mmなのでかなり重いです。研磨してから
15cmでカットして計量してみると、一個920gありました。
これをホイールに9個取り付けました。
クランクの長さと細引きの長さを調節して引いてみると、
快調に回るようになりましたが、引いた時にガツンとくる
ショックがありました。
これの解消策には、短いショックコードを使いました。
今度はかなり良い感じで、サーフスキーで実際に漕いでいる
イメージに近いです。
が、細引きがホイールの軸に絡まるというトラブル発生。
そこで、細引きガードを取り付けました。今度こそバッチグー。
負荷も丁度良い感じで、気持ちよく漕げます。
ということで、ジョーバを起動させて15分間漕いでみました。
てか、ジョーバの動作時間は基本的に15分なんです。
私のサーフスキーでは2Km漕に相当します。
その結果、気持ちの良い大汗かきましたー。
自画自賛ですが、これは使えます。なんたって、製作費が
たったの¥2,400なのだー。
それと、ホイールが回りすぎないように、ドラムブレーキを
少しだけ掛けています。当然ですが、調整自在です。
ちなみに、負荷をもっと大きくするためのシロッコファンも用意
してあります。ビニールハウス用の大型暖房機を解体した時に
取っておいた物なので、勿論タダ。
後は、溶接箇所を研磨して塗装すれば完成です。
http://farmersatoh.cocolog-nifty.com/zakkicyou/2016/12/post-7a9d.html
へつづく。。
| 固定リンク
コメント
ボートのローイングマシンを自作している方をネットで見ましたが、カヤックのローイングマシンを作っている方は初めて見ました。スゴイですね!
投稿: pond | 2016年12月26日 (月) 20時24分
>pondさん
ご覧頂ありがとうございます。
ボートのローイングマシンなら簡単なんですけどねー。
投稿: ファーマー佐藤 | 2016年12月26日 (月) 20時48分