一昨日の国会で、民主党の前原政調会長が野田総理に
質問していました。
「はぁ
、同じ穴の狢が何やってんだよ
」
と思っていたら、案の定、茶番も良いとこでした。あんな国会
なんて、時間と金の大いなる無駄です。
民主党には使える人材がいないのか
。
前原氏なんて、偽メール事件からずっと馬鹿ぶりをいかんなく
発揮していましたが、その人が与党の政調会長なんて、開いた
口が塞がりません。
前原氏は知恵のない大馬鹿者なのに、彼自身がそのことに
全く気付いていないところが不幸です。全国民的に不幸です。
その前原氏はTPP推進派の急先鋒ですが、野田総理、玄葉
外務大臣と揃って松下政経塾出身者です。皆さん、根は真面目
そうですから、洗脳に近いような擦り込みがあるんでしょうね。
「経済発展こそ日本の進む道だ
」
みたいな……。
日本国民は十分に豊かになって、買うべき物など大して無く
なってしまいました。少子化も手伝って、今後は衰退する一方です。
これは先進国の宿命でしょう。
「だからこそ外国にバンバン輸出しなければならない
」
とTPPに参加しようとしているようですが、行き先も確かめずに
動き出した列車に飛び乗ろうとしているようなものです。
日本の工業品は極めて優秀ですから輸出は伸びるでしょう。
しかし、アメリカやオーストラリアといった大国から激安の農畜産物
が大量に輸入されるのは間違いありません。東日本大震災を凌駕
する影響が出ると見て間違いないでしょう。
「今後5年間で農家の経営面積を10倍にして国際競争力を上げる
」
などと出来るはずのない目標を掲げていますが、笑止千万です。
以前も書きましたが、こんなことは自民党時代に失敗した政策です。
第一、農業大国と太刀打ちできるような農地が日本の何処に
あるというのでしょう。政府の方々には、是非とも高い山に登って
日本列島を見回して貰いたい。上空から見るのではなく、自分の
脚と目で確かめて欲しい。そうすれば、
「日本には山しか無いっ
」
ということが実感できるでしょう。そんな山々の隙間に農地が存在
しているんです。大陸的な低コスト粗放農業なんて日本では不可能
です。学校で社会科の時間に習った通りです。
もしTPPに参加したら食糧自給率は14%に下がるという試算が
あります。何らかの事情で食料輸入が滞ったら、日本国民は直ぐに
飢えることになります。食糧の安全保障という国家運営の大前提を
捨てた国に未来はありません。滅びるしかありません。
「食い物が無かったら経済発展もクソも無いだろ
」
と、政府には言いたいです。
さらに、三陸沿岸では漁業再興が大きな課題になっていますが、
TPPに参加すれば補助金が打ち切られことになり大打撃です。
復興どころの話ではありません。
台風通りにあってサトウキビしか作れないような沖縄でもしかり。
安い砂糖が輸入されたら打つ手無しです。
野田総理はかねてからTPP交渉に参加する腹が決まっている
ようですが、態度を明確にしていません。ずるい男です。
野田総理には是非、日本一の米と言われる魚沼コシの産地と、
カリフォルニア米の産地を視察して欲しいです。品質が良ければ
戦えるような次元ではないということが分かる筈です。
民主党の山田正彦前農相は、
「総理は事の重大さが分かっていない」
と述べていましたが、全くその通りだと思います。
農が衰退すれば地方が疲弊し、やがて集落が消失し、文化や
伝統、景観、環境保全機能が失われる…、ということになるで
しょう。
かつての林業自由化を忘れてはいけません。完全自由化の後、
日本の林業は外材の津波に飲み込まれて自給率が10%台まで
落ち込みました。おかげで山は荒れ放題。同じ轍を踏んではダメです。
医療分野への影響もかなり大きいようですね。
それにしても、鹿野農水大臣もふがいなさ過ぎます。山形県選出
なので少しは期待していましたが、全ては野田総理に責任を押し
つけて自分が泥を被る気は無いようです。ガッカリです。
幸いというか、JAグループが行った国会請願では、請願の趣旨に
賛同する紹介議員が衆参両院を合わせて過半数を超えました。
現在、363人だそうです。立場上、紹介議員になれない議員の中
にも賛同者はまだまだいる筈です。
全国各地、あるいは国会周辺ではTPP参加に対する反対行動が
激化しています。私もボロトラクター持参で参加したい気持ちが満々
です。
本当に頭に来ていますっ。

そもそも、経済状況の悪化の元凶は投機マネーではないでしょう
か。誰も言わないことになっているようですが…。
土地のように短期売買の場合は税率をうんと高くするとかすれば
株価の乱高下は低減する筈です。
とは思いますが、事は全世界的だし、国も地方自治体も投機
マネーで利ざやを稼いでいますからね…。
なにはともあれ、TPP参加には大反対ですっ
。
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