2005年10月29日 (土)

高齢化問題

 長野市職員(旧山古志村職員)で、旧山古志村の災害復旧
担当者がコメントしていました。

「高齢化が問題だと言うことが問題だ。60になって定年退職
したら山に戻って来て仕事をすれば20年は頑張れる。」

 その通り!!。この人は事の本質を見抜いていますねー。
国のお役人の考え方が間違っていることを指摘しているような
話で、ラジオを聞きながら一人頷いていました。

「年寄りは役に立たないお荷物」

という考え方がこの国をおかしくしている原因の一つなんです
よね。実際は、年寄りは役に立ちます。
年寄りは古くなった機械のようなもので、使っている内は良いが、
使わなくなるとたちまち故障します。
ウチの80婆力などは、毎日喜び勇んでイチゴの収穫に行き
ます。ピンピン元気で貴重な戦力ですが、そういう環境を作る
のは私の仕事。適切なサポートが大事なんですね。

 また、近所の90近い爺さんなどは、たった一人で稲を4ha
も作っています。面積では国が言うところの「担い手」に必要な
4ha以上を楽々クリアーしていますが、認定農業者ではない
ので、「担い手」としては認定されません。
立派な「担い手」なのに、面倒な書類作成と年齢がハードルに
なって「担い手」とは認められない訳です。
若い者以上にやる気満々なだけに残念なことです。

 甚だ理不尽な話ですが、お役所仕事にはこういう事例が
大変多いのも周知の事実。現場を知らない人間が机の上だけ
でことを決めるからおかしなことになるんですね。

 この際、省庁の垣根を越えた首相直属の「高齢化対策室」
を設けて、件の旧山古志村職員に指揮を執って欲しいもの
だなあ、などと思いました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)